フルモデルチェンジしたフォルクスワーゲン「パサート」が日本に上陸。ステーションワゴンのみとなった新型の魅力を探る。
モーターだけで142km走行OK
34歳、ゲレンデを買う──Vol.12 日々の使い勝手、向上計画
フォルクスワーゲン・ジャパンが、新型パサートを、2024年11月25日に発売開始、12月初頭にテストドライブした。プラグイン・ハイブリッドも設定された新型は、乗るとメーカーの底力を感じさせる出来だった。
新しいパサートの特徴を簡単にいうと、パワートレインのバリエーションが増え、バリアント(ステーションワゴン)のみとなり、走行性能が向上。車体は大型化し、結果、後席空間が拡大し、かつインフォテインメントシステム性能が向上した……と、なる。
上記を読むと、「良いことづくめではないか?」と、首をかしげる人がいるかもしれない。が、実際、プラグイン・ハイブリッドのeHybridエレガンスに乗ってみると、たいへんよく出来ているのに感心させられた。
セダンをラインナップから落としたのは、大きな決断が必要だったかもしれない。メルセデス・ベンツ、BMW、アウディには、セダンがしっかり存在するからだ。
バリアントのみにした理由として、フォルクスワーゲンでは“集中”と、挙げている。かつては多品種少量生産へと向かった時代もあったけれど、今は商品をしぼって採算性を上げるのが重要というのだ。
今の時代、ステーションワゴンすらSUVに凌駕されているけれど、使い勝手の面でステーションワゴンを好むユーザーも一定数いるのは事実。パサートは、大型化によって、“フォルクスワーゲンのファーストクラス”と謳われている通り、後席の居心地も良く、簡便なリムジン的な使い方も出来るようになっている。
ドライブトレインは3種類。マイルド・ハイブリッドのeTSI(前輪駆動)、ディーゼルのTDI 4MOTION(4WD)。それに今回乗ったプラグイン・ハイグリッドのeHybrid(前輪駆動)だ。
eHybridが搭載する1497cc4気筒ガソリンエンジンは、150kWの最高出力と250Nmの最大トルクを発生。総電力量25.7kWhのバッテリーで駆動されるモーターは、330Nmの最大トルクを持つ。満充電時、モーターだけで142km走れる(WLTC)という。
速い、そして快適乗った印象は、4915mmの全長をもつ余裕あるサイズのボディに期待する以上の、機敏さと快適さを兼ね備えたものだ。モーターはたっぷりしたトルクで1.8tの車重を一切意識させない。
試乗ではほとんどの場面で、EV走行に終始した。エンジンがかかっても静かで、存在を主張しないの。ピュアEVならではの、力があって静か……という魅力を知っていて、かつ長距離を走る機会の多い人が、プラグイン・ハイブリッドに惹かれているそうだ。
本原稿を記している時点(2024年末)で、国からのPHEV補助金は¥550,000。プラグイン・ハイブリッドのeHybridはパサートのラインナップでもっとも高価だけれど、補助金を引くと、eTSIに迫る金額となる。これも日本市場での追い風になるのでは、と、日本法人の広報担当者はみている。
速い、そして快適。これがパサートの印象だ。快適というのは、試乗車に装着されていた、最新のアダプティブシャシーコントロール(電子制御ダンパー)の「DCCプロ」がいい仕事をしてくれているのだ(eHybridエレガンスでは¥176,000のオプション)。
高速では荒れた路面だろうと快適な乗り心地を提供してくれる一方、カーブが連続する道では車両の姿勢をしっかり安定させてくれる。ステアリングは正確で、かつ絶妙な操舵感覚。どんな道でも、いいなぁと思わせてくれた。
車両の空間利用をあらわす「パッケージング」に、フォルクスワーゲンは(トヨタと並んで)長けている。新型パサートも、クルマとしての使い勝手は非常に良く、2840mmのロングホイールベースを活かして、後席では長身のひとも脚を組めるし、荷室容量は690Lと広い。
ステーションワゴンの特徴を最大限活かしたといえるパサート。リッターあたり18.0kmの燃費(WLTC)をもつeHybridの価格は、エレガンスの¥6,559,000からだ。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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