もくじ
ー 発売当初はガソリンとディーゼルが1種類ずつ
ー 最大の注目はSKYACTIV-Xエンジン
ー AWD/人間工学を重視したインテリア
発売当初はガソリンとディーゼルが1種類ずつ
4世代目となる新型マツダ3ハッチバックの注文受付が英国で開始された。税込み価格は2万595ポンド(約300万円)から。最初の納車は3月になる予定だ。
フォルクスワーゲン・ゴルフやフォード・フォーカスのライバルとなる新型マツダ3は、ロサンゼルス・モーターショーで発表された。その特徴となるマツダの新デザイン言語は、同社が昨年公開したビジョン・クーペ・コンセプトで見られたものだ。
英国での発売時には、5つのトリムレベルと2種類のエンジンが用意される。24Vのマイルドハイブリッドを採用した最高出力122psの2.0ℓSKYACTIV-Gガソリン・エンジン(2万595ポンドから)と、最高出力116psの1.8ℓSKYACTIV-Dディーゼル(2万2395ポンドから)だ。トランスミッションは全車マニュアルとオートマティックから選べる。
マツダのSPCCI(スパークプラグによる点火を制御因子とした圧縮着火)によって従来のガソリン・エンジンより劇的に効率を改善したSKYACTIV-Xガソリン・エンジンは、今年後半になってからセダン・モデルと共に追加される予定だ。
新型マツダ3には、同社の新しいSKYACTIVビークル・アーキテクチャーが採用されている。これは数多くの新しい構造技術を包括した名称だ。自然な背骨のカーブを維持するシートや、環状構造のボディシェルが含まれる。このボディ構造によって剛性の向上、伝達遅れの減少、騒音・振動の改善が図られた。
これら全ての改良はマツダ・プレミアムと呼ばれる戦略の一環だ。マツダは自らを伝統的なプレミアム・ブランドと同等の位置に引き上げることを目指している。
最大の注目はSKYACTIV-Xエンジン
中でもSKYACTIV-Xエンジンは新型マツダ3で最も注目すべき特徴だ。これによってガソリン・エンジンはさらなる可能性が引き出され、厳しさを増す燃費や排ガス規制の目標値をクリアし、生き残る道が見出されたのだ。
マツダはまだ2.0ℓのSKYACTIV-Xエンジンについて、パワーと燃費の数値を明らかにしていない。しかし、今年初めにAUTOCARが聞いた話によれば、低速度域では燃費が30%改善されるとのことだった。また、マツダは現実の路上における運転でも平均20%は改善される見込みだと述べている。
燃焼効率の向上に加え、SKYACTIV-Xエンジンは「優れた初期反応、力強いトルク、正確でリニアなレスポンス、高回転まで使えるパフォーマンス」を約束するとマツダは言っている。
SPCCIを採用したSKYACTIV-Xエンジンは最高出力183ps、最大トルク22.7kg-mを発生する。マツダのパワートレイン部門を率いる広瀬一郎常務執行役員は、このパワートレインがもっと小さなあるいは大きな排気量のガソリン・エンジンにも適用可能であると認めた。
SKYACTIV-Xエンジンには、電気モーターがエンジンをアシストする新開発の24Vマイルドハイブリッド・システムが組み合わされる。
そのほか、1.5ℓと2.0ℓの従来型SKYACTIV-Gガソリン・エンジンがラインアップされる予定だ。1.8ℓSKYACTIV-Dディーゼル・エンジンを加え、全部で4種類のエンジンが用意されることになる。
AWD/人間工学を重視したインテリア
英国で販売される新型マツダ3に、同社最新のi-ACTIV AWDシステムが設定されるかどうかは、まだ確認できていない。この四輪駆動システムはトルクベクトリングと協調して駆動力を前後輪に配分する。マツダによれば、従来のシステムよりもドライバーの入力に対する反応が向上しているという。
新型マツダ3のインテリアは、人間工学を重視した設計により、良好なドライビング・ポジションと視界を保証する。
インフォテインメント・システムには8.8インチのスクリーンを採用。より直感的に使えるようにデザインが見直された。また、顧客の声を反映し、スピーカーを増やすことで音質も向上している。
安全装備には、カメラを使ってドライバーをモニタリングし、居眠りや脇見など危険な状況と判断されたら音や表示で警告を与えるシステムも含まれている。
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