現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 2022年BTCC本格導入を前に、共通ハイブリッドとMスポーツ製TOCAエンジンが実戦デビューへ

ここから本文です

2022年BTCC本格導入を前に、共通ハイブリッドとMスポーツ製TOCAエンジンが実戦デビューへ

掲載
2022年BTCC本格導入を前に、共通ハイブリッドとMスポーツ製TOCAエンジンが実戦デビューへ

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権で2022年の本格導入に向け開発が進められているTOCA共通ハイブリッド機構搭載の『トヨタ・カローラBTCCハイブリッド』が、システムの本格投入を前に仕上げの最終テストを敢行。この9月下旬に開催される2021年シーズン第8戦のシルバーストンで、元王者アンドリュー・ジョーダンのドライブによりレースデビューを果たすことが決まった。

 BTCCオーガナイザーのTOCAにより2019年投入の『トヨタ・カローラBTCC(現トヨタ・カローラGR Sport)』が共通ハイブリッド機構のテストベッドに指名されたことを受け、現在TOYOTA GAZOO Racing UKとしてシリーズに参戦するスピードワークス・モータースポーツ(SWM)は、システム供給権を獲得したコスワース・エレクトロニクスと協業し、ハイブリッドの開発作業を進めてきた。

BTCC第4戦はキャリア初&今季初優勝組のフレッシュな週末に。トヨタ移籍のブッチャーも初勝利

 2020年の7月7~8日にスネッタートンで開催された公式タイヤテストにて、ダレン・ターナーの手でシェイクダウンを終えたトヨタ・カローラBTCCハイブリッドは、ここまでの1年で順調なテストマイレージを重ねており、ターナーから引き継ぐ形でほぼすべてのセッションでステアリングを握った2013年チャンピオンにより、いよいよ実戦形式での最終試験に挑むこととなった。

 日本名『カローラ・スポーツ』の、NGTC規定マシンに搭載された“P2 off-axis”と呼ばれるこの新機構は、システム定格60Vで20kgの重量となるバッテリーパックを搭載し、7.5kgの電気モーターとコントローラー、ポンプ、冷却パイプ、配線ケーブル類などを含めシステム総重量を64kgとし、ツーリングカーとしての運動性能を損なわないよう、重心を含めマシン挙動に対する悪影響を最小限に抑えた設計となっている。

■賞典外扱いで、3レースともにピットレーンスタートが決定

 また、シルバーストンの週末には新型ハイブリッド機構だけでなく、こちらも2022年から予定する共通エンジン供給サプライヤーに選出されたMスポーツ製の新TOCA共通エンジンも組み込まれる。

 SWMのオペレーションで週末すべてのセッションで走行予定の『トヨタ・カローラBTCCハイブリッド』は、レース結果に対して賞典外となりチャンピオンシップポイントを獲得する資格は有さない。また、選手権争いへの干渉を避けるため3ヒートすべてでピットレーンスタートが予定されている。

「システム的に予期せぬトラブルが発生しない限り、シルバーストンでは予選と3レースのすべてに出走する計画だ」と明かしたBTCC運営団体のTOCA代表を務めるアラン・ゴウ。

「もちろん、決勝で上位入賞を果たしてもシリーズポイントを獲得することはなく、予選でポールポジションを獲得したとしても、スタートはピットから……ということになる」と続けるFIAツーリングカー・コミッション理事でもあるゴウ。

「シルバーストンへの参戦はその開発サイクルの完全な一部であり、すでに統合が進んでいるハイブリッド・コンポーネントと新型共通エンジンは、シーズンに相当する走行距離をはるかに超えたマイレージを重ねている。その上で、通常の週末のレース手順も経験しておく必要があるんだ」

「したがってトラック上でバトルを演じてもレギュラー参戦組のリザルトに影響を及ぼすことがないような措置を採るが、ファンとパートナーが2022年よ​​り前にハイブリッド車両の作動とパフォーマンスを見る機会を持つことが重要だと考えている」

こんな記事も読まれています

無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
Auto Messe Web
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
AUTOSPORT web
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
AUTOCAR JAPAN
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
Auto Messe Web
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
レスポンス
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
AUTOCAR JAPAN
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
AUTOCAR JAPAN
4連覇を決めたフェルスタッペン「苦しいシーズンの中で多くのことを学んだ。だからこそ特別だし、誇らしい」
4連覇を決めたフェルスタッペン「苦しいシーズンの中で多くのことを学んだ。だからこそ特別だし、誇らしい」
AUTOSPORT web
【ポイントランキング】2024年F1第22戦ラスベガスGP終了時点
【ポイントランキング】2024年F1第22戦ラスベガスGP終了時点
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9460.0万円

中古車を検索
カローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9460.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村