■S660の最後を飾る特別仕様車「モデューロX バージョンZ」
ホンダの軽2シーターオープンカー「S660」が、1年後の2022年3月に生産終了することが決まりました。
まさかの「コペンGT-R」爆誕! なぜコペンをGT-R風に?
2015年4月に登場したS660は、エンジンをミッドシップに配置し後輪を駆動する「MR」を採用。
優れたコーナリング性能を実現し、軽快な走りが楽しめるモデルとして、これまでに累計3万台以上が販売され、多くのファンに愛されてきました。
しかし、年々厳しくなる騒音・燃費・安全などの規制へ対応することが難しくなり、登場から約7年で幕を閉じることになったのです。
そしてS660最後の特別仕様車として「S660 モデューロX バージョンZ」が2021年3月12日発表・発売されました。
「モデューロXシリーズ」とは、ホンダ車を知り尽くしたホンダアクセスのエンジニアが匠の技でつくりあげた、ホンダ純正のコンプリートカーです。
2013年1月に発売された「N-BOX」からスタートし、現在ではさまざまなモデルに設定され、これまでに約2万台のモデューロXシリーズが販売されました。
モデューロXシリーズは意のままに操れる操縦性や、所有感を満たし、走行性能に寄与するデザインを有し、見て触れて乗って実感できる上質感にこだわって開発。
空力性能を高めるエアロパーツや幅広い走行シーンに対応し、扱いやすさとしなやかさを両立する、専用サスペンションなどを搭載しています。
そして意のままに曲がれるということも重要とされており、コーナーの出口に向かってつねに旋回姿勢を取っていることが、モデューロXの楽しさにもつながっているといいます。
S660 モデューロXは、「NSX」や「シビックタイプR」といったホンダスポーツの系譜を感じさせるシャープでダイナミックな空力スタイルを採用。
空気の流れが見えるシャープな立体造形とすることで、モデューロXらしさを表現しました。
そしてS660最後の特別仕様車として登場したモデューロX バージョンZは、モデューロX専用の各種パーツ・性能にプラスして、スポーツカー好きに刺さるインパクトのあるデザインを実現しています。
外装は、ブラッククローム調のエンブレムやブラックの専用アクティブスポイラー、ステルスブラックのアルミホイールなど黒を強調するとともに、ボディカラーは「プレミアムスターホワイトパール」に加え、特別色として「ソニックグレー・パール」を設定。
このソニックグレー・パールは、2020年1月にマイナーチェンジした「シビックハッチバック」に設定されたカラーと同じ濃いめのシックなグレーで、大人のスポーツカーを目指したS660モデューロX バージョンZによくマッチしています。
内装は、メーターバイザーや助手席エアアウトレット、センターコンソールの各パネル部をカーボン調に変更。
ブラックのラックススエードとボルドーレッド(合皮)を組み合わせたドアライニングパネルにグレーのステッチを施すなど、上質かつスポーティなデザインとしました。
インテリアは運転中に常に目に留まる部分を中心にこだわりが感じられ、S660のファイナルを飾るモデルにふさわしい特別仕様に仕上がっています。
■なぜS660 モデューロX バージョンZは6速MTのみ?
