現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ハイエース乗りのプロが見る!日産新型「キャラバン」何が変わった? 大幅改良の中身とは

ここから本文です

ハイエース乗りのプロが見る!日産新型「キャラバン」何が変わった? 大幅改良の中身とは

掲載 更新 86
ハイエース乗りのプロが見る!日産新型「キャラバン」何が変わった? 大幅改良の中身とは

■商用バン市場で「ハイエースに勝てるか」 キャラバンは何が変わった?

 日本市場に於いては世界最強といわれるトヨタ「ハイエース」を相手に、30%のシェアを持つ「隠れた実力車」キャラバンが比較的大がかりなマイナーチェンジをおこなった。
 
 ここまで読んで「NV350キャラバンでは?」と思うだろうけれど、商用車に”NV”を付けるルノーとの距離が離れたらしく、日産の伝統である「キャラバン」でいいだろ、となった?

アルファードを超える! 5m超の日産9人乗りワゴン「NV300」登場

 本来ならマイナーチェンジなどせず、その分を値引き対応にしたら売りやすいのだろうけれど、環境規制など徐々に厳しくなるし、安全に対するニーズも高くなっていく。

 キャラバンとしては「そろそろアップデートしないと厳しい」という状況になってきたそうな。

 だったら合わせて商品性向上までやりましょう、ということです。

 大きい変更点はふたつ。まずパワーユニット。今回、ガソリンエンジンのみ改良された。

 131馬力/178Nmという、ハイエースの136馬力/182Nmに届いていない出力は同じながら、排出ガスのクリーン度向上と、ATを5速から7速に変更することで、燃費と動力性能を向上させています。

 マイナーチェンジ後のスペックを見ると、今まで燃費や加速性能、静粛性といったすべての項目でハイエースに負けていたが、例えば燃費はハイエースの10.7km/Lに対し10.5km/Lまで肉薄。

 0-100km/h加速も同等。120km/h巡航の静粛性でハイエースに勝っている。

 総合して評価すれば、従来5%くらい負けていたものの、大差なくなったということです。

 ふたつ目はADAS性能。いわゆる自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)の強化である。

 従来モデルにも自動ブレーキが付いていたけれど、レーダーしか付いていない旧式。

 停止車両に対する自動ブレーキ機能のみで、カメラが無いため歩行者は検知すら出来なかった。

 マイナーモデルになり、何とモービルアイ製のカメラ+レーダーという新しいタイプにグレードアップ。

 モービルアイを使う日産のADAS性能は世界トップクラスといって良い。

 最新の乗用車とまったく同じ機能を持つから、安心して運転出来るようになった。当然ながら「サポカーSワイド」対応。

 商用車は走行距離が長いため、乗用車以上にほかの車両や歩行者に危害を与えない機能を持たせるべきだと思う。新しい世代のキャラバンなら安心です。

 そのほか、シート形状が大幅に改善され、ハイエースだと選べないシートヒーターもオプション設定された。

 シート表皮の抗菌化などは新型コロナの時代に嬉しいスペックかもしれない。

 紹介し遅れたけれど、フロントグリルの意匠が大きく変わっており、最近乗用車として使う人へのアピール度を高めたような気がします。

■新型「キャラバン」の走り&乗り心地はどう進化したのか?

 もちろん試乗してみた。キャラバンにはスーパーロングボディのハイルーフやワイドボディなどあるけれど、今回ハンドル握ったのは標準ボディの2リッターモデル。

 このボディタイプ、ハイエースでも一番売れている。

 ちなみに私が全日本ラリーで乗っているハイエース、標準ボディです。

 おそらく日本でもっとも1BOXカーの走りにウルサイ評論家かと。

 結論から書くと、ハイエースにまったく負けていない。

 むしろ空荷での乗り心地は路面からのツキ上げが少ないため滑らか。

 新しく開発されたシートの座り心地も良く、なかなか快適。動力性能同等。

 説明を受けた静粛性についていえば、100km/hくらいまでなら大差なし。

 総合評価すると、ハイエースと互角の勝負だと思っていいだろう。

 ハイエースに勝てるか。

 ハイエース、ボディバリエーション多いし圧倒的な耐久性を持つ。

 20万kmくらいまでならキャラバンだって何の問題も無いだろうが、ハイエースは日本でお役目終わった後、海外に輸出され100万km以上走る。

 そうなったときの耐久性で世界を圧倒するのだった。とはいえ国内の使い方ならキャラバンで問題無し。

 周りがハイエースばっかりだからキャラバンを選ぶという人も少なくないと思う。

 何よりキャラバンが居なくなったらハイエースばかりになる。

 価格だって自由に付けられるようになってしまう。

 ここはキャラバンに頑張ってもらい、良い意味で競争してもらいたいところ。現在のシェアを守れたら100点だと思う。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

86件
  • ハイエースと違ってサイドミラーが大きくなったんだね。
    6型ハイエースはサイドが全く見えない危険なミラーになってしまったからね。
  • リアのデフのギア鳴りは改善されてるかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

211.6426.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.0771.0万円

中古車を検索
NV350キャラバンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

211.6426.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.0771.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村