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コースオフ喫したランキング首位ヌービル「ブレーキをかけるのが遅すぎた」/WRCイタリア デイ2後コメント

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コースオフ喫したランキング首位ヌービル「ブレーキをかけるのが遅すぎた」/WRCイタリア デイ2後コメント

 6月1日(土)、WRC世界ラリー選手権第6戦『ラリー・イタリア・サルディニア』のデイ2が行われ、SS12終了時点でTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立っている。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、SS9でマシントラブルが発生した影響でデイリタイアとなった。そんなデイ2を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合15番手
「マシンは問題ないし、(デイ1で問題が起きていた)電装関係も機能している。起こったことは本当に残念だが、これがラリーだ。1番の出走順でステージに出るのは厳しいけれど、このマシンで何ができるか見てみよう」(SS5)

【順位結果】2024年WRC第6戦ラリー・イタリア・サルディニア SS12後

「フロントブレーキが壊れた。今大会が僕たちのラリーではないことは間違いない」(SS8)

「ステージには岩が本当に多い。フィニッシュの3、4km手前でタイヤにダメージがあったみたいで、走行中のマシンの感覚もあまり良くなかった。今大会は多くのトラブルが起きているけれど、サルディニアですべてをやり遂げれば、(残りのシーズンは)大丈夫だろう」(SS11)

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合5番手
「終盤にはフロントブレーキも効かなくなってきたが、難しいステージを乗り切ることができてうれしい。とても狭かったが、これまでのステージと比べるともう少しアタックできたよ」(SS8)

「午前中よりはずっと楽だけど、路面状況を考えると何もできないようなものだ。掃除役をするのが大変で、トラクションはゼロ。今はアイスホッケーのピッチにいるようなものだ」(SS10)

「ラリー3とラリー4のクルマのラインに今も苦しんでいる。少しパワーが落ちているような感じがしたが、様子を見よう」(SS11)

「(SS11の問題は)熱に関係していると思う。今回は少し良くなったが、グリップはまだ非常に低いし、ブレーキの効きにも苦戦している。長い一日を過ごすと効きが悪くなるので難しくなる。滑りやすいから、いつブレーキタイミング見分けるのが難しいんだ」(SS12)

※いずれもSS走行直後の公式インタビューより

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2リタイア総合44番手
「非常にトリッキーで曲がりくねったセクションの真ん中にいたとき、僕は一瞬コーナーで集中力を失ってしまい、その後すぐに低速コーナーがあることに気づかなかった」

「ブレーキをかけるのが遅すぎたので、この状況から抜け出すのは難しいことがすぐに分かった。周囲には、僕たちを押し戻してくれる観客が誰もいなかったので、マシンにダメージがなかったにもかかわらず、走行を続けることができなかった。明日の目標ははっきりしている。全力を尽くして、その日に12ポイントを獲得することだ。この状況では、これが僕たちにできるベストなことだ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合2番手
「デイ2の前半はとても厳しいものになるだろうと予想していたが、実際その通りだった。今日のようなステージでペースを維持するのは大変な仕事で、多くのエネルギーが必要だった」

「午後こそは素晴らしいステージを過ごせたらと思っていたが、そうすることはできなかった。走行中に良いリズムをつかむことができなかったし、完全な自信がないと最大限にプッシュし続けるのは難しい。そして慎重になり、いかなるリスクも冒さないようにしなければならなかった。毎日がとても異なっており、明日はユニークなステージがふたつある。ビーチでのパワーステージは、他のものとは比べ物にならないだろう」

●ダニエル・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合3番手
「午後は路面のグリップが良くなり、パフォーマンスも改善したが、厳しい一日で苦戦した。ただ、勝田(貴元)とティエリー(・ヌービル)のトラブルによって僕たちは少し勢いづき、最終的にはプッシュし始めて30秒のギャップを築くことができた」

「明日はまた非常に厳しい一日だ。ステージは幅が狭く難しいので、プッシュして前進を続けなければならない。僕たちの目標は、(エルフィン・)エバンスを後ろに抑えて、少なくとも表彰台に上がり、前にいるドライバーたちに追いつくことだ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合4番手
「長くてタフな一日だった。あるステージでは、他よりも速く走ることができていたと思う。とくに少し道幅に余裕があり、路面が砂っぽくなっているステージは自分たちに比較的合っていたようだ」

「しかし、道幅が狭くきついコーナーが続くようなところでは、まだ少し苦労している。ライバルも苦戦していた状況で自分たちが走り切れたのは良かったし、その結果順位を上げることができた。もちろん、ポイントを獲得するためには明日も最後まで走り切らなくてはならないが、うまくいけばより多くのポイントを得られるかもしれない」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位
「全体的に素晴らしい一日だった。ただ、ステージは非常に荒れていて本当に大変だったよ。とくに午前中のステージは、これまで経験してきたなかでもっともラフなコンディションで、あまり楽しく感じられなかったほどだった。とにかく生き残ることがすべてだったし、とくに最初のステージでタイヤを1本失っていたので、午前中を無事走り切ることができて良かったよ」

「午後は状況が一変し、走っていてとても楽しく感じることができた。走る喜びが戻ってきたことで、心からエンジョイすることができたし、タイム差をつけることもできたので、今夜はとてもポジティブな気分だ。明日もまだ荒れた路面に遭遇するかもしれないが、それなりのスピードを保ち、今日と同じアプローチで臨む必要がある」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2リタイア総合40番手
「午前中はすべてが順調でした。とてもラフなステージが続くループで、とくに最後のステージはクルマにとって非常に過酷でタフなものでした」

「それでも総合3番手まで順位を上げることができたので、良い位置につけていたと思います。しかし、午前中最後のステージで異音が聞こえ始め、トランスミッションに問題があることに気がつきました」

「通常のミッドデイサービスであれば修理をできたかもしれませんが、タイヤフィッティングゾーンではそれほど多くの作業をできず、トライはしたのですが午後最初のステージで症状がさらに悪化し、クルマを止めざるを得ませんでした。とても厳しい状況ですが、これがラリーなので、前を向いて進むしかありません」

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