取材先での印象的な出来事から個人的に注目したい最新ニュースまで、編集部員おススメの注目トピックを一週間分、まとめてご紹介する新コーナーを開設しました。記念すべき第1回は、Webモーターマガジン編集部随一の配信コンテンツマニア 編集委員 神原が四方山話をお送りします。(10月29日~11月4日版)
今週のついつい気になっちゃったこと「BEVじゃないJMS巡り」
東京モーターショー改め「ジャパンモビリティショー2023」も、5日(日)をもって閉幕。会場を訪れた皆さんは、楽しんでいただけたでしょうか?私は正直、事前に想像していたよりもずっと面白かった、と感じました。これ、本音です。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
実は昨日(4日の土曜日)、今一度会場を訪れてみたのですが、位置的にはやや隅っこにある東7ホールのモータースポーツコーナーのすごい人だかりに、驚いてしまいました。東展示棟から西・南展示棟に向かうコンコースも、大変な混雑ぶり。のろのろとした流れにともにハマっていた若者が「ディズニー(ランド)より混んでるんじゃね?」と、ぼやいているのが笑えました。
さてショーはといえば、車両展示に関しては「電動化」というより、ピュアな電気自動車がこれでもかと言わんばかりに主役を張っていた印象。それでもコンセプトカー(もしくはプロトタイプカー)の中には、ハイブリッドを含めて内燃機関を搭載するモデルもちょっとだけ見かけられたのが正直、ハッピーでした。
「感性」度の高さでは、マツダのICONIC SPがダントツではないでしょうか。eフューエルで2ローターロータリーエンジンを動かして発電し、電気モーターで走ります。実質CO2排出量はゼロ、ということですから、周囲がみんなBEVになったとしても肩身は狭くありません。元FDオーナーだった身としては、できればコンバージョンキットを出してほしいくらいで。
かつてRX-7に積まれていた2ローターロータリーは、その回転フィーリングを「まるで電気モーターのようにスムーズ」と評されていましたが、本物の電気モーターとのコラボレーションで、どこまでエモーショナルなパワー感を味わわせてくれるんでしょうか。
一方、リアリティという視点ではホンダのプレリュード コンセプトが、近い将来の発売を予感させるデザイン的仕上がりで楽しませてくれました。パワートレーンはe:HEV(おそらくはシビックなどと同じもの)。そして、まだコンセプトカーではあるものの、EVではないICEの選択肢として興味深かったのが、ダイハツ「ビジョン コペン」でした。
合成燃料、バイオフューエルの普及もまた大切なのでは?
一見するとオープン2シーターのBEVスポーツのような洗練されたたたずまいでしたが、中身はフロントに1.3L(直3?)エンジンを搭載するFRモデルとのこと。こちらも合成燃料で実質カーボンニュートラルの実現を狙っているのだそうです。
牛糞から精製されるバイオガスで走行できる、バイ・フューエル仕様のスズキ ワゴンRも、実は内燃機関の明るい未来を実感させてくれそうな重要な1台でした。
インドの市場では、購入時は少しお値段が張るものの、バイオガスは燃料費が通常のガソリンに比べて安いので、とても人気があるのだそう。
平均速度がのんびりしている都市部はガスで走り、効率が高い高速走行時はガソリンで走るというのが、スタンダードな使い方なのだそうです。ブラジルのフレックス車(バイオエタノール対応車両)とともに、日本には導入されていない内燃機関搭載車ですが、燃料インフラがやはり課題となるでしょう。
要は供給と価格が問題ということ。裏返せば、そこさえ許せばフレックス車やバイフューエル車といった内燃機関の「進化形」は、BEVとともに身近なモビリティとして、エコな走りを楽しませてくれるかもしれません。
ちょっと残念だったのが、合成燃料やバイオフューエルに関する出展がほぼほぼ皆無だったところ(私が見る限り)。たとえばモータースポーツの分野では、カーボンニュートラルフューエルの実戦での検証が積極的に進められています。そのあたり、もう少し強くアピールされていてもよかったような気がします。
今週の刺激的ニューモデル「コナで知ったヒョンデのローカライズ哲学」
