タイヤを新品にする際、何を基準にして製品を選ぶか? 価格、メーカー、ブランドなどなど・・・。ロードスターBROS.誌に登場している、3代目ロードスター(NC1)の1515(いこいこ)号は、これまでスポーティなタイヤを装着してきた。今回はトーヨータイヤのプレミアムスポーツタイヤ「PROXES Sport(プロクセススポーツ)」を試すことにした。
初めて装着したトーヨータイヤ。NCロードスターとのマッチングはいかに
これまで装着してきたのは、台湾ブランドであるフェデラル製スポーティ系タイヤ。ワイディングを気持ち良く走りたいユーザーに向けたモデルだ。今回は、トーヨータイヤの「プロクセススポーツ」を装着する。
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トーヨータイヤのブランドの中でプロクセスは、快適さと運動性を追求したプレミアムタイヤシリーズで、スポーティを重視したものから、SUV、低燃費タイプ、コンフォート向けなど細やかな製品ラインナップを展開している。
今回はその中でもハイパフォーマンスタイヤとして位置付けられている、「プロクセススポーツ」をピックアップする。ちなみにプロクセスシリーズには、サーキットをターゲットにしたR1RやR888Rシリーズもラインナップされている。
ドライ路面で高い性能を発揮するスポーツタイヤでもやはり気になるのはウエット性能だ。これまで装着してきたタイヤの中には、ドライは抜群に楽しいのに、雨の日の排水性能が今ひとつだったものもあった。これでは雨の日に運転する機会が自然と減ってしまうというもの。
その点「プロクセススポーツ」は、ウエットグリップ性能の最高評価「a」を獲得している。これは日本自動車タイヤ協会が定めるラベリング制度のひとつで、ユーザーに性能をわかりやすく表示するためのランク付け。ウエットグリップ性能は小文字の「a」~「d」で4段階、転がり抵抗係数は大文字の「AAA」~「C」で5段階評価となる。また低燃費タイヤ「A以上」には統一マークが表示される。
「プロクセススポーツ」には、ナノ分析・ナノ解析・ナノ素材設計・ナノ加工という4つの体系を統合した技術を投入。低燃費とウエットの相反する性能を両立させた。またダイナミックテーパーによって接地面積を確保し、新たに開発したハイグリップキャップコンパウンドで高いウエット性能を発揮する。頼もしいばかりだ、早々に交換して早く走らせたい。
扁平率45でも乗り心地は実に快適だ
初夏のうだるような暑さの中で交換作業で、車高の低さと格闘しながらも無事終了。今回外した古いタイヤを見ると、溝うんぬんよりもゴムが硬化しているのが一目でわかる。ゴム製品は紫外線による劣化が生じるため、走行距離が短くても交換が必要な消耗品だ。
今回装着したタイヤサイズは、これまでと同じ215/45-17。まずはドライ性能のインプレッションを首都高速で試す。う~ん、いい感じ。ロードノイズは気にならないし、コンパウンドの柔らかさが伝わってくる。扁平率45とは思えないほど快適だ。
首都高速のコーナーにあるつなぎ目の金属部分を通過しても、思ったとおりのラインを気持ちよくトレースしてくれる。自分の運転がうまくなったような、そんな気さえしてきた。そうなるとウエット性能も早く確かめて見たくなる。
偶然にも走行シーンの撮影予定日に雨が! 濡れた路面でも、タイヤがしっかり接地している感じが伝わ利、これが安心感につながっている。大雨の高速道路といったシーンでもぜひ試してみたいと思わせる。
これまでのスポーツタイヤの印象と違って、気負わず運転できて、それでいて走りはワンランクアップする。エントリーユーザーでも、これなら違和感なく履きこなせるだろう。
NCロードスターは16インチのほうがキビキビ走れて楽しいと思っていたが、「プロクセススポーツ」なら17インチでも文句なし! 早く各地のミーティングに足を運びたいものだ。
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