国内ファンも待望の「ジムニー5ドア」。日本で発売されると価格はどうなる？

＜ジムニーシエラをベースにボディを延長＞
軽唯一の本格クロカンSUVとして納期１年以上の人気モデルとなっている「スズキ ジムニー」、ならびに1.5リッター仕様の小型乗用車「ジムニーシエラ」。コンパクトなボディサイズと本格クロカンらしいスクエアなデザインは魅力でもあるが、3ドアゆえの限られた室内空間は、ファミリー層にとってネックとなっていたのも事実だ。

そうしたなか、1月11日（現地時間）に待望のジムニー5ドアがスズキの牙城インドで発表された。もちろん、スズキは５ドアを待ち望む国内ファンの声は百も承知だから、将来的には日本導入も見込めるだろう。そこで今回は、国内販売が実現した想定で、3ドア版との違いや価格予想をまとめてみた。

まず、インドで販売される5ドアモデルの概要を紹介しよう。ボディサイズ（括弧内はジムニーシエラ比）は全長3985mm（+435mm）×全幅1645mm（±0）×全高1720mm（-10mm）で、ホイールベースは2590mm（+340mm）。エンジンは1.5Lガソリン、トランスミッションは5MTまたは4ATとなる。つまり、ジムニーシエラをベースにホイールベースとオーバーハングを延長したモデルと考えていいだろう。

＜横梁が追加された専用ラダーフレームを採用＞
では、全長やドア枚数にジムニーシエラとの違いはあるのだろうか。この点、エクステリアをよく見ると、仕向け地の嗜好を反映したためかフロントグリルにクロームの縁取りが加えられている。また、ジムニーシエラの上級グレード「JC」に装備されるウインカー内蔵ドアミラーは、グレードにかかわらず設定されないようだ。ボディカラーにはレッド系が追加されるとともに、ブルーもジムニーシエラより落ち着いた色調に変更されている。

インテリアでは9インチのディズプレイを持つ純正インフォテイメントシステム「SmartPlay Pro+」が設定されている。また、メカニズムなどはジムニーシエラと基本的に共通だが、3ドア板より延長されたラダーフレームには中央付近に補強のための横梁が追加されているようだ。

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＜導入されれば国内価格は200万円台前半か＞
ジムニー5ドアのインド国内価格については70万ルピー～110万ルピー（約111万円～174万円）と予想されている。直接日本価格には置き換えられないが、参考までインドではスイフトのスタート価格が59万1900ルピー（約93万円）になっており、日本でのスイフトのスタート価格は138万8200円だから、インドとの価格差は約1.5倍。ということは、ジムニーシエラの5ドア版が国内導入されれば167万円くらいからという予想が一応成り立つ。現状、ジムニーシエラは186万3400円がスタート価格なので5ドアで167万円は少し安すぎるが、諸々の調整を入れても200万円代前半には収まるのではないだろうか。

スズキではジムニー5ドアをインドで発売した後、アフリカや中南米などへ順次導入していく予定で、注目の国内投入について「当面予定はない」としている。もっとも、これは現状３ドアだけで限界に近い生産能力を考慮しての話だろうから、将来的には違った展開も期待できる。少しでも早く日本導入が実現することに期待したい。

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Comments

「3ドアの生産が落ち着いてから」では理由にならない。
受注済みの3ドアの生産計画に差し込まず、後ろに並ばせればせれば良いだけ。
発売されれば、3ドアの受注が随分5ドアに振り替わるさ。

財布に優しいスズキだから期待したい
これがホンダだとめちゃ高くなるんだろうな