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事故でぐっちゃぐちゃ……だけじゃない! クルマが「廃車」になる3つの理由

掲載 28
事故でぐっちゃぐちゃ……だけじゃない! クルマが「廃車」になる3つの理由

 この記事をまとめると

■毎年約300万台もの自動車が廃車処分になっている

捨てられてる……とは限らなかった! 鉄くずとして売ればお金になるのにボロボロのクルマが放置されている理由とは

■価値がないクルマや事故によるもの、維持が困難になり廃車になるケースもある

■クルマのリサイクル率は99%と非常に高いのが特徴だ

 クルマが廃車になる主な理由は?

 一般財団法人 自動車検査登録情報協会の調べによると、2021年3月末の乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数は13.87年。

 また自動車リサイクル促進センターが公表した2022年の国内で発生した使用済み自動車の発生台数は、約276万9000台で、毎年約300万台が廃車になっている……。

 クルマを廃車にする理由は、大別すると余剰廃車(古くなって下取り価値がなくなって廃車にする)、経年廃車(経年劣化により維持が難しくなって廃車)、事故廃車の3通りがあるが、大好きだった愛車を廃車にする理由となると、事故や自然災害で全損になってしまったケースが多い。

 最近では盗難に遭い、あとからクルマは見つかったが、すでにバラバラにされていて……、といった受け入れがたい災いも!

 あとは主要部品の製造廃止で、修理ができずにやむを得ず……というパターンもある。

 たとえば、エンジンがオーバーホールできないとか、ATが壊れたとか、ECUが壊れたといったとき、メーカーの純正補修パーツが製造廃止になっていると、もうお手上げだったりする(中古品やリビルト品があればまだ救いはあるが……)。

 メーカーは車両の生産終了後もおおよそ10年は補修部品をストックしておくが、10年を過ぎると徐々に欠品、製廃のパーツが増えてくるのが一般的だ。

 スカイラインGT-Rのような人気車種だと、パーツを作り続けたり、再販することもあるし、サードパーティーによる代替部品も出まわったりするが、不人気車の補修部品の欠品・製廃は深刻だ。

 ヨーロッパ車は比較的古いクルマでもパーツが入手しやすいが、国産車はバラツキがある。日産とマツダはわりと旧車のパーツフォローがしっかりしているが、ホンダは冷酷に製廃する傾向がある。

 クルマは99%リサイクル可能!

 重要な補修部品が手に入らず、車検が通らなくなって廃車にするのは悲しいこと。

 ただ、ディーラーなどでお手上げになっても、その車種専門のファクトリー、ショップがあれば、ノウハウがあってなんとかしてくれることも多いし、ネット等で中古パーツを探して延命を図ることもできるので、諦めなければチャンスがある。

 そのほかは費用対効果の問題。

 古くなって故障が増え、どこかを直すとまたほかのどこかが壊れる……といったループにはまると維持が難しいし、車検の見積もりをとったら、「50万円かかる」といわれたとか、エアコンが壊れて一式交換40万円となったり、健康上の理由でクルマに乗らなくなったり、そのクルマに乗る機会が減ったり、経済的な理由でクルマを手放さざるを得なくなったり、といったことも考えられる。

 ちなみに廃車になったクルマのリサイクル率は99%で、最終的に埋め立て処分等にまわされるのは、クルマ1台分のうち、わずか1%程度といわれているが、売れないクルマ、愛されないクルマがもっとも地球の資源を無駄にし、環境にダメージを与えているはず。

 みんなに愛されて、長く乗り続けてもらえるクルマこそ、人にも地球にも優しいクルマだと思うので、平均13.87年といわず、20年でも30年でも乗り続けたいと思えるクルマの開発と、それを維持できるパーツ供給をメーカーサイドにはお願いしたい。

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みんなのコメント

28件
  • TagameX
    古くなるほど自動車税を下げる方が効果的だよ。
  • すけべるがあ
    スクラップ工場に、自分の車より新しいのが置いてあるのは切ない・・・。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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