コンパクトSUVの隠れたロングセラーモデル
ここのところ新型車が矢継ぎ早に投入され、今、一番ホットなカテゴリーと目されているコンパクトSUV。人気モデルが多く、中古車でも相場は高値安定傾向にある中で、現行型の三菱 RVRは予算100万円で狙える貴重なコンパクトSUVだ。登場から10年以上経過したロングセラーモデルの特徴を振り返りつつ、予算100万円での狙いどころをチェックしてみよう。
走行モードを切り替えられる4WDシステムを採用
もともとRVRは、ミニバンスタイルのクロスオーバーSUVとして開発されたモデルだったため、初代と2代目は後席スライドドアを備えていた。だが、2010年2月のフルモデルチェンジで登場したシリーズ3代目となる現行型から、5ドアハッチバックボディのコンパクトSUVへ転向している。
ボディは、ホンダ ヴェゼルやトヨタ C-HRとほぼ同サイズ。エンジンは1.8Lガソリンのみで、これに6速スポーツモードCVTが組み合わされる。駆動方式は2WDと4WDの2タイプ。4WDシステムは、同社の人気モデルであるアウトランダーやデリカD:5と同様、スイッチ操作で3つの走行モードに切り替えられる電子制御4WDとなる。
また、減速時に発生するエネルギーをバッテリーにチャージする回生ブレーキシステムを備え、オルタネーターの作動を抑制させることで低燃費を図っているのも特徴だ。
本命は選択肢が多く低走行車も狙える初期Gグレード
登場から10年以上が経過しているが、中古車流通量は200台前後と少ない。それでも中古車の平均価格は100万円を切っているため、全体に占める予算100万円圏内の物件の割合が高く、ある程度の選択肢を確保できるのがグッド。しかも、予算100万円あれば修復歴無しかつ走行距離5万km以下の物件も射程圏内に入ってくるのはRVRの大きな魅力だろう。
予算100万円圏内での選択肢の多さや走行距離5万km以下の物件の有無など、現行型RVRの中古車の旨みがぎっしり詰まった本命は、2011年9月までの初期モデル。年式の古ささえ許容できれば、お得感はたっぷりだ。
特に、パドルシフトやボタン式のエンジンスイッチ、マルチインフォメーションスイッチなどを標準装備する上級グレードのGならバリューは一層アップする。タイミングが良ければ、Gグレードにメーカーオプションとして用意されたパノラマガラスルーフ付きの物件がヒットするのも◎。
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大穴を狙うなら2012年10月以降のモデルにも注目!
さらなるバリューアップを狙うなら、アイドリングストップや改良型エンジンを採用した2011年10月以降のモデルに注目。対象となるグレードはMとGの2タイプのみで選択肢はかなり絞られるが、年式もやや新しくなり満足度はかなり高まるはずだ。
総額100万円以内で2011年10月以降のRVRを探してみるもし大穴を狙う時間的な余裕があるなら、フロントマスクの印象がグッと力強くなった2012年10月以降のモデルに狙いを定める手もある。シート生地の変更でより上質感が上がった他、定評のあるロックフォードフォズゲートプレミアムサウンドシステムもバージョンアップされているのもポイント。できるだけ低予算で年式の新しい物件が欲しいなら、チェックしてみる価値はある。
総額100万円以内で2012年10月以降のRVRを探してみる文/中野剛、写真/篠原晃一、尾形和美、三菱総額100万円以内で三菱 RVR(現行型)を探す▼検索条件三菱 RVR(現行型)×総額100万円以下×全国
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みんなのコメント
フィットベースのトーションビームのヴェゼルなんかとは剛性感とか別物だし、マルチリンクだし、車としては
非常に良い格上の車と思う。
頑丈さ、実質の悪路走破性などは、今でも同車格の中ではXV以外は敵じゃないでしょう。
10年前の設計を考慮すれば、凄いと思います。
三菱はヴェゼル、CH-Rなどがこの世に出る相当前の時点で、このコンセプト&デザイン&性能の車を出せたメーカーだったのに。