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【試乗】レクサスES300hプレミアムセダンとして装備充実。Fスポーツは静粛性の高さとともに尖った一面も

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【試乗】レクサスES300hプレミアムセダンとして装備充実。Fスポーツは静粛性の高さとともに尖った一面も

レクサスESは2018年に初めて国内に導入されたモデルだ。北米では1989年に導入されたレクサスLSとともに、同ブランドの核となってきた。初代からプレミアムセダンとしての居住性と走りを評価されてきたが、2018年登場の現行型では世界初のデバイスとしてデジタルアウターミラーも注目された。2020年8月にはマイナーチェンジを受け装備をさらに充実させている。今回、最新のES300h Fスポーツに試乗した。

レクサスの中核を担うES。FFプレミアムセダンとして高い評価を得る
レクサスESは、2018年に日本に初導入されたモデルとなる。北米では、レクサスブランド展開が始まった1989年に初代ESが導入されている。これは国内ではトヨタ カムリプロミネント4ドアハードトップに当たる。2代目から4代目のESは、国内ではトヨタ ウインダムとして販売されていた。5代目、6代目のESは海外市場専用モデルとなり馴染みが薄くなるが、2018年の7代目から日本に導入ということになった。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

レクサスのセダンの中では唯一のFF車となるが、エクステリアからはそれを感じさせる部分はあまりない。どちらかというとFR的なワイド&ローなプロポーションといえる。トヨタのDセグメント以上のFF車に採用されるGA-Kプラットフォームの重心の低さ、フロントピラーの後方配置、リアピラー傾斜の処理など、巧みな造形でそれを実現している。

ゆとりある居住空間とデジタルアウターミラーなどの先端技術も注目された
ゆとりある居住空間が訴求ポイントとなっているが、コクピットは、包まれ感もありスポーティさを感じさせる。前席シートバックはランバーサポートがしっかり体を支える一方、ショルダー部分は削り取られた形状のためステアリング操作がしやすい。ディスプレイやスイッチ類も操作時の姿勢変化や視点移動が少ないレイアウトとなっている。これらのおかげで運転に集中できるのはありがたい。リアシートは、広い足もと空間を確保しているのはもちろん、後席中央のアームレストを出して2人掛けと割り切れば、前席と同様の快適さを確保している。これもFFの利点といえるだろう。

2018年のESのデビュー時に話題となったのが、量産車として世界初のデジタルアウターミラーだ。車両のフロントドア外側のカメラで撮影した車両左右の映像を、フロントピラー部に設置した5インチディスプレイで表示する。カメラ部を雨滴が付着しにくい形状としたほか、ディスプレイを室内に搭載することで、天候の影響を受けにくい。従来ミラーを小型のカメラに置き換えることで、斜め前方の視界を確保するとともに、風切音低減にも貢献している。

パワーユニットは、2.5L直4DOHCエンジンと電動モーターを備えたハイブリッドシステムを搭載する。バッテリーは登場時はニッケル水素バッテリーだったが、2020年8月のマイナーチェンジで燃費性能の向上を図るためリチウムイオンバッテリーとしている。

Fスポーツの走りはラグジュアリーなだけでなく、走りの楽しさも感じさせる
試乗したのはFスポーツ。独自の装備としては、スポーティな走行性能を実現するため、細かく減衰力の制御を行うリニアソレノイド式AVS(アダプティブ バリアブル サスペンション システム)を採用していることが挙げられる。残念ながら今回は本来の意味でスポーティさを試す状況での試乗はできなかったが、一般走行でも乗り心地が良いだけでなくメリハリを感じさせるもの。ステアリング操舵時のしっかり感も高く、4輪がしっかりと路面をつかんでいる感じは、走る楽しさにつながる部分だ。

デジタルアウターミラーは、従来の機能に加え走行時にモニターから見えるほかの車両、壁、障害物との距離感を測りやすくする距離目安線の表示機能を追加している。旧来のサイドミラーに慣れた身にとっては違和感がないと言っては嘘になる。サイドミラーでならば自然にチェックできるところでも、ディスプレイに見入ってしまうこともあった。この辺は慣れの問題もあるのだろう。

今や、SUVが主流となってしまった乗用車市場で、コンサバティブなセダンとして存在感を放つレクサスES。最先端の技術を導入の一方、まじめなクルマ作りも見受けられ、基本性能の高さを感じさせる一台となっている。(文:Motor Magazine編集部 飯嶋洋治/写真:井上雅行)

レクサスES300h Fスポーツ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4975×1865×1445mm
●ホイールベース:2870mm
●車両重量:1710kg
●エンジン: 直4DOHC
●総排気量:2487cc
●最高出力:178ps/5700rpm
●最大トルク:221Nm/3600ー5200rpm
●モーター最高出力:20kW
●モーター最大トルク:202Nm
●駆動方式:FF
●トランスミッション:電気式無段変速機
●車両価格(税込):648万9000円

[ アルバム : レクサスES300h Fスポーツ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

1件
  • 客観的に見て高級車だし消耗品を含め品質が良くて壊れない
    から満足度の高い車だとは思う。
    しかし世界は自動運転化を感じさせる装備を付けてきている
    のと比べると魅力に欠ける。別物とは分かっていてもFFで
    デザインもカムリに似てる為にトヨタの高級車に見えてし
    まうのが欠点。最初はトヨタとは180度違う理想の車を作り
    あげようとする意気込みを感じたのに、段々とトヨタ的な
    考えに侵食された車作りになって来てる気がする。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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