独BMWは、フルモデルチェンジした新型「MINIクーパー」および新型「MINIカントリーマン(日本名:MINIクロスオーバー)」のバッテリー電気自動車(BEV)バージョンを発表した。実車は9月5日に独ミュンヘンで開幕するIAAモビリティ2023で公開される。
デザイン一新、航続距離は300~400kmを確保
MINI初のオープンEV「クーパーSEコンバーチブル」製品詳報
まず、ラインナップの核となる3ドアハッチバックのMINIクーパーは、184hp/290 Nmの「クーパーE」および、218hp/330Nmの「クーパーSE」というラインナップで登場。0-100km/h加速はクーパーEが7.3秒、クーパーSEが6.7秒と発表されている。航続距離(WLTPテストサイクル)は、40.7kWhバッテリーを搭載するクーパーEが最大305km、大容量の54.2kWhバッテリーを搭載するクーパーSEは最大402kmとなる。
直流急速充電については、クーパーEは最大75kWまで、クーパーSEは最大95kWまで対応し、残量30%から80%までおよそ十分弱で充電可能とのことだ。なお、第5世代にあたる新型MINIでは、「クーパー」の呼称はこれまでのようにエンジン出力を示すのではなく、3ドア/5ドアハッチバックおよびコンバーチブルのサブネームとなる模様。
新型MINIクーパーのエクステリアは、新たにフラップ式とされたドアハンドルや、フェンダーフレアを排したフラットなデザインが特徴。フロントグリルはこれまでの六角形から八角形とされ、表情に力強さを与えている。また、特徴的な円形ヘッドライトにはアニメーション機能も付与され、インタラクティブな体験が可能となっている。
インテリアについてはダッシュボード表面が初めてテキスタイルとされ、温かみのあるデザインとなった。コクピット中央には直径240mmの円形OLEDディスプレイが設置され、速度やバッテリーの状態など車両関連情報に加え、ナビゲーション、各種メディア、電話、天気予報などの表示が可能。さらに、アイコニックなトグルスイッチも残され、見た目はそのままに重要な機能へのショートカットとして機能するようだ。
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MINIクロスオーバーはより長い航続距離を実現
SUVの新型MINIカントリーマンについては、フルモデルチェンジを機に13センチ長く、6センチ高くなるなどボディサイズを拡大。2,692mmとされたホイールベースも相まって快適性がさらに向上している。
スペックは「カントリーマンE」が204hp/250Nm、「カントリーマンSE」が313hp/494Nm。0-100km/h加速はそれぞれ8.6秒、5.6秒とアナウンスされる。バッテリー容量についてはグレード問わず、より大容量の66.45kWhとされ、航続距離はカントリーマンEが462km、カントリーマンSEが433kmを誇る。
なお、新型MINIカントリーマンには今後ガソリン/ディーゼルエンジン搭載モデルも追加されることが発表された。内外装のデザインについては、基本的にハッチバックのクーパーと同様のテイストになるが、カントリーマンでは角張ったヘッドライトでよりラギッドな印象が強まり、室内も最大13センチ後席を移動できるなどユーティリティが高まっている。
新型MINIラインナップではこのほか、プレミアムコンパクトクロスオーバーの「MINIエースマン」が2024年4月にワールドプレミアされることも発表された。まずは、EVからデビューとなった新型MINIだが、今回明言されたカントリーマンの内燃機関モデルに加え、今後のラインナップ拡大には期待大。国内導入のタイミングも含め、その動向からしばらく目が離せない。
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みんなのコメント
この新型のEVの上級モデルなんかは恐らく600万に達するんじゃないの?
乗りたいけど、とてもじゃないが買えません。