■当時最新の高級車が「薄汚れていた」理由とは
2023年8月2日、ポニーキャニオンがコンパクトDVD-BOX「代表取締役刑事 COMPLETE DVD-BOX」を発売しました。
1990年から1991年にかけて放映された石原プロモーション製作の刑事ドラマで、コアなファンから支持されていた作品がDVD化されました。価格は税込み1万6500円です。
【画像】もはや懐かしい! 三菱の高級車「ディアマンテ」を写真で見る(30枚)
石原プロモーション製作の刑事ドラマといえば、「西部警察」シリーズ(1979年~1984年)や「ゴリラ・警視庁捜査第8班」(1989年~1990年)など、ド派手なカーアクションや爆破シーンに代表されるハードボイルドな作品で知られています。
しかし、1990年10月から約1年にわたり放映された「代表取締役刑事」は、これらとは少し異なる作風が特徴です。
これは、同社のテレビ初作品である「大都会 闘いの日々」(1976年放映)への回帰を目指して制作されました。
主演は舘ひろしさん。前出の西部警察やゴリラ、そして「あぶない刑事」シリーズ(1986年~)などの刑事役をはじめ数々の映画・ドラマなどの映像作品に出演するほか、歌手、そして現在は自身が主宰する芸能プロダクションなど、幅広い活動で知られています。
本作では、東京の下町にある架空の警察署「辰巳署」で刑事防犯課係長を務める兵頭 真役で登場します。
なお上司役には渡哲也さんが課長の橘 謙司役で登場するなど、豪華な出演陣もみどころ。東京の下町を舞台にしたヒューマン路線の刑事ドラマとして、ファンから定評を集めています。
また兵頭係長の愛車として、三菱「ディアマンテ」が登場し、作品を盛り上げているのも見逃せません。
ディアマンテは、番組が放映された1990年の5月に発売されたばかりの当時最新のモデル。
全車が3ナンバーのワイドボディとV型6気筒エンジンを採用した4ドアハードトップの高級車で、バブル期にふさわしい華やかさや、四輪駆動モデルを含む多彩なバリエーションなどが支持され、「1990-1991日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞するなど、高い評価を集めました。
しかし画面に現れる兵頭係長のディアマンテは、そんな高級なイメージを裏切るちょっと薄汚れた雰囲気が印象的です。
これはあえて使用感を出すことでリアリティを出したいとする、舘ひろしさんの提案から演出されたといいます。
劇中でも「忙しいから」とろくに洗車もせず、乗りっぱなしのスタイルで使われていて、それがむしろカッコよく映るのでした。
派手なカーアクションや激しい銃撃戦こそあまり見られませんが、ダンディな舘ひろしさんの魅力をはじめ、見ごたえのある人情系ドラマとして再注目したい作品といえます。
※ ※ ※
ちなみに、刑事ドラマではちょっと異質に映る「代表取締役」というタイトルですが、「社会において市民を守る刑事は、企業で社員を守る代表取締役と同じ」という意味で付けたタイトルだと、放映当時の石原プロモーションでは説明しています。
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みんなのコメント
秋山さんも、高松英郎も亡くなってしまった。故人がいつの間にか多数を占めてしまいました。33年も経てばねえ。
シグマのパンダも一時期いたよなあ。
でも所詮は三菱車、すぐに消えたな。