富士ラジアル最速GT-Rのストリート版!
快適性を担保しつつ930馬力を叶えた公道スペシャル
この漆黒のR35GT-Rは、HKSの旗艦店として活躍する“HKSテクニカルファクトリー”が手掛けたチューンド。GT-R富士ラジアル最速の座に君臨(取材時)する“神風”を生み出した同社が、その技術をフィードバックさせて作り上げたストリートスペックだ。
エンジン本体は鍛造ピストンやH断面コンロッド、削り出しのクランクシャフトなどで構成されるHKSの4.1Lキャパシティアップグレードキットで強化を行い、GT1000フルタービンキットを組み合わせることによって930ps&120kgmというモンスタースペックを発揮。トップエンドの鋭さは天下一品だが、低回転もトルクフルで市街地走行もストレス無くこなせるよう配慮されているのが特徴だ。
エキゾーストマフラーは異径3本出しテールが特徴のHKS 3SX。フルストレート並みの排気効率を誇りつつ、可変バルブ機構によってステージ1(バルブ閉)ではノーマル同等の音量にまで抑えることができる逸品だ。この選択からも街乗りを強く意識していることが分かる。
ストリート仕様ということで、足回りはHKSのハイパーマックスMAX IV SP(F16kg/mm R12kg/mm)を装備し、乗り心地も重視した味付けが施されている。
ブレーキは、エンドレスのレーシングモノブロックキャリパーを装備。タイヤも11+5というワイドなアドバンレーシングGTに285/35R20サイズのアドバンA08Bを備えるなど、圧倒的なエンジンスペックを不安なく楽しめるようなセットアップが施されている。
ビッグパワーを活かすべく、エクステリアはバリスのVer.14エアロで武装。リヤウイングは同社のハイパーナロー1520で、スタイリッシュながらも強大なダウンフォースを発生させる。
”ストリート仕様”と聞くと、単なるサーキットスペックのデチューン版と思うかもしれないが、決してそうではない。モデルとなったデモカー“神風”に快適性と乗りやすさをバランスさせた究極のストリート仕様なのだ。
SPECIFICATIONS
■エンジン:HKS・4.1Lキャパシティアップグレードキット(鍛造ピストン、H断面コンロッド、削り出しクランク)、カムシャフト(IN270度/EX278度)、GT1000フルタービンキット、EVC6、サージタンク、レーシングサクション、GT1000インタークーラー、3sxマフラー、F-CON iS/HKS-TF・オリジナルECU、スロットル拡大加工/燃料ポンプ(195L/h)×2 ■ドライブトレイン:HKS・強化GR6トランスミッション、DCTオイルクーラー ■サスペンション:HKS・ハイパーマックスMAX IV SP(F16kg/mm R12kg/mm) ■ブレーキ:エンドレス・レーシングモノブロックキャリパー、400mmローター、MX72パッド ■ホイール:アドバンレーシングGT(FR11J×20+5) ■タイヤ:アドバンA08B(FR285/35R20) ■インテリア:レカロ・TS-G ■エクステリア:バリス・Ver.14エアロ/ノルドリンク・リヤバンパー
●取材協力:HKSテクニカルファクトリー 埼玉県戸田市美女木5-2-8 TEL:048-421-0508
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