ポルシェのラグジュアリーサルーン、パナメーラが第3世代へと切り替わる。この新型にはモーター出力を向上させた新開発のPHEVシステムが搭載される。電動化時代を迎えて新世代へと進化したパナメーラの走りを確認した。(Motor Magazine 2023年11月号より)
開発最終段階に入ったプロトタイプとご対面
2002年に市場投入されて大成功を収めたカイエンに続き、09年に加わったパナメーラ。4ドアハッチバックというラグジュアリーサルーンの中では稀有なスタイルで登場したが、中国や米国で安定した顧客を獲得してきた。
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16年には第2世代(G2)へとバトンタッチ、6年経過した22年でも3万4142台が出荷されている。ちなみに20年に発表されたBEV、タイカンの22年のセールスは3万4801台で、立派に共存している。
この流れの中でポルシェはパナメーラの続投を決定し、第3世代「G3」の開発を進めてきた。正式発表は24年春の予定だが、ポルシェは数名のジャーナリストをスペインの人里離れた山岳地帯に招待し、開発の最終段階に入ったプロトタイプの試乗を許した。
カモフラージュされた車両は、タイカンに似たヘッドライトやテールライトなどは巧みに隠しているが、ホイールベースをわずかに延長しストレッチされたシャープなボディライン、やや開口部が大きくなったリアドアなどが現行モデルとは異なる。開発担当によればボディのアウタースキンはほぼ新しくなっているという。
まだ写真は掲載できないが、やや湾曲したインストルメントパネルは新型カイエンと同じフルデジタルで、タッチスクリーンインフォテインメント、パッセンジャーディスプレイ、新しいハンドル、またダッシュボードにはギアセレクターなどが並んでいる。
新世代PHEVシステムを搭載総合出力の向上で加速も強力
パワートレーンはV6およびV8エンジンがそれぞれパワーアップされると同時に、2種類のPHEVも用意する。またPHEV用の新しいモーターはギアボックス内に完全に統合されており、オイル冷却も採用。出力は100kWから140kWへとパワーアップしている。
一方、バッテリー容量は17.9kWhから25.4kWhへと増加、航続距離は最大で100kmをマークするはずだ。また11kWのオンボードAC充電システムも用意され大幅に充電時間を短縮する。
試乗車には「Eパワー」、「ハイブリッド」、「スポーツ」、「スポーツプラス」の4つの運転モードがあり、それぞれが幅広い運転特性の選択肢を与えている。Eパワーモードでのパフォーマンスは、旧型のパナメーラ ターボS Eハイブリッドよりもかなり強力だ。
ポルシェは新しいPHEVシリーズに一層スポーティでパワフルなキャラクターを加えており、パナメーラ ターボ Eハイブリッドは、とくにその典型である。
ハイブリッドモードでは応答性と柔軟性を巧みに両立、電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせることで、卓越した日常性とスポーティなパフォーマンスを引き出す。
またターボエンジンと組み合わせる新しい電気モーターはブースト圧が上昇する際のターボラグを見事に解消し、高速でアクセルペダルを踏み込むと、直線的で滑らかな加速を披露する。電子制御4WDシステムとトルクベクタリング特性により、どんな状況でも頼もしいトラクションを得ることが可能だ。
次期パナメーラには2種類のエアサスペンションが設定されているが、どちらも新しいツインステージダンパーで、2.3トンにおよぶ車両重量にもかかわらず快適と同時にスポーティでメリハリの利いた乗り心地を提供する。またステアリング特性はソフトウエアのアップグレードで非常に正確。後輪操舵の採用でさらに応答性と敏捷性が高まっていた。
3代目のパナメーラは4ドア911というコンセプト(束縛)から離れ、新世代のタイカンの方向へ舵を切ったが、これは正しい方向だと思う。いずれにせよICE搭載モデルとして選択肢が残ることは大歓迎だ。(文:木村好宏/写真:キムラ・オフィス)
[ アルバム : 【海外試乗】 ポルシェ パナメーラ ターボ Eハイブリッド プロトタイプ はオリジナルサイトでご覧ください ]
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