WRC世界ラリー選手権第10戦フィンランド競技初日、デイ1のSS1~6が10月1日に行なわれ、ヒュンダイのクレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位につけた。2戦ぶりの出場となる勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)はSS1でベストタイムをマークするも、続くSS2でスピンがあり総合8番手となっている。
シリーズ屈指のハイスピード・グラベル(未舗装路)ラリーとして知られる『ラリー・フィンランド』が開幕した。70周年の記念大会となる今戦は有観客開催を実現するために例年の夏から秋へと開催時期がずらされており、ステージを囲む森林の中には黄色く色づいた樹木も確認でき、それだけ気温が低いことを示している。
2番手タナク「調整が良い方向に進んでいる」/WRC第10戦フィンランド デイ1後コメント
そんななか始まったラリー初日のデイ1、オープニングのSS1では前戦ギリシャを直前で欠場することになった勝田が最速タイムを記録し、アーロン・ジョンストンとの新コンビでいきなりのステージ優勝を果たしてみせる。しかし、彼らは総合首位で迎えた続くSS2の高速コーナーでスピンを喫す。幸いマシンにダメージはなかったが、タイムを失い総合10番手に後退している。
一方、このステージではヒュンダイの3台目を駆るブリーンがベストタイムをマークし、ポジションを6つ上げることに成功する。また、僚友のタナクがSS2番手につけ総合首位に浮上した。
トップに立ったタナクはSS3とSS4で最速タイムをマークし首位を固める。だが、僚友ブリーンも同じく速さをみせる。彼は3.8秒差の2番手で迎えたSS5で2度目のステージウインを飾りその差を1.5秒とすると、日没後のナイトステージとなったSS6の終了時点で2.8秒上回り総合首位に立った。
「素晴らしい1日だった。一秒一秒が本当に楽しかったよ」と語ったブリーン。
「暗闇のなかでどのような感じになるのかと思っていたが、期待どおりだった」
2018、2019年に続くラリー・フィンランド3連覇を狙うタナクは、2017年以来、同大会で無敵を誇るTOYOTA GAZOO Racing WRTと優勝争いができていることに驚いたという。
「トヨタとの戦いになるとは思ってもいなかった」とタナク。
「イベント前のテストでは(クルマの状態が)かなり悪かったたため、多くの変更を行った。それが部分的にうまくいっているようだ。だが、今日は序章に過ぎず大事なのは明日だ」
■ヤリスWRCを駆るエバンス、ロバンペラ、ラッピが上位2台を追随
ヒュンダイ勢の後方では、エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)と1日に21歳の誕生日を迎えたカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)、そしてプライベーターチームで母国戦にスポット参戦しているエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が上位2台と遜色ないスピードを発揮した。
エバンスは初日最後のSS6でベストタイムをマークし、このステージで総合5番手から3番手へポジションを上げることに成功する。トップとのギャップは6.1秒、タナクとは3.3秒差だ。
そのエバンスに続いたのは、ステージ3番手タイムを2度記録しSS6では2番手タイムをマークしてみせたラッピ。2017年のウイナーもまたトップと6.7秒差の好位置につける。母国優勝と同時に2連勝を狙うロバンペラは同郷のラッピから1.2秒おくれの総合5番手だ。
その後方、総合6番手となったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)はトップから30秒以上の後れを取った。王者セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)もペースを上げることができず総合7番手。SS2でスピンを喫した勝田は、Mスポーツ・フォードのガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)とアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)を逆転し、総合8番手で初日のラリーを終えている。
ラリー・フィンランドの競技2日目は、サービスパークのあるユバスキュラの南側、ヤムサ周辺でSS7~14が行なわれ、1日の最後にはSS1の再走ステージとなるSS15“ハルユ2”が行なわれる。計9本のSSの合計距離は151.95kmとなり、これは今大会の競技区間の半分以上を占める。リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は574.16kmだ。
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