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全部知ってたら衝撃のクルママニア! 十二支の動物に絡んだクルマを12台見つけてみた

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全部知ってたら衝撃のクルママニア! 十二支の動物に絡んだクルマを12台見つけてみた

 この記事をまとめると

■干支にちなんだクルマを紹介

「クラウン」「ステップワゴン」「Xトレイル」! 豊作の2022年新車の本音で語るマルとバツ

■バイクや軍用車に動物が使われているケースがある

■意外なことに身近な動物である「犬」や強そうな「ドラゴン(辰)」に関する物が少ない

 干支にちなんだユニークなクルマを一挙紹介!

 お正月の特別企画は、やっぱり縁起のいい干支の話題がよろしいかと。そもそも十二支というのは、……とても長くなるのでWikiでもなんでもお調べいただくとして、2023年は「癸(みずのと)卯(う)」つまりウサギ年。物事がウサギのようピョンピョン跳ねるが如く上手くいく1年、などと言われてます。

 ちなみに、ウサギは英語で言うとラビット、フランス語だとラパンなんですが、いずれもクルマの名前に採用されていますね! 前者はVWゴルフのアメリカ国内での呼び名で、後者はお馴染みスズキ・ラパンです。

 じつは、このほかにも十二支に出てくる動物を使った車名がたくさんあるのです。多少、こじつけもありますが、そこは縁起物としてご笑覧くださいませ。

 さて、卯年に敬意を払って最初に登場してもらいましたが、ここからは十二支どおりネズミからいきましょう。ネズミといえばマウスですが、イタリア語だとトッポ(Toppo)。若い方はご存じないかもしれませんが、イタリアにはトッポ・ジージョなんてネズミのキャラもいるのです。で、トッポといえば三菱トッポ、そのまんま使ってます。キュートなルックスの軽自動車ですから、街中を駆け回るネズミというネーミングもありと言えばありでしょう。

 お次はウシですが、これはランボルギーニ一択かと。ご承知のとおり、ミウラやウラカン、ディアブロなどなど、すべての車名が闘牛に由来しているのですからね。ディアブロは本来「悪魔」を意味するのですが、これまた伝説的な(何人もの闘牛士を地獄送りにしたとか、しないとか)ウシなんだそうです。なお、レッドブル=赤い牡牛というのもありますが、F1くらいしか作っていないので除外。ちなみに、飲み物の材料にウシの硬膜を使ったことが由来だとか。

 トラは英語でタイガーとなり、勇ましいイメージから結構あるかと思いきやそのまんま車名にしているのはサンビーム・タイガーのみ。むしろ、ポルシェ・マカン(インドネシア語)、オペル・ティグラ(ラテン語)など英語以外でトラを表現する方が人気みたいです。ずばりタイガーでは、勇ましすぎてこっぱずかしいのかもしれません。あと、昔の人はトライアンフのことを略したのか、愛称なのか「トラ」と呼ぶこともありますが、ちょっと意味合いが違いますね。

 で、ウサギを飛ばして辰、いわゆるドラゴンてやつ。すぐに車名が思い浮かべられたら、自動車博物館のキュレータークラス! そんなレアなドラゴンは、1951~1955年に売られたカイザー・フレーザー・ドラゴンというクルマです。アメリカのマイナーなブランドですが、オークションに出ると軒並みグッドプライスがつくほどの人気車。十二支の中でも唯一ファンタジックな生き物ですから、やっぱりクルマもレアになりがちなんですかね。もっとも、韓国には双竜(サンヨン)という自動車メーカーもありますが、車名そのものにドラゴンは使われていない模様。

 そして、巳、いわゆるヘビですね。これはもうコブラとバイパー、ヘビのツートップで決まり。巳年生まれは、どちらかに乗ると運命が爆発的な加速をしてくれるという噂です(笑)。

 噂といえば、午年の中でも丙午生まれの女性は気性が荒い、なんて噂もあるようです。

 気性が荒い悍馬とくればマスタング。フォードの大ヒットモデルこそ、ウマの車名では唯一無二のような存在でしょう。一方、ウマをトレードマーク、シンボルとしたのはお馴染みのフェラーリ。エンツォがキャバリーノ・ランパンテをバラッカ家から贈られたエピソード、そして撃墜王バラッカの伝説はクルマ好きの胸をいつでも熱くしてくれますね。

 意外にも「犬」があまりいない!?「羊」が強そう!?

 次の未年は、アメ車好きなら脊髄反射的に「ラム!」と思い浮かぶはず。もっとも、一般的な羊ならシープ(Sheep)で、ラムは牡羊のことを指すのだそうです。それゆえ、ダッジのエンブレムでは猛々しい角も描かれているのです。

 角といえば、オオツノヒツジという種類もいて、英名ビッグホーン。オールドファンには懐かしいいすゞのクロスカントリー車にほかなりません。ヒツジといえば、おとなしいイメージから「眠れない時に数える動物」とされていますが、案外クルマの世界ではアクティブにとらえられているようです。

 そして、申年なんですが、残念ながらクルマのネーミングでは見当たりません。よって、ホンダのモンキーというバイクでご勘弁。昔は50ccの原付でしたが、現在は125ccにグレードアップがなされ、元気に復活しています。ちなみに、モンキーの兄貴分でゴリラなんて原付もありましたっけ。

 酉年もまた、サル同様に難しいと思っていたら、かろうじてハリアーというトリがいるのを発見。小さな鷹の一種、チュウヒというのが空を飛んでいるとのこと。当初、車体エンブレムにはそのチュウヒが象られていたのですが、トヨタの販売店戦略から総合的なTマークへと変更されています。なお、イギリス(ホーカー・シドレー)製の有名な垂直離着陸が可能な戦闘機に同名のモデルがあります。どちらかといえば空の乗り物にふさわしい「ハリアー」ですが、どうしてトヨタは使ったのでしょうかね。

※画像は先代ハリアー

 次の戌年ですが、これまたイヌをネーミングに使ったクルマは少ないようです。ホンダのシティ・ターボIIがブルドッグと呼ばれ、またシビックシャトルにもビーグルというグレードがありましたが、いずれもサブネーム扱い。

 そのほか、三菱がオーストラリアに棲息する野生の犬だか狼的な「ディンゴ」を使ったのがニアピンですかね。人間にとって身近な存在なのに、なかなか採用されないというのはちょっと不思議です。ローバー・コッカスパニエルとか、フォルクスワーゲン・チワワとか人気出そうなのにね。

 はてさて、最後の亥年、イノシシもまた見つけるのに苦労しましたが、どうにか1台ありました。なんとポーランド(AMZ)製の軍用装甲車「Dzik(ジク)」で、同国語の男性名詞でイノシシを意味しています。装甲パトロール車両ということで、武装・非武装が選べ、兵員輸送用に車体が大型化されたモデルなど、バリエも豊富。主な使用国はイラク軍で、ポーランド国内での使用例は数えるほどだとか。なるほど、分厚い鉄板の切り張り細工かのようないかついボディはイノシシに見えなくもありません。と納得しかけたところ、ジクの名はトラクターや潜水艦にまで使われているとのこと。どんだけ猪突猛進な国だよって感じ(笑)。

 さて、おめでたい干支になぞらえてご紹介してきましたが、ともかくは卯年の皆さまだけでなく、すべてのクルマ好きの息災、ご多幸なる1年をお祈りしております!

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