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国内のスバリストが悔し涙! 英国で1000台が瞬時に完売した伝説の特別車「インプレッサP1」の衝撃

掲載 更新 46
国内のスバリストが悔し涙! 英国で1000台が瞬時に完売した伝説の特別車「インプレッサP1」の衝撃

スバルの初代インプレッサ 世界的人気の現れがイギリスにもあった

 スバルのフラッグシップモデルとも言えるインプレッサ。振り返れば初代インプレッサ(GC型)からも、22B STi VersionやS201をはじめとしたコンプリートカーや限定車、特別仕様車が多数設定されていた。

まさに「戦闘機」と呼ぶに相応しい中身! 歴代「インプレッサ WRX」が傑作揃いだった

 そのスペシャルモデルは国内だけでなく、海外にも存在していたのをご存じだろうか? 2000年に登場したインプレッサP1(プロドライブワン)はまさにそのスペシャルモデルの1台といえる。

WRC戦闘現場の指揮官「プロドライブ」の妙味

 国内のコンプリートカーといえば、SUBARUのモータースポーツ部門を担うSTI(スバルテクニカインターナショナル)が手掛けたモデルが有名だが、P1はイギリスのレーシングカーコンストラクターでレーシングチーム運営もおこなうプロドライブ社が手掛けている。

 プロドライブといえば、スバルとタッグを組みWRC(世界ラリー選手権)に参戦し、チームオペレーションやマシンの開発を行うなど、スバルと深いかかわりを持つ。その実力は95年から97年にかけ3年連続マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得したことでも知られる。

 その当時のWRC参戦マシンといえば初代インプレッサをベースとしたグループAカーやWRカーで、プロドライブ社はまさにインプレッサを知り尽くしたメーカーのひとつといえる。

 そのプロドライブ社がスバルのWRC活躍を祝して1000台限定で製造されたマシンが「インプレッサP1」だ。このモデルには、エクステリアに欧州仕様車としては激レアな2ドアクーペボディをベースに、マクラーレンF1のデザイナーとして知られるピーター・スティーブンスによるフロントスポイラー、リヤウイングが充てがわれている。もちろんイギリスの走行事情に合わせるべく風洞実験を通した空力特性の改善は、160Km/h走行へも日本の仕様に比べて3馬力少ないパワーで到達できるというものだ。

 オプションとして90φヘラー製H4ドライビングランプを内蔵する専用フォグランプカバー、ガーニーフラップを備える大型専用リヤウイング、10本スポークのチタンカラーO.Z製7J×17インチアルミホイールなどを装備。組み合わされるタイヤはピレリ製P-ZERO(205/45R17)他にもベースモデルにはないHIDヘッドランプなども設定されている。

 足回りは20mmローダウンされたアイバッハ製のコイルスプリングにより引き締められ、パワーユニットはベースの水平対向4気筒EJ20エンジンをベースに最高出力280psに高められている。国内仕様は元々280psを誇るが、燃料のオクタン価が異なる輸出仕様では、標準のWRXだと218psとなっていた。さらにギア比をローギヤードに設定し、それを受け止めるブレーキにはフロントにアルコン製対向4POTに330mmスパイラルベントローター、プロドライブ製F3パッドを設定。

 インテリアもベースモデルと同一形状ながら、プロドライブのロゴが入る専用カラーのシートが装着されるほか、オプションとしてレザー仕様やRECARO製SP-JJをベースとしたベロアとアルカンターラのコンビネーションシートも設定されていた。

 もちろんベースモデルに装備されるエアバッグやABS、エアコンなども装備されていたが、エアコンに関しては国内モデルとは異なりマニュアルエアコンとなっている点が輸出仕様らしい部分だ。

関税負荷の価格などたやすく突破の大人気

 ちなみに当時の価格は3万1500£(ポンド)で2000年当時の為替レートによれば1£約175円なので、概ね530万円ほど。99年に国内で登場したクーペタイプRの限定モデルWRX タイプR STi Version VIリミテッドの新車の車両本体価格が303万9000円だったことを考えると輸出仕様といえど、かなり高額であったことがうかがえる。

 この正真正銘のパフォーマンス力ふんぷんたるP1が、イギリスのディーラーにレギュラーモデルとともに並び置かれたのは2000年3月、春の嵐のように衝撃的なものだったと言われている。発売と同時に限定の1000台はあっという間に完売。国内だけでなく、海外にも22Bのようなプレミアムなコンプリートカーがまだまだ存在したことにも驚きだ。

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みんなのコメント

46件
  • 一体 いつから スバルのフラッグシップが インプレッサに
    なったんだ?
  • 言わんとする風潮はわかるが。そして抑揚や盛り上がりをつけたいのも分かるが。
    にしてもだ、「 国内のスバリストが悔し涙!」って勝手にたいして知りもしない該当層の人様を代弁してんじゃねえ!

    捏造。 ”悔し涙”ってそんなに気安く使うコトバじゃない。大げさだし、それを超えて適当にチャラチャラ仕事流してる感じが不快。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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