■これが最終進化形となるか!? 「ウラカンSTO」
2020年11月18日、アウトモビリ・ランボルギーニは、「ウラカンSTO」を発表した。「STO」とは「Super Trofeo Omologata」の略で、モータースポーツの実力をそのまま市販モデルにフィードバックしたモデルということだ。
【画像】レースカーのような「ウラカンSTO」のディテールチェック!(16枚)
ウラカンSTOには、「スーパートロフェオEVO」と「GT3 EVO」のレースカーから得たスクアドラ・コルセのノウハウとテクノロジーが、惜しみなく注ぎ込まれている。
ちなみに、スクアドラ・コルセのワンメイクレース「スーパートロフェオ」用車両が「スーパートロフェオEVO」であり、一方の「GT3 EVO」は、デイトナ24時間レースで3度の優勝、セブリング12時間レースで2度の優勝を飾っている。
これらのレースカーからインスパイアされ、ロードホモロゲーションを取得したのが、ウラカンSTOなのである。
エンジンはV型10気筒自然吸気で、最高出力640ps/最大トルク565Nmを発生し、後輪駆動となる。乾燥重量は1339kgだ。
0-100km/h加速は3.0秒、0-200km/h加速は9.0秒、最高速度は310km/hを実現した。
レースカーから得た優れた空力、軽量素材、そして軽快なステアリングとファーストクラスのブレーキ性能などで、まさしくサーキット走行のような興奮を公道で体験することができる。
最高技術責任者のマウリツィオ・レッジャーニ氏は、ウラカンSTOについて次のように説明している。
「ウラカンSTOは美しくバランスがとれており、軽量で空力的に優れたスーパースポーツカーのすべての興奮を提供します。まさしく、スーパートロフェオのドライビングフィーリングと爽快感を反映したモデルとなります。
世界でもっとも過酷なサーキットコースを攻略するために、完璧にセッティングしてありますが、もちろんこれはロードバージョンとして開発されました。
スーパートロフェオとGT3の両方のプログラムから得られた広範な技術的ソリューションとインテリジェンスは、ロードモデル用にリファインされています。
レースドライバーがサーキットで得る興奮を、普段遣いのロードリーガルのスーパースポーツカーで経験することを可能とし、もちろんそのままサーキットに持ち込んでラップタイムを刻むこともできます」
* * *
ウラカンSTOのエクステリアは、まさしくレースモデルをストリート仕様に仕立てたようなアグレッシブなエアロデバイスで武装されているが、もっとも特徴的であるのはフロントカウルの開き方であろう。
レースモデルのウラカンは、フロントカウルはそっくり取り外してメンテナンスするのだが、ウラカンSTOではかつてのミウラのように開くのである。もちろん、フロントカウル部はオールカーボンファイバー製だ。
そしてもひとつのトピックはドライビングモードが、「STO」「TROFEO」「PIOGGIA」の新しい3つのモードに設定されたことだ。
「STO」がデフォルトとなり、ロードドライビングとワインディングなどで楽しむモードだ。「TROFEO」がドライアスファルトに最適化されたモードで、サーキットに適したモード、「PIOGGIA」が雨の日などの路面がウエットのときに用いるモードだ。
ウラカンSTOの車両価格(消費税込)は、4125万円となる。
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