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【トヨタ新型ヤリス 価格発表】スペック/内装/サイズ/燃費を解説 発売日は2/10

掲載 更新 13
【トヨタ新型ヤリス 価格発表】スペック/内装/サイズ/燃費を解説 発売日は2/10

はじめに 新型ヤリスとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】トヨタ新型ヤリス(日本仕様)【画像集】 全99枚

photo:トヨタ自動車

12月20日。トヨタは新型車「ヤリス」を2020年2月10日から全国のネッツ店、ならびにトヨタ・モビリティ東京、トヨタ西東京カローラを通じて発売すると発表した。

ヤリスは、コンパクトカー「ヴィッツ」の輸出仕様ネームだった。初代は1997年の東京モーターショーで「ファンタイム」というコンセプトカーで登場し、1999年1月に販売開始。のちにヨーロッパやオーストラリアなどではヤリスの名で発売される。

2代目は2005年、3代目は2010年に発売され、今回のヤリスは4代目にあたる。

「ヤリス」という車名は、ギリシアの気品やエレガンスを象徴する女神の名「CHARIS」をベースとした造語なのだが、「ヤリス」という名前の響きが日本では良いイメージがなかったので、英語の「Vivid(鮮やかな)」とドイツ語の「Witz(機知)」から作られた「ヴィッツ(Vitz)」となった。

だが今回、新プラットフォームなどすべてを一新し、またWRCでヤリスが活躍していることを機に、日本仕様でも車名を世界統一名称の「ヤリス」に改めることになった。

新型ヤリス 外観

新型ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。「Be」にかけた「B」は、大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)の頭文字だという。

鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!するイメージで、あふれんばかりの「力」を凝縮した、いまにも走り出しそうな外形デザインを目指している。

徹底的にムダをそぎ落したキャビンと、ボディ中心から前後タイヤに向かう引き締まった造形で、アクティブな走りを予感させる。

ヘッドランプはシャープで快活な印象のデザイン。コンパクトカーながら精悍な顔つきを表現している。

リアまわりは、リア・ウインドウと存在感のあるリア・コンビネーションランプが一体的に造形された、新しい3次元的なグラフィックが特徴的。新型ヤリスが通り過ぎてからも、見ていた人がハッとする後ろ姿にもこだわっている。

3サイズは、全長3940×全幅1695×全高1500mm(四輪駆動モデルは1515mm)。

ボディカラーには新規開発色を含む全12色を設定。またブラックかホワイトのルーフカラーと組み合わせた2トーンカラーも全6色から選択できる。

新型ヤリス 内装

新型ヤリスのインテリアは、ムダをそぎ落として広さと快適さを確保し、運転に集中できる空間を表現している。

インストゥルメントパネルは断面を薄くして、コンパクトカーながら室内はワイドな印象に。また、ステアリングホイールは従来型よりも小径化することで、室内空間をより広く、しかもスポーティな印象を与えている。

ステアリングの向こうにレイアウトされたメーターパネルは、トヨタとしては初めてのフードレスタイプ。左に回転計、右にデジタル速度計の双眼メーターを配し、その間にTFT液晶のインフォメーションディスプレイを備える(グレードや搭載パワーユニットによって表示は少し異なる)。

インターフェイスは視線移動が少なく、ムダな動きをおさえるレイアウトとなっている。

インストゥルメントパネルにはソフトな素材を、シート地には上質なファブリックを採用するなど、インテリア全体は上質で心地の良い素材感でつつまれている。

新型ヤリス シャシー

新型ヤリスは、コンパクトカーならではの「軽快なハンドリング」という強みを活かしつつ、ユーザーの既成概念を大きく超える「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」を備えたクルマとして開発された。

コンパクトカー向けの新開発TNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用。軽量かつ高剛性、そして低重心なボディを開発している。

従来型に比べて、車両重量を50kg軽量化(開発目標値)し、ねじり剛性を30%以上強化し、そして重心高を15mm低下。優れた操縦安定性と上質な乗り心地を両立している。

また、「軽快」かつ「Confident & Natural(運転中も車両が安定して安心&ドライバーの意図どおりに反応して自然)」な、クラスを超越した走りを実現したという。

