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アメリカ大統領も護衛する「キャデラック・エスカレード」 VIPに愛されるその理由は?

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アメリカ大統領も護衛する「キャデラック・エスカレード」 VIPに愛されるその理由は?

■アメリカを象徴するラグジュアリーSUV

 アメリカ合衆国に対して強く富める国をイメージし、強い憧れを抱いている人には、キャデラック・エスカレードはとっても気になるクルマだと思います。

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 というのも、キャデラックはアメリカ最大の自動車メーカーであるGM社が製造するモデルであり、そのGMの中で、上質で高級なキャデラックを冠っているからです。しかもエスカレードは、キャデラックの中でも最も大きく重いSUVです。つまり、エスカレードは、一部のトラック的SUVを例外とすれば、アメリカで最も巨大なプレミアムSUVなのです。

 その堂々たる体躯は力の象徴であり、軍事力と経済力を振りかざすアメリカのイメージにぴったり合っているように思えます。アメリカ車ファンにとってはハートに響くモデルに違いありません。

 エスカレードは、大統領護衛車として採用されているようです。大統領がパレードするときや首脳会談のために海外遠征するときには、「キャデラック・ワン(ビースト)」と呼ばれる大統領専用車で移動します。その前後左右を護衛する隊列にキャデラック・エスカレードが加わっているのです。

 その巨体はまさに護衛車にふさわしいもので、3列シートの7名から8名乗りですから、大勢のシークレットサービスや警護員が乗り込めるはずです。そればかりか、大統領のパレードは報道機関を通じて世界に配信されるわけであり、つまり、世界のリーダーたるアメリカ大統領の威厳を知らしめるには、エスカレードの力強い佇まいは都合がいいのです。

 全長は5195mm×全幅2065mm×全高×1910mm、車両重量は2670kg。走行中は、3トンを超えることになりそうです。タイヤサイズは22インチにもなります。

 さて、エスカレードに乗り込んでみましょう。クルマのドアを開けると、足元にステップが自動で出てきます。階段がないと乗り込みづらいからです。そうです、トラックに乗り込む時のように、よじ登るような感覚なのです。

 乗り込んでみると、視界は一気に広くなります。着座点が高いから、周囲を見下ろすような気持ちになります。左右の幅もたっぷりとしているので、中央に分厚いコンソールが配置され、助手席の方がずいぶんと遠くに座っている印象なのです。なんだが自分がお金持ちになり、筋肉がマッチョになったかのような錯覚に陥ります。これぞエスカレードに乗ることの喜びですね。

■決して無骨なSUVにあらず!力強さにエレガントさを兼ね揃えた野獣!

 搭載するエンジンはV型8気筒の自然吸気です。排気量はなんと6153ccもあり、最高出力は426PS、最大トルクは623Nmに達します。加速して驚かされたのは、3トンにも迫る重さであるにも関わらず、グイグイと強引に速度を高めていくことです。その力強さは強烈です。おそらく巨像にまたがってサバンナを駆け回るのは、こんな感覚なのだろうと思えました。

 ただし、誤解すべきではないのは、エスカレードがただ大きくて力持ちだけの無骨なSUVではないことです。電子制御のサスペンションですから、乗り心地はしっとりとしています。さらに、高い悪路走破性も備えていますが、ジープタイプのクルマのような乗り心地の荒さはありません。安全装備も最新のシステムが組み込まれています。

 室内の装飾は高級感に溢れています。物々しさはエスカレードの特徴ですが、意外なことに洗練されているのです。巨像というより、安楽なリビングごと動いている感覚ですね。

 エスカレードは、フルサイズSUVを都会的なイメージに持ち込んだパイオニアだと思います。それまでの巨大なSUVは、砂漠を突き進み、道なき道を踏破するようなオフロード色が強いものでした。ですが、エスカレードは俳優や歌手をショー会場でエスコートするようになり、あるいはアメリカのセレブがマイカーとして使用することになり、やがては大統領の護衛車になりました。ラグジャリーSUVの雄なのです。けして無骨ではないのです。

 エスカレードからは強さと富をイメージしてしまいます。フルサイズSUVを日本で乗るにはちょっと覚悟が必要ですが、それだけの価値はあると思います。なお、キャデラック・エスカレードの価格は、1260万9000円(税込)からです。

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