■欧州で新型登場するも国内ではあと1ヶ月で生産終了
欧州トヨタは2023年6月26日、新型「C-HR」を世界初公開しました。
約7年ぶりのフルモデルチェンジにより2代目となりましたが、国内ではまもなく現行C-HRの生産が終了します。
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C-HRは2016年にデビューしたコンパクトクロスオーバーSUVです。
TNGAプラットフォームを採用したことによる優れた操縦安定性と、2015年初公開のコンセプトカーをそのまま踏襲した、ダイヤモンドモチーフのスタイリッシュデザインを特徴としています。
そして今回、約7年ぶりのフルモデルチェンジが実施されてC-HRは2代目となりました。
全車電動車となり、ハイブリッドとPHEVが用意されるほか、最新の先進運転支援「トヨタ セーフティセンス」、機能充実を図ったコネクテッドサービスの採用、軽量化やサステナブルな素材の使用など、パワートレインの強化と環境性能の向上が図られています。
デザインも最新のトヨタ車に共通する「ハンマーヘッド」をモチーフにした鋭いフロントフェイスや、真一文字のテールランプなど、現行C-HRを踏襲しつつも新たな要素を取り入れました。
欧州では同日からオンライン予約が開始され、追って正式に発売されると見られますが、日本国内では状況が異なります。
国内では2019年にはマイナーチェンジを実施し、デザインの刷新やスポーティな「GR SPORT」モデルの設定などが行われ、走行性能をさらに向上させました。
さらに、1.2リッターターボエンジン搭載車に6速iMT(インテリジェントトランスミッション)車を追加。2023年現在では数少ないMTを選択できるクルマとして残っていました。
その後も幾度かの改良が行われ、トヨタ セーフティセンスの機能向上なども行なわれています。
しかし、2023年3月10日に公式サイト上で、「C-HRについて23年7月下旬をもって生産終了いたします。長い間たくさんのお客様にご愛顧いただきました。誠にありがとうございました」と突如生産終了を予告。
SNSなどをはじめ、多くのユーザーから残念がる声が寄せられました。
C-HRの登場当初、トヨタのSUVラインナップ上でコンパクトなモデルは展開されておらず、発売当初では販売台数ランキングの上位に位置していました。
2017年度では10万2465台を販売し、SUVでは1位、登録車全体でも4位につけるなど、順調な売れ行きでした。
一方で、近年のアウトドアブームなどからクロスオーバーSUV需要が高まり、これに応じる形で「ライズ」や「カローラクロス」「ヤリスクロス」などコンパクトSUVが次々に登場しています。
それとともに、C-HRも販売台数が徐々に低下。2022年度ではコロナウイルス感染拡大などによる生産ラインの停止や半導体不足による部品供給の不安定性なども関係し、1万2378台(41位)へと順位を落としています。
こうした要因から現行型の販売を終了すると見られますが、今回欧州で発表された新型の国内導入に関しては、現在トヨタから一切の公式情報は発表されていません。
走行性能やデザイン面に重きを置き、さらにMTを設定していた貴重なSUVということもあり、一定のユーザーから支持されていたと言いますが、新型の国内導入についても待ち望んでいる人も多いと考えられます。
今後のC-HRの展開について続報が待たれます。
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