MotoGP第7戦イタリアGPを前に、ドゥカティは2025年のファクトリーチームのライダーとして、ホルヘ・マルティンを起用すると決めたようだ。
既にフランチェスコ・バニャイヤとの契約を延長していたドゥカティは、ファクトリーチームの残る1席に誰が選ばれるのか、注目を集めてきた。
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その候補はホルヘ・マルティンとマルク・マルケスになっていると言われてきたが、イタリアGPの開始直前となる5月30日(木)に、ドゥカティがマルティンにする決断を下したとガゼッタ・デロ・スポルトを始めとした複数のメディアが報じた。
マルティンのマネージャーであるアルバート・ヴァレラは最近、2025年以降に向けた交渉を活発化させていて、ドゥカティが決断を下したい時期と以前表明していたイタリアGPにも出席予定となっていた。
ただ、motorsport.comの調べではマルティン側とドゥカティとの間では、まだ契約が結ばれた訳ではないことが分かっている。いくつかの要素で合意していないためのようだが、今週末を通じて契約に至る可能性は高い。
ドゥカティにとって残る課題は、今シーズンから陣営に加入して既に高いパフォーマンスを示しているマルケスの処遇だ。
ドゥカティとしてもマルケスは失いたくない存在だが、最新のファクトリーマシン、そしてファクトリーチームでのレースを望んでいることを公言してきた。マルティンを昇格させれば必然的にマルケスは他の選択肢も検討することになるが、彼がプラマックで走ることを受け入れるかどうかが、ドゥカティにとっての懸案事項になってくるだろう。
マルケスはKTM陣営から魅力的なオファーを受けているという可能性も高い。ただ彼が今シーズンに適応を進めているドゥカティのマシンでのレースを続ける方が、再び別のバイクへの適応を進めるよりも有益だと考えるかどうかが決断に関わってくるはずだ。
なおドゥカティの決断における犠牲となるのが、現在ファクトリーチームに所属するエネア・バスティアニーニだ。彼は来季に向けてアプリリアと接触していて、チームの母国イタリアのライダーということもあり加入の公算が高いと見られている。
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