サスペンションは、フロントはマクファーソンストラット式を採用して、軽快で滑らかな動きを追求。リアは、2WDでは操縦安定性と乗り心地を両立するトーションビーム式を、4WDとE-Fourでは2リンクのダブルウイッシュボーン式を採用している。

荷室は5名乗車時で奥行き630mm、荷室幅1000mmを確保。荷室高はデッキボードを下段にセットした場合に830mmとなっている。

新型ヤリス パワートレイン

日本仕様のパワーユニットは、TNGA思想に基づいた新開発の1.5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジン、それにモーターを組み合わせたハイブリッド・システム、そして1.0Lの直列3気筒エンジンの3種類となる。

1.0L(69ps/9.4kg-m)はレンタカーやコマーシャルユースが中心となるエントリーモデル用で、駆動方式はFFのみ、ミッションもCVTのみとなる。

1.5Lのダイナミックフォースエンジン(120ps/14.8kg-m)は、ロングストロークやバルブ挟角拡大などの高速燃焼技術を採用し、低燃費と高出力を両立した。今後のトヨタ・コンパクトカーの主流になるエンジンだ。

駆動方式はFFと4WDが設定され、ミッションは4WDはCVTのみだが、FFには6速も設定される。WLTCモード燃費は、1.0Lが20.2km/L。1.5LのFFが21.4km/L~21.6km/Lで、4WDが19.2km/L。

ハイブリッドはシステム全体の高効率化や専用のエンジン設計など、すべてのユニットを新開発し、さらなる低燃費を実現しながら加速性能も向上。FFは、WLTCモードで35.4km/L~36.0km/Lを実現。燃費と走りの両立を目指した。

1.5Lエンジン(91ps/12.2kg-m)+フロント・モーター(80ps/14.4kg-m)に、駆動用のリチウムイオン・バッテリーを組み合わせたシステムを採用。

駆動方式はFFが基本だが、後輪用モーター(5.3ps/5.3kg-m)で駆動するE-Fourも設定、ミッションは電気式無段変速機となっている。

新型ヤリス 装備

コンパクトカーとはいえ、トヨタが絶対の自信を持って送り出すヤリス。安全&快適装備も充実している。

トヨタ初となる高度駐車支援システム「Toyota Teammate(パノラミックビューモニター機能付き)」(ハイブリッド車にオプション設定)や、交差点右折時の対向直進車・右左折後の横断歩行者も検知対象とした最新の「Toyota Safety Sense」(ほぼ全グレードに標準装備)を設定。

楽に乗り降りできる「ターンチルトシート」(上級グレードにオプション設定)など、多くの先進・便利機能をいち早く採用している。

また、スマートフォンと連携するディスプレイオーディオは、全グレードに標準装備されている。

さらに、ハイブリッド車にはアクセサリーコンセント(1500W)をオプション設定し、家庭用コンセントを通じて電化製品を使用できるほか、停電などの非常時には発電機として使うことも可能だ。

新型ヤリス 価格/スペック

新型ヤリスの日本価格(消費税10%込み)は、以下のとおり。発売日は2020年2月10日だ。

1.0Lは、「X Bパッケージ」の139万5000円~「G」の161万3000円。
1.5Lは、「X(FF・6速MT)」の154万3000円~「Z(4WD)」の212万4000円。

ハイブリッドは、「ハイブリッドX(FF)」の199万8000円~「ハイブリッドZ(E-Four)」の249万3000円。

ヤリス・ハイブリッドG(FF) 主要諸元

価格(税10%):213万円
全長×全幅×全高:3940×1695×1500mm
ホイールベース:2550mm
重量:1060kg
ドライブトレイン:1490cc直3+モーター
最高出力:91ps/5500rpm+80ps
最大トルク:12.2kg-m/3800-4800rpm+14.4kg-m
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:前輪駆動
WLTCモード燃費:35.8km/L
タイヤサイズ:175/70R14

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みんなのコメント

13件
  • HV以外は妥当な価格だと思う。HVは、ちと割高な気もするが。
    ディスプレイオーディオは全車標準にしなくてもいいのに、完全に流れに乗ってるね。採用車種を広げるんだろうけど、ナビやオーディオは好きなメーカーの機種を取り付けたいな。
  • ターンチルトシートは優しい。しかし高くなる。
    でもリッター36kmもいけるなら狭さやデザインは妥協するか。令和初めてのお正月に悩む。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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