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「最新モデル試乗」周囲の視線を独り占め! 乗って納得、新型トヨタ・ハリアーが売れている理由

掲載 更新 42
「最新モデル試乗」周囲の視線を独り占め! 乗って納得、新型トヨタ・ハリアーが売れている理由

まさに爆発的な人気! エモーショナルな造形が実に魅力的だ

 2020年6月17日に発売された新型4thハリアーが爆発的に売れている。6月末の時点で受注台数は約4万台(先行受注の約2万台を含む)。月販目標台数3100台の10倍以上を記録した。つまり、新型ハリアーは、多くのユーザーに「ほしい!」と思わせる魅力を備えたモデルである。

「最新モデル試乗」スタイリッシュな最新SUV、ハリアーが人気を集める理由とリクエストしたいポイント

 人気の理由は、「クロスオーバーSUV」、「都会派」、「ちょっと背伸びすれば手が届く」、「高級だけど華美ではない」など、いまという時代を的確にとらえ、ユーザーの琴線に触れる絶妙な商品にまとめたからだろう。RAV4と基本コンポーネントを共用しながら、明確な「個性」と「味」を持たせたブランド力も大きい。

 実際の商品性はどうか。
 エクステリアは一見すると旧型のキープコンセプト。だが、よりエモーショナルな造形になった。精悍なフロントマスク、絞り込まれたクーペキャビン、張り出したホイールハウス、横一文字に光るテールランプなど、誰が見てもスタイリッシュと感じるに違いない。最近のトヨタ車の中で出色の出来栄えだ。ボディサイズは全長×全幅×全高4740×1855×1600mm。一部のタワーパーキングは利用できない1855mmの全幅など、実用上気になる部分もあるが、「デザインのために割り切った」と説明されると納得する。

先進装備充実。走りはハイブリッドが似合う!

 ハリアーの室内は、高価な素材をふんだんに使っているわけではないが、各部の調和とセンスのいい加飾により質感が非常に高い。

 居住性について、チーフエンジニアは「デザイン優先なので、室内もラゲッジも狭くて構わない」と開発メンバーに号令をかけたそうだ。しかし、RAV4と比べると若干劣るものの、実用面で狭い印象はない。むしろ、「このデザインなのに広い!」と感じるレベルだ。

 先進装備も充実している。トヨタ車初採用の調光ガラス(障子越しのような光が差し込む)を用いた電動シェード付きパノラマルーフや、前後方録画機能付きデジタルインナーミラーなどが設定されている。

 パワートレーンはガソリンが2リッター直噴NA(171ps)+ダイレクトCVT、ハイブリッドは2.5リッター直噴NA+モーター(システム出力はFF218ps/4WD222ps)の2タイプで、どちらもFFと4WDがある。

 2リッターガソリンは十分以上のパフォーマンスの持ち主。ただ、ハリアーのキャラクターを考えると、ちょっと軽快で元気すぎる印象がある。実用域(2500~3500rpmくらい)でこもり音が発生するのが気になった。一方、ハイブリッドはモーターアシストの力強さと電動化ならではの滑らかさが魅力的。アクセルをベタ踏みしない限り自然なフィーリングをキープする。ハイブリッドのWLTCモード燃費はFFが22.3km/リッター、4WDは21.6km/リッター。ハリアーには、ハイブリッドが「似合う」と感じた。

重厚で、しっとりと、自然に曲がるセッティング。クルマの一体感が安心につながる

 プラットフォームはGA-K。最新システムの電動EPSと、ショックアブソーバーを採用。独自の味わいにこだわって、各部のセッティングはハリアー専用だ。

 意のままの走りを誰でも気負いなく実感できる点は、RAV4と共通の美点。ただし乗り味は完全に異なる。ひと言でいえば「軽快でキビキビ、よく曲がる」RAV4に対し、ハリアーは「重厚でしっとりと、自然に曲がる」。まるでアイポイントが高いサルーンか、と思える走り味だ。

 ステアリング系はシャフトが太く、緻密なベアリングを使っているようなしっかり感とスムーズさが味わえる。タイヤの状況をリアルに伝えるインフォメーション、連続感があるコーナリング時の動きが、クルマとの一体感と安心感につながる。なかなか見事なドライブフィールの持ち主である。

 乗り心地はプレミアムクロスオーバーらしく優しい感触。タイヤはグレードによって18インチか19インチが装着され、18インチは全般的にソフトフィール。19インチは路面によっては若干固さを感じるものの、SUVのレベルを超えたしっかり感が印象的。駆動方式による差も多少あり、FFは靴底が薄く感じるような軽快感、4WDは車重を活かしたしっとり感と穏やかさを感じた。

 ハリアーは、クロスオーバーSUVが乗用車のメインストリームになったいま、トヨタが提示する高級車の理想像。現在に蘇った「マークII」といえるかもしれない。ユーザーが「いいね」と感じる要素を満載した点が売れている理由だ。スタイリッシュで洗練された先進モデルの代表である。

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みんなのコメント

42件
  • 20代の若者でも買えるギリギリの値段で、かつ高級風なポイントが売れる理由なんだろうなぁ
    ただ、周囲の目線は独占できないと思います
  • 周囲の視線を独り占めしていると思っているのは田舎者だけ。先代と同じくすぐに巷に溢れかえる。今度のはいい車だけどね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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