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367馬力のスポーティセダン アウディ新型「S5」初公開 内装も大幅アップグレード

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367馬力のスポーティセダン アウディ新型「S5」初公開 内装も大幅アップグレード

A4がフルモデルチェンジ

ドイツの自動車メーカーであるアウディは、新型「A5」および「S5」を欧州で発表した。従来のA4の後継車で、新しいプラットフォームと大幅に改良されたエンジンを導入する。欧州では11月に納車開始予定だ。

【画像】アウディA4がフルモデルチェンジ!【新型A5セダン/アバント、S5セダン/アバントを写真で見る】 全53枚

アウディの新しいブランド戦略の一環として、エンジン車には奇数番号、バッテリーEVには偶数番号が与えられる。A4は今回のフルモデルチェンジに伴い、A5へと名称変更されることになった。

A5にはセダン(実際にはノッチバック)とアバント(ステーションワゴン)が用意されるが、クーペやカブリオレの計画はないとアウディは認めている。

プラットフォームは17年前に導入された現行のMLBに代わり、新たにPPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)が採用された。エンジン車向けの構造であり、Q6 eトロンなどEV向けのPPEとは基本的に関係のないものとなる。

S5は367馬力のV6ターボ搭載

アウディの伝統に則り、新型A5は縦置きのエンジンレイアウトを採用するが、多様な電動パワートレインへの対応がより容易になると言われている。

発売当初は非電動の純エンジン車と48Vマイルドハイブリッド車(MHEV)を展開する予定で、後者には新開発のシステム「MHEV Plus」が採用される。MHEV Plusは2基の電気モーターを使用し、発電効率の向上と強力な回生ブレーキを実現するものだ。

エンジンとしてはまず、フォルクスワーゲン・グループの4気筒ターボガソリンエンジン「EA888」を導入し、最高出力150psまたは204psの2パターンから選択できる。どちらもDCTと組み合わされ、四輪駆動のクワトロも用意されている。

ディーゼルも引き続き選択肢に残されている。フォルクスワーゲンの2.0L 4気筒ターボディーゼルエンジンにMHEV Plusシステムを搭載した改良型が採用され、最高出力は204psに向上し、CO2排出量は10g/km削減されている。

スポーティモデルのS5は3.0L V6ターボガソリンエンジン(現行A8、Q7、Q8のユニットとは別物)を搭載する。可変ジオメトリー・ターボチャージャーとMHEV Plusシステムを組み合わせ、最高出力は367ps(先代S4のV6ディーゼルより20psアップ)、CO2排出量は14g/km削減されている。

来年には、電気のみで100km走行可能なプラグインハイブリッド(PHEV)も追加される予定だ。

なお、PPCはエンジンを発電機として使用するレンジエクステンダーEVパワートレインにも対応できると考えられるが、A5への導入計画はない。

全長は4.8m超え OLEDライト採用

ボディサイズは全長4829mm(先代比67mm増)、全幅1860mm(13mm増)、全高1444~1460mm、ホイールベースは2900mm(68mm増)と全体的に大型化した。

エクステリアデザインは2021年に公開されたA6 eトロン・コンセプトの影響を受けている。特徴の1つは「クワトロ・マッスル」と呼ばれる、力強く盛り上がったフェンダーの造形だ。

新たに採用されたOLEDのフロントライトとリアライトはそれぞれ8つの点灯パターンが用意されており、パターンを継続的に変化させるダイナミックモードもある。

飾りのエグゾーストチップは、顧客からのフィードバックに応えて廃止された。

インテリアはアウディ最新世代のレイアウトとなっている。ダッシュボードには大型の曲面ディスプレイを備え、11.9インチのデジタル・インストゥルメント・ディスプレイと14.5インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが統合されている。

インフォテインメント・タッチスクリーンは、エアコンやシートヒーターなどの機能を司る。

助手席にはエンターテイメント用の10.9インチ・タッチスクリーンを追加することができる。スクリーンには走行中のドライバーの視界を遮るフィルターが付く。

欧州では11月からA5の納車が開始される。A5セダンの価格は約4万2000ポンド(約860万円)から、A5アバントは約4万4000ポンド(約900万円)とされている。

強力なハイブリッドシステム

アウディが新開発したマイルドハイブリッドシステム「MHEV Plus」は、通常の一体型スタータージェネレーター(ISG)に加えて、中央にパワートレインジェネレーター(PTG)を備えている。

主な利点は、回生ブレーキシステムの出力の大幅な向上にあり、先代S4(8kW)の3倍以上となる最大25kWの回生を行えるようになった。また、18kW(24ps)と23.5kg-mのトルクを発生する。

エネルギー回生が改善されたことで、バッテリー充電の高速化を実現した。また、摩擦ブレーキ(ディスクブレーキ)の使用頻度を減らすこともできる。アウディは、回生によってほとんどの走行シーンで十分な減速力が得られるとしている。

MHEV Plusは、バッテリーの放電と充電を迅速に行うように設計されている。あるエンジニアは、エンジンをできるだけ停止させることを目指していると示唆した。約80km/hまでは電力だけで “サーフィン(surf)” できるという。

車両の電気系統と空調システムもマイルドハイブリッドシステムで駆動される。

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みんなのコメント

8件
  • アハハ
    ようやく飛び出して邪魔なディスプレイも引っ込んだな。全体的にもただディスプレイ置いた感が無くてバランスが良いね!
  • mko********
    営業マンの情報だと、もう次期モデルはオールロードは生産予定なし、なんだって。セダンも廃止でスポーツバックのみ。クーペもカブリオレも無し。A6のオールロードも無くなってるし。現行A4のオールロードが最後みたい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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