昨年夏の大幅改良で顔つき、走り、安全装備が向上
22年8月にスポーティモデルの「STIスポーツ」が発表された「スバル フォレスター」。現行モデルは5代目で、STIスポーツ発表の1年前となる21年8月にはエクステリアデザインの変更も含む大幅改良が実施されました。
大幅改良ではフロントフェイスを刷新したほか、サスペンションも改良。ハイブリッドモデルのe-BOXER(イーボクサー)にアダプティブ変速制御のe-アクティブシフトコントロールが採用され、アイサイトもステレオカメラの広角化やソフトウェアのバージョンアップが実現されています。
旬な話題性は新型が発表されたばかりの「クロストレック」に譲りますが、フォレスターは今でも名実ともにブランドのけん引役。大幅改良時のリリースにも「SUBARUが最量販車種と位置づけるグローバル戦略車です」と明記されていました。
国内の販売台数を軽くチェックしてみますと、自販連の統計では2022年3月から前年比がプラスに転じ、月販台数が5089台に跳ね上がっています。大幅改良時の販売計画である月販2200台も大きく上回り、1~6月の22年上半期合計は1万2643台でインプレッサより多くなっています。
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マイルドハイブリッドよりターボのほうが高い
では、あらためてフォレスターのモデルラインナップを見ていきましょう。
パワートレーンは2.0直噴+モーターのe-BOXERと、1.8L直噴ターボの2種類。前者に3グレード、後者に2グレードをラインナップしています。
●2.0L e-BOXER
「ツーリング」・・・299万2000円
「Xブレイク」・・・313万5000円
「アドバンス」・・・323万4000円
●1.8Lターボ
「スポーツ」・・・・335万5000円
「STIスポーツ」・・363万円
ハイブリッドのe-BOXERより1.8Lターボの方が高価格というのが印象的ですね。1.8Lターボの方が動力性能に勝るので当然といえば当然ですが、燃費(WLTCモード)ではe-BOXERが14.0km/L、1.8Lターボ車が13.6km/Lと、わずかながらハイブリッドの方が優勢です。
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ツーリングとXブレイクは一部の機能がオプションに
各グレードの装備類を比較してみますと、単純な松・竹・梅の上下関係にあるというよりは、個々のグレードが個性を持ったオンリーワンの設定という感じがします。象徴的なのがシート表皮で、5グレードにすべて異なる素材を用意しています。また、5グレードの中でも特に「Xブレイク」と「STIスポーツ」は外装、ホイール、サスペンションなどに専用装備を多数備えているので、明らかな指名買い案件と言えるでしょう。
予防安全・運転支援システムのアイサイトは、基本的に全車標準装備。ただし、「ツーリング」と「Xブレイク」に関しては一部の機能がメーカーオプション設定となっています。
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気になる納期は2か月で待たされない!
ライバルとして気になる存在と言えば、まずは話題の新型SUVであるマツダの「CX-60」でしょうか。ボディサイズやパワートレーンの動力性能は明らかにCX-60の方が格上ですが、エントリーグレードのスタート価格が299万2000円と、ぴたりフォレスターの「ツーリング」と同額というのが気になります。
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そのほかにも日産「エクストレイル」やトヨタ「RAV4」など、このクラスのSUVはまさに群雄割拠。まだ大幅改良を終えたばかりで気が早いですが、フォレスターもアイサイトXを搭載することになるであろう次世代モデルの登場に期待がかかります。
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気になる納期ですが、公式ホームページでは10月7日時点の情報としてe-BOXER、1.8Lターボともに2ヵ月程度と、常識的な範囲に収まっています。
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文:小林 秀雄
写真:
1~4枚目:フォレスター アドバンス
5~6枚目:フォレスター Xブレイク
7枚目:フォレスター ツーリング
8~10枚目:フォレスター STIスポーツ
11枚目:クロストレック
12~13枚目:CX-60
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みんなのコメント
☓ボタンも絶妙に小さくて消そうとしてもクリックしてしまう事が何度もある。
邪魔以外の何者でもない。