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WEC:2020年導入予定の“ハイパーカー”規定、フォードとフェラーリは参入に消極的か

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WEC:2020年導入予定の“ハイパーカー”規定、フォードとフェラーリは参入に消極的か

 WEC世界耐久選手権/ル・マン24時間が現行のLMP1規定に代わるシリーズの最高峰カテゴリーとして、2020/21年シーズンから導入を検討している“ハイパーカー”規定に対しLM-GTEプロクラスに参戦しているフォードとフェラーリは消極的な姿勢をみせている。

 Sportscar365.comの報道によると、フォードとフェラーリ、さらにポルシェはともに2020年から導入予定のハイパーカー規定の骨子を作るテクニカルワーキンググループのミーティングに出席していないという。

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 6月のル・マンで開かれたこの会議には2018年現在、自動車メーカーとして唯一LMP1クラスに残っているトヨタをはじめ、市販車ルックの新車両規定に興味を持つマクラーレン、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーとともに究極のロードゴーイングカー『ヴァルキリー』を開発中のアストンマーチンなどの担当者が出席。

 このほか自動車メーカーやマニュファクチャラー、サプライヤーなど15社が招待され、プロトタイプカーの大手コンストラクターであるオレカとオンローク・オートモービルに加えて、LMP2とLMP1の両クラスにエンジンを供給しているギブソン・テクノロジーズなども姿を見せていた。

 ワーキンググループに参加しないことで2020年からの新カテゴリーへ参戦できないということはないが、通常、メーカーは自らにとって規則が不利になることを防ぎ、わずかでも有利な条件を得るためレギュレーション策定に関わっていく。

 反対にこの場で政治的動きを起こさなければ規則への介入は望めないため、歴史的にみても事前の話し合いに出席しないメーカーが新たなプログラムに参加することはまずないと言っていいだろう。

■フォードが求めるのはグローバルに活用できるカテゴリー

 フォード・パフォーマンスのグローバルモータースポーツディレクターを務めるマーク・ラッシュブルックは“ハイパーカー”規定のワーキンググループへの欠席を認めたが、フォードとしてはまだ遠くから状況を監視していると語った。

「我々は、新たに作り出されようとしているカテゴリーがどこへ行き着くのかを慎重に見守っている」

 ラッシュブルックによれば、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップとWECのトップカテゴリーがプラットフォームを共通化させない限り、フォードはこの分野に参入しないという。これはすなわち、少なくともハイパーカー規定が適用される2022年までフォードは動かないということを意味することになる。

「我々は原則的にグローバルな環境を求めているんだ。それにはWECとIMSAが同じルールの下で行なわれる必要がある。また、それと並行してプログラムの低コスト化、さらにレーシングカーとロードカーの関連性がなければならない」

 また、同じく会合から離脱することとなったフェラーリは、ル・マン24時間で自社のGTEマシンが被った不公平なBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)に対する不満が同レースを運営するACOフランス西部自動車クラブへの疑念へとつながり、結果としてハイパーカー規定への興味を削ぐことに寄与したと考えられている。

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