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アップデート大失敗のアストンマーティン、復活に向けて”リセット”。クラック代表「大事なのは”どうしてこうなったか”を理解すること」

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アップデート大失敗のアストンマーティン、復活に向けて”リセット”。クラック代表「大事なのは”どうしてこうなったか”を理解すること」

 アストンマーティンF1のマイク・クラック代表は、2024年シーズン前半戦でアップデートに失敗し、パフォーマンスが大きく低迷してしまっていることを受け、”テクニカルリセット”の準備を整えていることを明かした。

 昨シーズンは大躍進を遂げ、表彰台の常連となったアストンマーティン。しかし今回は開幕から低迷しており、ランキングこそ昨年の最終結果と同じ5番手のままだが、前半戦を終えた段階で4番目のメルセデスに193ポイントもの大差をつけられている。

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 同チームのクラック代表はmotorsport.comの独占インタビューに応じ、2024年シーズン前半戦を振り返った。

「振り返ってみると、シーズン開幕時は予想通りのポジションだったと思う」

 クラック代表はそう語った。

「レースペースでは5番目くらいの速さのチームだと予想していたんだ。序盤のレースでそれを確認することができたし、予選では少しだけパフォーマンスが改善する兆しを垣間見ることができた」

「その後、マシンの開発を始めたら、間違った方向に進んでしまったようだ。アップデートでパフォーマンスを向上させることができず、一方でライバルたちはパフォーマンスを向上させた。F1では、前進しなければ追い抜かれてしまう……これが、シーズン前半の妥当な要約だと思う」

 パフォーマンスが後退する原因となったアップデートがあったのか? そう尋ねると、クラック代表は次のように語った。

「いや、相対的なパフォーマンスを見返してみると、イモラがひとつのポイントだったと言うことができる。誰もが、このイモラにはアップデートを持ち込んだからね」

「我々のチームが期待通りの結果を出せず、他のチームがアップデートに成功した場合……そうだったのかどうかは、推測するしかないが……そうなれば後退してしまうことになる。それが、F1の厳しい現実なんだ」

 クラック代表は、昨年はライバルチームの多くが不振に陥ったため、アストンマーティンが”よく見えてしまった”と考えている。そしてそのことが、チームに対して結果を出すという意味でのプレッシャーを高めることになってしまったと推測する。

 オーナーのローレンス・ストロールは多額の投資を行ない、チームの施設を拡大中。最新鋭のファクトリーが、段階的に稼働を開始している。

 現在の低迷からどう復活するか? それについてクラック代表は、次のように説明する。

「最も重要なのは、なぜ本来期待していた成果を出せなかったのかを理解することだ」

「この2ヵ月は、分析するのがとても大変だった。”何が問題か”なんてすぐに分かるようなモノではないし、それを分析するには少し時間がかかる。そしてその後で変更するための措置を講じ、そのためのパーツを作らねばならない」

「その間に多くのレースがあり、ネガティブな結果が積み重なっていくんだ」

「何をするか、何を直すかということは、非常に高い期待に繋がる。でも期待通りの結果が出なかったので、少し異なるアプローチを取ることにした。それはリスタートして、そのリスタートの上に築き上げていくようなモノだ」

「期待感をどうマネジメントするかということが重要なのだ。今年のように厳しいシーズンを好転させる仕事は、5分でできるわけではない。我々全員がそのことを認識し、我々が行なったアプローチの変更が、我々が望むパフォーマンスをもたらすはずだと確信する必要がある」

 クラック代表の言うリセットが技術的なモノなのか? あるいは精神的なモノなのか? そう尋ねると彼は「様々なことをどう進めるのか、その方法を同時に調整したいのだ」

「しかしそれは技術的な再スタートとか、マシンをどんなところに置くのかということよりも、空力開発にどうやって取り組むか、そして”我々をこういう方法に導いたプロセスは何だったのか”ということを理解することだと言えるだろう」

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