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バブルの象徴!ハイソカーブームなど20世紀を牽引したトヨタ車3選

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バブルの象徴!ハイソカーブームなど20世紀を牽引したトヨタ車3選

50代以上の人たちが青春時代に憧れたクルマ

 4月5日に千葉県の幕張メッセで開幕した「AUTOMOBILE COUNCIL 2019」(4月7日まで)。トヨタのブースでは、「Neo Classic 80’s」をテーマに、バブル期を代表するトヨタの人気車種と新旧のスープラを展示。その魅力と時代の風を振り返ってみる。

トヨタ・セリカXXがスープラとしてレース初参戦した理由とは

マークII(GX71型)

 展示車は1986年モデルの5代目マークII。もともとはコロナの派生車種で「コロナ マークII」という名称だったが、この世代から「トヨタ マークII」が正式名称に。ハイオーナーカーの基準となったクルマで、いわゆるハイソカーブーム(和製英語のハイソサエティカーの略)の火付け役としても有名だ。

 それまでクルマ好きの若者が乗るクルマといえば、MTのスポーツカー、スポーティーカーと決まっていたのに、このマークIIの頃から、クルマ好きの若者なのに、AT車のセダンに乗るという新しい流れを作り出した。 とにかく、猫も杓子もマークII三兄弟(マークII、チェイサー、クレスタ)という時代で、タクシーも教習車もパトカーも、みんなマークII。とくに人気があったのは、国産初のツインカム・ツインターボエンジンを搭載した「GT-TWINTURBO」(展示車は1G-GE型NA2リッター直6DOHC24バルブエンジン搭載車)。当時のクルマ好きは、ハイパワーというところへの拘りはあった。

 ボディカラーはほとんどホワイト一色、ボディもほぼハードトップ一択(セダンも設定されていた)。このハードトップは、クリスタル・ピラーという光沢のあるブラックの樹脂でカバーされたCピラーが特徴的。マークIIに乗っていれば間違いない、と思わせる何かがこのクルマにはあった。

ソアラ (MZ20型)

 ソアラ=リッチ。お金持ち=かっこいい、という短絡的思考だったかどうかはわからないが、バブル前夜80年代、ソアラにのれば女の子にモテルという信仰に近いものがあった……。いわゆるデートカーのシンボルで、かなり軟派なイメージが強いクルマ。とくに展示車の2代目ソアラは、デビューから約5年間で30万台以上も売れた大ヒットモデルでもある。

 そうしたイメージとは裏腹に、パーソナルクーペとしてはかなり真面目に作られていて、クルマとしての完成度はいまでも評価できるものがある。サスペンションは、あのトヨタ2000GT以来の4輪ダブルウィッシュボーンを採用。ボディ剛性も満足できた。

 世界初の電子制御式エアサスペンションもこのソアラだったし、車速感応型パワーステアリング。4輪ABS(当時はESC)など、トヨタのハイテク満載のイメージリーダーカーという役割も果たしていた。デジタルメーターを虚像表示としたスペースビジョンメーターの実用化も、このソアラが世界初。

このクルマは、電動折りたたみ格納式メタルトップを採用し、2人乗り仕様になった500台限定の「エアロキャビン」(ベースは3.0GT・1989年製)。「世界にひとつ、日本にソアラ」がキャッチコピーだった。

スープラ(MA70型)

 それまでセリカXXの北米向け輸出仕様の名称だったスープラが、このMA70型から国内でもスープラとしてセリカから独立した車種として登場。クルマとしての基本部分はソアラと共通。直列6気筒エンジンを搭載したFR(フロントエンジン後輪駆動)レイアウトで、4輪ダブルウィッシュボーンサスを採用。

当時としては大柄なボディで、フットワークが軽いとはいえなかったが、ハンドリングは上々で、当時のFR車の中でもベストハンドリングといえる一台だった。

 グループAレースにも参戦し、1980年のF1チャンピオン、アラン・ジョーンズがドライブし、1987年にデビューウインを達成。翌年のインターTECでも2位を記録している。以前は輸出仕様に限られていた、ブリスターフェンダーを装着して3ナンバーサイズのボディを採用した「3.0GTリミテッド」(展示車は1988年製)の登場もニュースだった。

GRスープラ

 80年代のクルマではないが、話題の新型スープラも一緒に展示されていた。A80型スープラ以来17年ぶりの復活となった新モデル。伝統の直列6気筒エンジンとFRに加え、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3つの基本要素にこだわり、2シーターピュアスポーツにふさわしいハンドリング性能を目指したとされるこのクルマが、スポーツカー復活の先鞭をつけてくれることを期待したい。

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