S660 モデューロX バージョンZに乗ってみると、ボディの小ささに驚かされます。全長3395mm×全幅1475mm×全高1180mmと他の軽自動車と変わらない大きさながらひときわ低く、スポーツカーとしての存在感は抜群です。
また車内は、成人男性が2人乗車したら肩が触れるほどの空間で、キャビン後方にエンジンを搭載していることからトランクスペースはありません。
唯一、取り外した幌を収納するスペースがボンネット内に確保されていますが、細長い形状のため荷物を載せることは難しそうです。
しかし、F1をイメージしたというタイトなコクピットや路面すれすれに座るような低い着座位置などがスポーティな走りを予感させ、S660が走りを極めるために誕生したモデルであることを実感しました。
なお、スタンダードなS660がCVTを設定しているのに対し、S660 モデューロX バージョンZは6速MTのみの設定としています。
S660 モデューロXおよび、バージョンZの開発責任者であるホンダアクセス 松岡氏は、次のようにコメントしています。
「S660はホンダスポーツの称号である『S』の名を冠したモデルとして、軽自動車でありながら本格的なスポーツカーです。
そんなS660をベースに基本性能を徹底的に磨き上げ、走る喜びを所有する喜びを存分に感じられるクルマを作り上げようと、強い意志で開発に臨んだのがS660 モデューロXです。
このS660 モデューロXのコンセプトは『大人のスポーツドライビングの歓びを叶える、もうひとつのS660』とし、さらに最後の特別仕様車となるバージョンZは、よりストイックで非日常に憧れるユーザーへ特別感を際立たせたモデルとしています。
今回6速MTのみとしたことも、そんな世界観を表現するためです」
実際に運転してみると、660ccのターボエンジンはトルクが太く、低速からパワフルな走りを楽しめます。
そしてシフトアップするごとに、音質にもこだわったというターボのブローオフ音が背後から聞こえてくるのが、スポーツカーを運転しているという気分を盛り上げてくれるのもS660の特徴のひとつでしょう。
また、通常のS660と乗り比べをすると、モデューロXでこだわった空力性能についても実感。
コーナーを曲がるときの車両の接地感が明らかに上がっており、より安定感のあるハンドリングを実現していることがわかりました。
※ ※ ※
小さいながらも本格的なスポーツ走行を楽しめるS660のユーザーは、子育てが終了した50代、60代、または20代の独身ユーザーが多いといいます。
たしかに、人も荷物も載せられないため、ストイックに走りを追求したい人に向けたニッチなモデルだといえますが、MRの2シーターオープンカーという貴重なモデルだっただけに、生産終了を惜しむ声がSNSなどでも多く聞かれます。
S660 モデューロX バージョンZは限定車ではありませんが、2022年3月末までに生産を終える必要があることから実質的に台数が限られている状況だといえます。
また、特別仕様ではないモデューロXや、通常仕様の「β」「α」も継続して販売されていることから、生産のキャパシティを考えると、予定より早く生産が終わってしまう可能性もあるようです。
S660 モデューロXバージョンZの315万円(消費税込)という価格は軽自動車としてはかなり高額ですが、いましか買えないと思うとお買い得だといえるかもしれません。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新車102万円! トヨタ新「軽トラック」発表に反響あり!「もはやハイラックス・ミニ!」「あぜ道の王様だね」の声も!“2人乗り×超タフ”が自慢な「新ピクシストラック」とは!
激混み国道1号に代わる“快適バイパス”いよいよ全通近し! 車の流れ変わる? 滋賀「山手幹線」が3月延伸
トヨタ「新型クラウンエステート」まもなく登場へ 18年ぶり復活で「大型SUV化」×奥行き2mの「めちゃ広ラゲッジ」採用! シリーズ“第4”のモデルはなぜ延期が続いたのか
6MT搭載! ホンダが名車「Z」を復活!? 超レトロな「旧車デザイン」ד丸目ライト”採用した「3ドアクーペ」に注目! めちゃ懐かしい“水中メガネ”搭載した「Re:Z」コンセプトとは
日産「新型エクストレイル」まもなく登場!? 大人気SUVが「三菱のOEM」に? 明らかになった「PHEV」モデルの正体とは
トランプ大統領が「日本の消費税廃止」を要求? JEEP以外のアメ車が日本で売れない理由は「そこじゃない」
「高性能ターボ×MT」がウリなのに… 日産「“最強”2人乗りスポーツカー」なぜATのみ? 「フェアレディZ NISMO」がMTじゃない理由とは?
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
外国人が「簡単に取れる日本の免許証制度」とは? 問題が指摘される「外免切替」 国家公安委員長「制度改正の検討」を示唆! 事故実態は「把握せず」
【中国】約200万円! トヨタ新型「bZ3X」25年3月発売に反響多数! 「RAV4より広くて快適そう」「価格安すぎ」「先進運転支援システムが気になる」の声も! 新たな「bZシリーズ」登場!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント