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【ジャパンモビリティショーの最新技術】「曇らないガラス」に「汚れないガラス」まで登場! 快適なドライブを実現するためのガラス新時代の到来です

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【ジャパンモビリティショーの最新技術】「曇らないガラス」に「汚れないガラス」まで登場! 快適なドライブを実現するためのガラス新時代の到来です

ジャパンモビリティショーで見た新技術

「東京モーターショー」から名を改めて、新たに開催されたのが「ジャパンモビリティショー2023」。クルマ以外の分野も含まれることから多数の来場者が訪れ、2023年の10月28日から11月5日まで一般公開された。未来を提案するスペシャルなコンセプトカーや空飛ぶクルマも注目だったが、今回はすぐにでも商品化できる身近な新技術について紹介したい。

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電力消費がないというのは最大のメリット

今回紹介する日本板硝子(以下:NSG)は、何かと話題の渋沢栄一が創業に携わった、100年以上の歴史を持つガラスメーカーで、長い歴史と世界的規模を誇っている。確かな技術で住宅用や自動車などなど、さまざまなガラスを作っている会社だ。

そんなNSGの注目のひとつが、曇らない「防曇ガラス」。このガラスの特徴はとにかく曇らないことで、日常生活でクルマを使用する際にわれわれを悩ます視界を確実に確保できることが特徴だ。

曇ったら拭けばよいというものの、走行中に拭くことはできず、運転席から後ろの窓には手が届かない。デフロスター(霜を取り除く)やデフォッガー(霧を取り除く)があるでしょうと言えばその通りなのだが、一般的にデフロスターは前ガラスでエアコンの力を借り、デフォッガーは(前ガラスにある車両もある)電気を熱に変えて曇りを取っているので、どちらも電力を消費する。

とくにハイブリッドやEVにといっての電力消費は重要な問題で、ハイブリッドであればエンジンがかかり、EVでは航続距離の問題に直結するだけに重要な問題なのだ。

安全のためにも防曇は大事

写真にあるデモンストレーションでは、体感でわずか数秒の噴霧を撮影したものだが、通常のガラスは曇るものの「防曇ガラス」は水滴が付きそうになるものの曇らないのがメリット。NSGの「防曇ガラス」が装備されていれば、燃料や電力の消費を抑えて視界が確保されるという効果がある。

そして見逃せないのが安全装備との関係性。最新のクルマはいろいろな位置にセンサーやカメラが備わるが、それらを覆うガラスが曇ってしまっては正確な測定はできない。カメラが曇ると困るのは、人間だけではないことがお判りいただけるだろう。

マジックで書いても拭き取ると消えるガラス

続いて紹介するのが「防汚+抗菌ガラス」。これはその名の通り、食べ物の油や化粧品、指紋などの汚れを簡単にふき取りしやすくする機能と、新型コロナなどのウイルスがガラスに付着しない機能を備えたもので、汚れが付きにくくてふき取りやすいのが魅力。試しにマジックインキのペンで書いてもガラス面にインキが乗らないので、簡単にふき取れていた。

すでに高級ミニバン(トヨタ「アルファード」)の後席用テーブルミラーに採用されており、今後はカーナビのパネルなどにも採用が広がるだろう。

コロナやレジャーの多様化で、車内で食事をすることも少なくなった昨今。ガラス以外にも「防汚+抗菌」機能を付けて! という声が聞こえてきそうな装備だ。

ガラスの透過性が切り替えられる

またNSGが建築用から提案している調光ガラスは「UMU(ウム)」の名で知られており、すでに実車でも採用実績があるもの。特徴は通常のガラスのように見えるところに微小な電圧を伝えて曇りガラスにできることで、景色が見たいところではクリーンに、何かに集中したいときには曇りガラスにすれば、より個室感が高まりそうだ。

プロジェクターを使えば画面の代わりにもなるので、例えば商用車のサイドやタクシーの前席と後席の区切りに使えば広告を投影できるだろうし、完全自動運転の時代となれば、フロントウインドウの内側に投影すれば巨大なスクリーンにもなる。

このほか、IRカット+スーパーUVカットガラスや透明発熱フロントウィンドウなども提案されていたNSGのブース。自動車メーカーが採用すれば今すぐにでも手に入る、最新技術が提案されていた。

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