■アトレー人気で注目の「車中泊」 快適に過ごすコツは?
ダイハツの新型「ハイゼットカーゴ」と「アトレー」が2021年12月に発売されたのをきっかけに、再び注目されている軽バン&軽ワゴン市場。
商用としてはもちろんことですが、一般ユーザーでも車中泊&レジャーを目的に購入する人が多いようです。
【画像】車中泊ではなく「車上泊仕様」公開! ぶっとんだ新型アトレーを写真で見る!(68枚)
2022年3月度の新車登録台数(全国軽自動車協会連合会調べ)を見てみると、スズキ「エブリイ」は7221台、ホンダ「N-VAN」は4132台、そしてハイゼットカーゴは8981台。
年度間末の3月なので、商用登録が多いことは想像できますが、それでも自家用も相当だと思われます。
アトレーは部品供給の都合で3月期の登録台数は461台に留まっていますが、エブリイワゴンは1083台と好調です。
ダイハツによれば、「アトレーやハイゼットカーゴ好調の要因には、間違いなく車中泊ニーズがある。また中年層の男性をターゲットにした」といいます。
さて新緑の季節、レジャーシーズンが本格的に到来しますが、購入したばかりの軽バン&軽ワゴンで車中泊に出かける計画を立てている人も多いのではないでしょうか。
または、レジャーのための軽バン&軽ワゴンを購入または検討している人もいると思います。
後席の床がフラットになって、車中泊に向いている軽バン&軽ワゴンですが、そのままでは快適というわけにはいきません。
では、快適に車中泊&レジャーライフを過ごすためにはどんなコツがあるのでしょうか。
まず、軽バン&軽ワゴンの快適性の根幹は「いかに寝心地をよくするか」。
いかにフラットな床面とはいえ、モデルによっては多少の突起や傾きがありますし、そのままでは身体が痛くてかないません。
巷には、車中泊用のエアベッドが売られていますが、多くはミニバンなどの大きなクルマ用。
軽自動車用は滅多にありません。そこで、キャンプ用のエアマットを2枚使います。
キャンプ用エアマットは、できるだけ空気が多く入る厚手のものがオススメです。
場合によっては1人2枚ずつ敷くのも手で、最近では車中泊専用の低反発マットレスも販売されています。
マットを敷いたら、その上にシュラフを広げて寝てもいいのですが、オススメは「布団」。
家にある敷き布団を敷くことで、快適さが大きく変わるうえ、自宅で使っている枕も持っていけば、安眠度がグッとアップします。
車中泊するときに、意外と快適性を左右するのが「プライバシー保護」です。
不思議なもので、外部から素通しの車内だとリラックスすることができません。視線を遮ることは、実は大切なことなのです。
そこで使いたいのが、カーテンやカーシェードです。最近の軽バン&軽ワゴンには、純正オプションで専用カーテンが設定されていることが多いので、それを使うのがベストです。
カーシェードは窓全面を覆うものがおすすめですが、ネットショップなどで車種専用品が売られています。
カーシェードには視線カット以外にも、断熱・遮熱といったメリットもあります。
とくに冬場は窓から冷気が入り、明け方は寒くて起きてしまうことが少なくありません。
しかし、キルト状のカーシェードを窓に張ると、冷気を大幅にカットし、車内を保温してくれます。同時に、サービスエリアなどの強烈なライトの光もカットしてくれるので、安眠間違いなしです。
■車中泊時に気になる…電源環境はどうする?
現代生活において、かなり重要になっているのが、各ガジェットへの充電です。
車中泊ともなれば、さらにいろいろな製品への給電が必要になるのではないでしょうか。
クルマのDC電源にインバーターを挿して、そこから分配させる方法もありますが、停車中のエンジン停止はセオリーです。
そこで持っておきたいのが、いま流行中のポータブル電源。
リチウムイオン電池を使った携行用のバッテリーで、エンジンを停止していても、ガジェット充電や家電の使用が可能です。インバーターが必要ないのも、魅力といえます。
ポータブル電源はいくつかの電源容量タイプがありますが、1000W以上を購入することをオススメします。1泊程度でしたら1000W以下でも十分に役立ちますが、連泊や使うアイテムの多い場合は、蓄電量が大きい方が安心です。
また、電子レンジやヘアドライヤーなど、瞬間的に大きな出力を伴う家電を使うこともできます。
また連泊が多い人は、併せてソーラー充電パネルを買った方がいいでしょう。
ブランドは「ジャクリー」や「JVCジャクリー」、「スアオキ」などがメジャーになっています。
※ ※ ※
気軽に始められるのが車中泊ですが、お金をかけずに自分なりに軽バン&軽ワゴンを車中泊仕様にしていくという楽しみ方もあります。
いろいろなアイテムを賢く活用して、車中泊を楽しみましょう。
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