一方、こちらは電気自動車のお話。2023年10月30日、日本仕様のヒョンデ コナが発表されました。東京 渋谷ヒカリエホールで開催された発表会では、日本法人であるHyundai Mobility Japan 代表取締役社長/CEOの趙 源祥(チョ・ウォンサン)氏を皮切りに、本国のHyundai Motor CompanyからHead of HyundaiDesign Centerのサイモン・ローズビー氏がデザイン、Hyundai Motor Company Namyang R&D センター リサーチエンジニアの金奎媛氏が技術的特徴のプレゼンを行いました。
さらに日本仕様のチューニングとローカライズを担当したHyundai MobilityJapan R&D CenterのSeniorEngineer宮野達也氏、マーケット戦略をgHyundai Mobility JapanのSenior Speciarist 宮本 純氏がそれぞれに語るなど、なかなかに充実した内容です。
さて、やたらと横文字の会社名が並んでいますが、ここで注目して欲しいのが宮野氏の所属する「HyundaiMobility Japan R&D Center」株式会社です。海外ブランドとしては珍しいといわれる独立した会社組織としてのリサーチ&デベロップメントを行う事業体が、コナを日本仕様として最適化してくれた、というわけです。
ローカライズのポイントは大きく分けて3つ。ひとつはドライバビリティに関わるチューニングでアクセルペダルの踏み込みに対する「ツキ」を核に、4つのドライブモードもそれぞれに日本人好みに洗練されているそう。またi-PEDALの回生フィールも、より落ち着いたテイストにセットされました。
もうひとつのローカライズポイントが、AR機能を備えたカーナビゲーションやブルーリンクアプリケーションといった「つながる系」です。たとえば、日本人が理解しやすいような日本語表現を採用。マップデータはオンライン時にHERE Technologies、オフライン時はゼンリンを連携して使い分けることで、さらなる使い勝手の良さを追求しているといいます。
ヒョンデ自慢の安全運転支援システム「スマートセンス」は関東全域、大阪方面などを中心に全国主要地点を実際に走行し、日本独自のチューニングを徹底しています。当初は本国仕様のままでの導入を考えたそうですが、たとえばコーナーが多くて速度がころころと変わる首都高速道路などでは、どうしても「専用チューン」が必要になったのだそうです。
そんなコナがどんな運転する楽しさを味わわせてくれるのか、どんな安心感を与えてくれるのか、興味津々です。
今週、ときめいた物欲「ロードバイク版スーパーカー」
アストンマーティンが最先端のロードバイク「J.Laverack AstonMartin .1R」を発表
アストンマーティンが、英国のチタンバイク界のスペシャリストJ.Laverackと最先端のバイクを共同開発。自動車デザインの要素を盛り込みつつ、さまざまな世界初の技術を採り入れた「最高のビスポーク仕様」に仕上げられているそうです。
見どころは「ボルトが見えない」デザイン。「パラメトリックにデザインされた3Dプリントのチタンラグと整形カーボンファイバー・チューブを完璧に融合」させることで、美しさとともに卓越したレスポンスと快適性を実現しています。
J.Laverack Bicycles社の共同創設者、オリバー・ラヴラック氏のコメント
「アストンマーティンのチームと力を合わせることで新しいアイデアとイノベーションが生まれ、それを適用することにより、市販されているどの製品よりも先進的なバイクが誕生しました。アストンマーティンとのコラボレーションを通じて、当社のチタンバイクを新たな高みに引き上げるだけでなく、無類のクラフトマンシップとパフォーマンス・エンジニアリングを盛り込んだバイクの製作を通して、サイクリング業界に真のイノベーションを解き放ちました。」
いわばロードバイクのスーパーカーといったところでしょうか。乗ってみたいけど、希少性が凄すぎて・・・通勤には使えないですね、きっと。
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