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シートの座り心地が抜群!走りも居住性も格段に進化したホンダの新型「ステップワゴンスパーダ」

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シートの座り心地が抜群!走りも居住性も格段に進化したホンダの新型「ステップワゴンスパーダ」

先日公開した、新型ステップワゴンスパーダe:HEVプレミアムライン(FF)の試乗記に続いて、今回は人気の中心となるグレードのスパーダ、そのe:HEVより約38万円安いステップワゴンスパーダ FF ガソリン車の試乗記をお届けする。価格はハイブリッドのe:HEVモデルの364万1000円に対して325万7100円となる(いずれもFF)。なお、4WDが選べるのはガソリン車のみである。

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6代目となる新型ステップワゴンの大きな特徴は、初代に回帰したような水平基調かつスクエアでシンプルなエクステリアデザイン、全車3ナンバー登録の拡大されたボディサイズ(全長4800×車幅1750×全高1840~1850mm、ホイールベース2890mm)、そして2列目キャプテンシートの中寄せスライド機構&オットマン、待望の電子パーキングブレーキとメモリー付きオートブレーキホールド(エンジンを切ってもオートブレーキホールド機能が継続される)の採用、さらにわくわくゲートの廃止に伴うテールゲートの軽量化(縦に約13cm短く、約14kg軽量)、任意の位置で止められるメモリー機能付きパワーテールゲートの新装備などが挙げられる。



パッケージングこそ先代を踏襲しているものの、先代比でウレタン厚23mm増し、ウレタン密度27%UP、かつ骨盤を安定させる前席ボディスタビライジングシート、これまた厚みを増してかけ心地を向上させた3列目席も、シートのかけ心地の上級化という意味での進化と言っていい。

が。新型ステップワゴンの魅力は目に見えない部分にも多数ある。その最大のポイントが、ライバルを驚愕させる車内の静かさだ。エンジンノイズ、ロードノイズの遮断のうまさはもちろん、ボックス型ミニバンの弱点でもある車内のこもり音さえ徹底的に排除されているのである。スパーダプレミアムラインの試乗記でも触れたが、こもりの音の発生はボディ、ガラス振動が原因のひとつで、それをボンネットのコンパクト化、ボディ剛性の向上、そしてホンダ車の定番たるウインドーウエイトの採用のほか、テールゲートの振動を抑えるストッパーマウントを先代、他車の2カ所から4か所に増やしたことが効いている。

さて、e:HEVモデルの2Lエンジン145ps、17.8kg-m+モーター184ps、32.1kg-m(WLTCモード燃費19.6km/L)に対して、1.5Lターボエンジン150ps、20.7kg-m(WLTCモード燃費13.7km/L)となるスパーダのガソリン車(FF)を走らせれば、エンジンは爽快に回り、動力性能的に不足はない。16インチタイヤは、むしろプレミアムラインの17インチタイヤよりスポーティなキャラクターとなるため、操縦性も背の高いボックス型ミニバンとは思えないほどのキビキビ感が持ち味だ。開発陣に聞いたところ、そこも狙いとのことだった。

そのぶん、乗り心地はボディの剛性の高さを伝える骨太感ある、スパーダらしい硬めのタッチ(いい意味で)を示すことになる。また、タイヤが発するロードノイズは、コンフォートと静粛性に特化した17インチタイヤを装着するプレミアムラインより大きめ。市街地での乗り心地に16/17インチタイヤの違いは見出しにくいものの、速度を上げるほど、距離を重ねるほどにプレミアムラインの17インチタイヤのしっとりとした乗り心地、驚異的な静かさが際立つのも本当だ。とはいえ、16インチタイヤでもざらつき路面、ゼブラゾーンを走破する際の振動のなさ、徹底したフラット感は見事。このあたりはスライドドア回りの構造用接着剤の使用、サイドシルの断面増しなどによる剛性UPを実感できるところでもある。

スパーダe:HEVプレミアムライン

筆者はこれまでエアーグレードのe:HEV、スパーダプレミアムラインのe:HEV、そしてガソリン車のFF、4WDに試乗してきたが、ロングドライブの機会が多いなら、e:HEVスパーダ、あるいはそのプレミアムラインが好ましいと思える。このガソリンエンジン車でも、特筆すべきこもり音のなさもあって、ずいぶん静かに走ってくれるのだが、あくまでハイブリッドのe:HEVモデルと比較すれば、分が悪いという意味である。

ちなみにガソリン車にのみ設定される4WDは、タイヤが路面を叩く音(ロードノイズ)が顕著で、新型ステップワゴン本来の”静かすぎる”走行感覚(e:HEVモデル)を生かし切れていないのがちょっと残念。つまり、新型ステップワゴンらしさを存分に味わい、ライバルを凌ぐ車内のこもり音を含めた圧巻の静かさを体感したいのならFF、ハイブリッドのe:HEVモデルがベスト。ガソリン車で乗り心地を優先するのであれば、スパーダに対して約20万円高となるスパーダプレミアムラインの選択もお薦めだ。プレミアムラインは、今はなきオデッセイの受け皿として設定されたプレミアムなグレードで、繰り返すけれど、タイヤはむしろコンフォート志向でロードノイズも抑えられた大径17インチとなり(アルミホイールも専用17インチ)、シート表皮の上級化、シートヒーターが1列目席だけではなく2列目席にも備わるなど、装備も充実する。新型ステップワゴンのベストバイは、e:HEVスパーダ、またはそのプレミアムライン(いずれもFFのみの設定)となるだろう。

スパーダe:HEVプレミアムライン

ホンダ・ステップワゴン

文/青山尚暉
写真/青山尚暉 雪岡直樹

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