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【2019年で生産終了! 選択肢は中古車のみ】”天才タマゴ”エスティマを手に入れるなら今が狙い目

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【2019年で生産終了! 選択肢は中古車のみ】”天才タマゴ”エスティマを手に入れるなら今が狙い目

 ここ数年は人気のミニバンと言えば、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」の1強状態が続いている。圧倒的に広い室内空間と豪華さ、そして押し出し感と存在感満点の外観デザインによって強いブランド力を発揮している。

 しかし、現在から30年前の1990年に登場し、ミニバンというカテゴリーを開拓したのはトヨタ「エスティマ」だ。ちなみに、2002年に登場した初代アルファードは、エスティマのコンポーネンツを流用して作ったモデルなのはご存じのとおりだ。

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 日産「キャラバンコーチ」や「ホーミーコーチ」、トヨタ「ハイエース」といった、商用車ベースのハコ型1BOX車が主流だった時代、「天才タマゴ」と呼ばれたエスティマのスタイルはセンセーショナルだったし、そのスタイリッシュな形がミニバンのドレスアップの火付け役となり、エスティマはミニバンではじめて強いブランド力を発揮した。

 その結果、初代エスティマの中古車はなかなか値落ちが進まなかったのだ。そのミニバンブームの火付け役だったエスティマも、2019年に幕を閉じた。そこで、今回は平成の時代にミニバンの名車として君臨したエスティマの最終モデルの中古車事情に紹介しよう。

文/萩原文博
写真/TOYOTA

【画像ギャラリー】2019年生産終了し復活も望まれる名車「エスティマ」を見る!

■長いモデルライフで4つに分類されるエスティマ

 最終モデルとなった3代目エスティマは2006年1月より販売開始され、2019年10月に販売終了となるまで、約13年半販売されたロングセラーモデルだ。その長いモデルライフは大きく4つに分類される。

 まずは2006年1月~2008年12月に行われた初のマイナーチェンジまでの「1型」。そして2008年12月から2度目のマイナーチェンジが行われた2012年5月までが「2型」。2012年5月から3度目のマイナーチェンジが行われた2016年6月までを「3型」。そして2016年6月から2019年10月までも「4型」と区分することができる。

2006年1月にフルモデルチェンジした「エスティマ」。こちらは「1型」

2008年12月にマイナーチェンジした「2型」

2012年5月にマイナーチェンジした「3型」

2016年6月にマイナーチェンジした「4型」

 1~3型までは内外装の変更が中心だが、4型は内外装の変更に加えて、グレード構成もエアロ系のアエラスのみ。そして3.5L V6エンジンが廃止され、搭載されるパワートレインが2.4L 直4ガソリンと2.4Lエンジン+モーターのハイブリッド車のみとなった。

 また、運転支援システムの「トヨタセーフティセンスC」が搭載されているのもこの4型のみとなっている。それでは、最終型エスティマの中古車事情を見てみよう。

■崩れた需要と供給のバランス 大きく下がった中古車価格で今が狙い目

 現在、最終型エスティマの中古車の流通台数は約2100台とモデルライフが長かったこともあり、非常に豊富だ。3カ月前の2020年2月の時点では約1900台だったが、3月の大需要期が終わった途端増加し始めて、ピークと思われる約2100台まで増えている。

 そのうち、1型は約740台、2型は約615台、3型は約564台そしてトヨタセーフティセンスCが装着された、4型が約170台で、4型は少ないが、1~3型までは年式よって流通台数の差が小さい。これは人気車市価でない特徴で、ニューモデルとして登場したときだけでなく、ずっと安定した販売台数を稼いでいることを表しているのだ。

 モデルライフが長いので、流通している中古車の平均走行距離は現在約7.6万km。3カ月前の時点で約7.4万kmだったので微増といったところか。そして気になる平均価格の推移だが、需要期前の2月の時点が約92万円だった。

 その後需要期となる2020年3月を迎えても値落ち傾向は止まらず、約85万円まで値落ち。3月末に一旦小休止したものの、4月の中旬になると再び値落ちし、約80万円まで下がった。5月時点ではこの80万円付近で横這いとなっている。

 例年ならば、3月は1年を通じて中古車が最も売れる需要期なので、中古車相場は横這いとなるケースが多い。それは、購入するユーザーが多くなるため、値を下げなくても購入してくれるからだ。

 しかし、今年はコロナ禍の影響もあり需要と供給のバランスが崩れて、値落ちにつながったと考えられる。このようにコロナ禍の影響は中古車市場にも及んでいるのだ。

 最終型エスティマの中古車の価格帯は約10万円~約328万円とかなり幅広く、280万円以上の中古車の中に走行距離が1万km以下という物件が多く含まれる。グレードは圧倒的にエアロパーツを装着した「アエラス」が中心。

こちらの写真をクリックすると「エスティマ」の中古車情報が見られます

 最も多いのが、「2.4アエラス」の約600台。続いて、豪華装備が魅力の「2.4アエラス Gエディション」の約480台。そして「2.4アエラス プレミアムエディション」となっている。

 一方、エスティマハイブリッドの中古車の流通台数は約455台で、中古車の平均価格の推移は3カ月前が約167万円で、2020年5月は約149万円とたった3カ月で18万円という大幅な値落ちを記録した。最終型エスティマハイブリッドの中古車の価格帯は約23万~約469万円となっており、4型でも約240万円で手が届く。

こちらの写真をクリックすると「エスティマHV」の中古車情報が見られます

 先日、ベストカー本誌の企画で、車両本体価格50万円の「エスティマ 2.4アエラス」の中古車を実際に見てきた。走行距離は10万kmと延びているが、ボディもキレイだが、内装がとても10年落ちとは思えないほどキレイだった。

 ミニバンカスタマイズの主流がアルファード/ヴェルファイアに移ったことで、エスティマのユーザー層は大きく変わったのだろう。非常に大切に乗られていた雰囲気が残っており、こういった走行距離が延びていてもしっかりとメンテナンスされている中古車が狙い目なのだ。

【画像ギャラリー】2019年生産終了し復活も望まれる名車「エスティマ」を見る!

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みんなのコメント

9件
  • 良いコンセプトで無くなるのは惜しい車だと思います。
    世代交代は寂しいですが、時代に合う車になっての再登場を楽しみに待ってます。
  • 前の型ですが乗っていました。クルマ自体は熟成され乗りやすく良いクルマです。乗り心地は良くミニバン特有の旋回時の揺すられ感も少ないです。今のミニバンのトレンドは全高を高くし室内スペースを広くしているためニーズが合わなくなってきているんでしょう。無くなったのは残念。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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