富士スピードウェイで開催されたNISMO FESTIVAL 2023。メインイベントとも言えるNISMO GPは、3号車Niterra MOTUL Zが”妨害”を跳ね除け優勝し、千代勝正は「これで気持ちよく年を越せる」と語った。
スーパーGTやスーパー耐久、GTワールドチャレンジ・アジアで活躍する日産の現役レーシングカーが一堂に会して速さを競うNISMO GP。GT500クラスのマシンはドライバー交代とジャッキアップダウンが義務付けられるが、GT3車両はドライブスルー、ST-ZおよびST-3クラスのマシンはピット義務のないハンデ戦だ。
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予定では全18台で争われる予定だったが、1号車MARELLI IMPUL Zは残念ながら駆動系のトラブルで出場ならず。これには、放送席で解説を務める星野一義総監督もがっくりと肩を落とした。
スターティンググリッドは今季のランキング順で、12周のレースがスタートすると3号車の千代と23号車MOTUL AUTECH Zのロニー・クインタレッリが激しくバトル。23号車がスタート直後の1コーナーで首位に浮上するも、3号車も負けじと食らいつき、メインストレートに帰ってくるとサイドバイサイドのバトルを見せた。
シーズンさながらの激戦を繰り広げるニスモの2台に対し、序盤数周は離されていた24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの佐々木大樹は、タイヤのスイッチが入ったのか徐々にトップ2台に接近。3号車が1コーナーで首位に立ち逃げを打つと、24号車は後退した23号車をロックオン。翌周の1コーナーでインに飛び込み、24号車が2番手に浮上した。
23号車は抜かれた周にピットに入るも、ここで手持ち無沙汰な1号車の平峰一貴とベルトラン・バゲットにドライバー交代を邪魔されてしまった。お祭りイベントならではの光景だが、平峰とバゲットには後に、レースコントロールから”晩御飯抜き”というキツーいペナルティが下された。
3号車と24号車は同時にピットイン。ここでも平峰とバゲットがそれぞれのマシンを妨害したが、23号車は大きく離されてしまい、これで3号車と24号車が一騎討ちの優勝争いを演じることになった。
ラスト3周は3号車の高星が逃げ、24号車の平手晃平が追うという展開。最終ラップには他クラスのマシンが前に現れるも、冷静にロスなく捌いた高星がトップチェッカーを受けた。
ピットレーンでインタビューを受けた千代は、最終戦までタイトルを争いながらランキング2位に終わった鬱憤を晴らし、「今年の忘れ物は今年のうちに取りたかったので、これで気持ちよく年を越せると思います」と語った。
高星はファイナルラップについて「あと1周だというのは分かってたんですけど、なんか7、8台前にいてストレートは黄旗になってるし、後ろは来ているし……っていう状況だったんですけどなんとか勝てて良かったです」と振り返った。
そしてこれが、今季限りでGT500へのタイヤ供給を休止するミシュランの本当のラストレース、最後の1勝ともなった。続いて行なわれたフィナーレでは、ミシュランに感謝を伝えるセレモニーも実施された。
日産モータースポーツ&カスタマイズの片桐隆夫CEOは「ミシュランさんとは15年にわたり、良いパートナーシップで一緒にレースをすることができました」と語った。
「その間何回も勝ち、何回も負けましたけども、総じて非常に良いパートナーシップだったと思います。また一緒に働ける日が来ることを楽しみにしております。本当にありがとうございました
また来季に向けて、片桐CEOはチャンピオン獲得を逃したスーパーGTで雪辱を果たしたいと誓った。
「GT500トップ5台のうち、日産が3台占めているということは安定しているとも言えますが、1位を獲れなかったのが本当に悔しい限りですし、来年の雪辱を誓いたいと思います」
また、来年3月に開催が予定されているフォーミュラEの東京ePrixについても言及。現地での観戦を呼びかけた。
「また、3月30日にはフォーミュラEの東京ラウンドが開催されます。初めて東京の公道でレースができますし、唯一参戦している日本メーカーとして、日本のファンの皆さんの前でエキサイティングな走りを是非とも見せたいと思いますので、ぜひこちらも観戦よろしくお願いします」
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