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いまチューニングは「実用車」こそ熱い! クルマに興味ゼロの家族まで納得させる「ワークス系」ファミリーカー5選

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いまチューニングは「実用車」こそ熱い! クルマに興味ゼロの家族まで納得させる「ワークス系」ファミリーカー5選

スポーツカーだけの特権ではない!

 ワークスコンプリートカー、つまり自動車メーカー直系のカスタムコンプリートカーは、なにもスポーツモデルに限ったものではない。意外かもしれないが、ファミリーユースに適したミニバン、アウトドアに最高のSUVにも用意されている。街に溢れる同種のクルマとは一線を画す存在感、デザイン、そしてワークスコンプリートカーならではの走りの世界が味わえるのだから、人とは違うクルマに乗りたいユーザー、それも実用性を犠牲にせず乗りたい人、家族や友人に「いいね!」と言われたい人には、まさにぴったりなのである。

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日産セレナAUTECH

 その筆頭が、Mクラスボックス型ミニバンの定番、日産セレナに用意されたAUTECHバージョンだ。そのAUTECHとは、日産車ベースのカスタムカーづくりから蓄積してきたクラフツマンシップを注入した、デザインはもちろん、走り、品質、機能までプレミアムを追求するプレミアムスポーツを志向するブランドである。

 ガソリン車とe-POWERが揃うセレナAUTECHのエクステリアは、AUTECH発祥の地、湘南・茅ヶ崎の海と空の色をモチーフとしたオーテックブルー×ブラックルーフの2トーンボディカラーに塗られ、フロントグリルやエアロパーツ、ライト類はほぼAURECH専用品。

 インテリアでも専用のブルーステッチ入りのブルー/ブラックコンビシートなどが特別装備されるほか、安全装備、先進運転支援機能なども充実している。さらにSPORT SPECグレードになると、専用ボディ補強、専用サスペンション、専用チューニングコンピューター、専用車速感応式電動パワーステアリング、専用VDC(ビーグルダイナミクスコントロール)にまで手が入った、まさにワークスコンプリートカーとなる。

 それでいて、抜群の操縦性や安定感を誇りつつ、ミニバンとしての乗り心地の悪化は最小限。ファミリーカーとして使うのにまったく問題ない上質な乗り味を維持しているところに、ワークスコンプリートカーらしさがある。AUTECHにはそのほか、家族友人を乗せても高評価間違いなしのノート、ノート・クロスオーバー、キックスなどのAUTECHバージョンも揃っている。

日産ノートオーラNISMO

 せっかくのワークスコンプリートカーだから、もう少しスポーティなクルマがいい、というなら、ノート・オーラNISMOがある。オーラのプレミアム感をさらにスポーツ方向に昇華させたホットハッチと呼ぶべきスポーツモデル。レカロシートをオプションで用意するとともに、なんとドライブモードのエコモードが、ノート・オーラのスポーツモードというぐらい本気な仕様だ。

 それでいて、家族や友人を乗せてもクレームのこない、高性能でありながら、専用化された強化ボディと足まわり剛性によって、スポーティながらフラットでスムースな乗り味を実現している。スポーツ度と実用性、快適性のどれもを望む欲張りなユーザーにぴったりの1台と言える。なお、2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞のノートシリーズの1台でもあるのだ。

トヨタC-HR GR SPORT

 トヨタにもワークスコンプリートカーとしてGR SPORTがある。本当はそのヴォクシーを紹介したいところなのだが、現時点では新型が登場したばかりで、最新のラインアップからは落とされている(先代の中古車は購入可能)。

 そこで今、新車で買える、比較的ファミリーユースとして相応しい1台が、コンパクトトクロスオーバーSUVのC-HR GR SPORTである。ただものではない迫力満点エアロパーツを纏ったモータースポーツ直系のエクステリアや、専用スポーツシートを奢るスポーツカーを思わせるインテリアをもつ。そして、GR専用剛性アップパーツ、専用チューニングサスペンション、19インチタイヤ、GRロゴ入り(フロントのみ)ホワイト塗装のブレーキキャリパーなどを採用。トヨタのモータースポーツの経験を生かしたさまざまなスポーツチューニングが施されたスペシャルモデルとなる。

ホンダ・ステップワゴン&フリードModulo X

 そしてホンダ車にも、Modulo Xという、ホンダ車を知り尽くした熟練のエンジニアが仕上げた、ベース車にさらなるこだわりと時間、情熱をかけて磨き上げたワークスコンプリートカーがある。

 その車種は多岐に渡り、現時点で下からフィットe:HEV Modulo X、フリードModulo X、先代ステップワゴンModulo Xが揃う。内外装のModuloアイテム、空力パーツや専用ダンパーなどが奢られ、なんと開発アドバイザーは土屋圭市氏というのだから、ベース車がいかなるクルマであっても、走りのレベルアップ度は半端ではない。

 ドライバー本人だけでなく、家族友人の高評価が得られる点では、ミニバン系のフリード、そしてステップワゴン。ステップワゴンは今春発売予定の新型をベースにしたModulo X 待ちということになるだろうか。

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