今週末、鈴鹿サーキットで2レース(第5戦・第6戦)が開催される2020全日本スーパーフォーミュラ選手権。初日のフリー走行で、ライバルに対して0.3秒近くリードする走りを見せた平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は、週末の2レース両方で勝利を掴むべく、気を引き締めている様子だった。
午前中の専有走行で5番手につけた平川は、午後のフリー走行ではライバルより少し早めに新品タイヤを装着し、タイムアタックを敢行。残り5分のところで1分35秒690を記録し、このセッションをトップで終えた。
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実は過去のスーパーフォーミュラを振り返ると彼と鈴鹿の相性はあまり良くないのだが、昨年末に行なわれた合同・ルーキーテストで新たな手応えをつかんでいたという。
「昨年は(鈴鹿で)タイヤバーストもしているし、あまり良い思い出はないです。でも、昨年12月のルーキーテストなどで、その時はテストをやりすぎて新品タイヤを入れ損ねてタイムは出せませんでしたが『鈴鹿でどうやったら速く走れるのか?』というのは分かっていました」
そう語った平川。その言葉通り初日はライバルを0.3秒近く引き離し、明日の第5戦を前に頭ひとつ抜け出る格好となっているが、彼はまだ油断はできないと気を引き締めていた。
「まだ油断はできないなという感じはありますし、自分の中で詰められるポイントはまだあると思っています。そこを詰めていければ、今の状態を維持してさらに速くなれるのではないかと感じています」
「決して余裕ではないですけど、明日もしっかり自分の走りをしていきたいです。明日はまたコンディションも変わると思うので、そこでクルマのアジャストを間違えなければ予選で前に行けると思います。その辺はいつも通り集中していきます」
現在、ポイントランキングでトップにつける平川だが、今年のスーパーフォーミュラでは有効ポイント制が導入されており、成績の悪い2レース分のポイントは採用されない。そのため、今週末の結果次第では平川がチャンピオンになる可能性があるだけでなく、他のドライバーが王座を手にする可能性もゼロではない。
それは平川自身も十分に理解しており、ライバルの誰かに2連勝をされるのだけは何としても阻止したいと語った。
「ここで誰かに2連勝されると、今年は有効ポイント制でそこで決まってしまう可能性もあります。そこは何としても阻止したいです。自分としては逆に(自分が)2連勝するような結果を出したいなという気持ちはあります。でも、あまり欲張りすぎずに自分の走りに徹したいです。前回のオートポリスではチームがタイヤ交換を失敗しているので、しっかりレースをやって自分たちのパフォーマンスを出せればなと思います」
先週のスーパーGTでは、ゴール直前でガス欠に見舞われGT500クラスのチャンピオンを逃すこととなった平川。motorsport.comの取材に対しても「悔しい。それ以外の言葉が出てきません」と答えていたが、今はスーパーGTのことを忘れてスーパーフォーミュラの残りのレースに集中したいと語った。
「今はスーパーGTのことは考えないようにしています。少なくとも来年の2月~3月あたりまではテストもないと思うので、それまではスーパーGTのことは忘れようと思っています」
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