ビッグマイナーチェンジを受けたレクサス「IS」のハイブリッド・モデル「IS300h」に小川フミオが試乗した。
よく出来たセダン
ガラパゴス・ニッポンが産んだ小さな高級車──新型日産ノート・オーラ試乗記
幸せだなぁ、と、思うのは、好きになれるクルマに乗ったときだ。最近では、レクサス「IS300h」がよかった。車型はオーソドクスなセダンであるものの、スタイリングは大きなエアダム一体型バンパーなどけっこうスポーティ。操縦すると、外観の印象を裏切らない仕上がり。運転が好きなひとに勧めたい。
2013年に登場した現行ISはそもそも、レクサスの自信作という印象が強い。2020年11月5日に、現在のモデルへビッグマイナーチェンジを受けたとき、チーフエンジニアが、出来について胸を張っていた記憶が鮮烈だ。
「レクサスのコンパクトRWD(後輪駆動)スポーツセダンとして、上質な乗り心地でありながら高い車両コントロール性を備え、長く乗れば乗るほど操る楽しさなどの新しい発見や、作り手の想いを感じていただけるクルマを目指しました」
上記はレクサスのプレスリリース内の文言。最初に乗ったとき、ステアリング・ホイールを切ったときの車体の応答性のよさに感銘を受けた。そして、2021年10月に乗った2.5リッター直列4気筒ガソリン・エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド・モデル「IS300h“version L”」で、あらためてISの楽しさに感心したのだ
IS300hのよさは、開発者のねらいどおり、ドライバーと車両の一体感を感じられる操縦性にある。たとえば、高速道路でレーンチェンジするとき、あるいは、街中で角を曲がるとき。日常生活において、“自分の足”で動いているみたいな感覚をおぼえるんじゃないかと思う。
視線が向いたほうに、クルマがぴたっと向きを変えていく。クルマに振りまわされるのではなく、自分の足にあったスポーツ・シューズの感覚をもつコンパクトサイズのセダン。アルファロメオの「ジュリア」にもそんなよさがある。レクサスISはより多くのひとが違和感なく乗れるように、少し角が丸めてあるものの、やっぱり、いいなぁと思う。
その理由は、緻密な設計と、各所のチューニングにあるようだ。ひとつ例をあげると、ロードホイールとそれを固定するホイールハブとの締結の方法。ハブにネジが切ってある、いわゆるハブボルト締結を採用しているのだ。
多くのクルマは、ナットとボルトでもってロードホイールをホイールハブに組み付ける。ハブボルト締結は、BMWやポルシェも採用していて、理由は取り付け剛性のアップ。ひいてはハンドリングに好影響をもたらす。
もうひとつ、ISで感心させられる点がある。いわゆる”中間領域”でのコントロール性の高さだ。「ステアリングやペダルの初期応答だけでなく、“戻す”ときのコントロール性の向上にも取り組むことで一連の運転操作をより滑らかなものとしました」というようなことが、このクルマの試乗会で強調されていた。
事実、このあと発表された改良版のレクサス「ES」でも、おなじような操縦性を感じた。
トヨタ車でも、新型「アクア」には”戻す”ときのコントロール性のよさを感じた。
イタリアのスポーツカーを思い出したインテリア
ハイブリッドのパワーユニットは、うまく連繋がとれている。発進加速のスムーズさといい、高速道路での中間加速といい、もたつくかんじは皆無だ。従来とくらべ、アクセル開度に対するエンジンとモーターの駆動力制御法を変更して、ドライバーの操作に対してリニアなレスポンスの実現を目指したとされる。うなずけるフィーリングだ。
全長は4710mm、ホイールベースは2800mmのISの室内はものすごく広いというわけでもなく、かといって、窮屈でもない。運転席の印象は、適度なタイト感だ。センターコンソールの幅を広くとって、意図的にドライバーをきゅっと締め付けるようなスポーツカー的レイアウトにしているせいだろう。
この雰囲気も、ドライブを積極的に楽しめるISに合っているように思える。
試乗したモデルは、ちょっとぜいたくな“version L”。ダッシュボードもドア内ばりもシートと同系色のオーカー(黄土色)で、ちょっとイタリアのスポーツカーを思わせる仕上げが良い。
通常、異なる素材で色をおなじにするのは、たいへんな作業だ。ドイツ車ではそれをブラックで統一し、質感を出している。このISでは、あえてオーカーを選んでいるのだ。レザーやさまざまな合成樹脂を使いながら、色のマッチングがうまくできている。あえて大変なことをやっているんだなぁと、感心した。そこに高級さを感じ取れるひとが、ISに、いやレクサスに乗るのだろう。
SUVでもハッチバックでもクーペでもなく、やっぱりセダンが好きというひとは、IS300hに、けっして失望しないのではないか。
価格は、ベースモデルで526万円、スポーティな“F SPORT”が580万円、そして今回の贅沢仕様である“version L”が600万円だ。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「娘友達を乗せたらベルト未着用で捕まりました。ママ達は笑うだけで謝りません。不快です」投稿に回答殺到!?「感じ悪い」「でも貴女は命を預かってる」大激論に…悪いのは誰なのか
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
「娘友達を乗せたらベルト未着用で捕まりました。ママ達は笑うだけで謝りません。不快です」投稿に回答殺到!?「感じ悪い」「でも貴女は命を預かってる」大激論に…悪いのは誰なのか
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん?
日産『エルグランド』、15年目の大変身へ! 燃費倍増も、BEV化はおあずけ?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
日本国民ならトヨタを応援しよう📣
トヨタ製の2004年ベースで散々色んな車種で使い倒された
大衆車向け低コストのふにゃふにゃシャーシですから。