■マツダ最上級SUV「CX-90」登場! 日本向けの「CX-60」とどう違う?
マツダの北米法人(マツダノースアメリカンオペレーションズ、以下「北米マツダ」)は、新型SUV「CX-90」を2023年2月1日(日本時間)に世界初公開しました。
マツダが2021年に発表したSUV拡充計画には、今回の新型CX-90以外にも、日本で昨年2022年に発売された新型SUVの「CX-60」が含まれていますが、この2台ではどのような違いがあるのでしょうか。
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北米マツダが世界初公開した新型CX-90は、主に米国などの市場に向けて展開される3列シート・ワイドボディのフラッグシップSUVで、マツダのこれまでのラインナップでは最大サイズになるといいます。
エクステリアはマツダのデザインテーマ「魂動」デザインにもとづいたダイナミックなプロポーションで、インテリアでは日本の美意識を表現。整然とした空間のなかに天然素材などを織り込んでいます。
パワートレインは、48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた3.3リッター直列6気筒ガソリンターボエンジンと、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン搭載のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」を採用。
いずれも後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーを組み合わせ、高い動力性能と環境性能を両立しています。
なお、今回の新型CX-90は、マツダが2021年10月7日に発表した「2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画(以下「SUV拡充計画」)」で予告されていた4モデルのなかの1台です。
SUV拡充計画では各市場のニーズに合わせたSUVを投入することを示し、日本・欧州向けには「CX-60」と「CX-80」を、北米などの市場向けにはCX-90に加え「CX-70」を導入することを明らかにしました。
その第一弾のモデルとして、CX-60が日本では2022年9月15日に発売されました。
後輪駆動レイアウトや上質感をうたった内外装などが共通し、実質的な兄弟車種にあたるといえます。
一方で、CX-60と新型CX-90では異なる部分も多くあります。
ボディサイズやパッケージングでは、CX-60が日本や欧州など駐車場や道路が比較的狭いことを想定し、車幅を抑えた2列シート車なのに対し、CX-90では存在感や大きなサイズが求められるとし「ワイドボディ3列シート」という呼称が用いられています。
CX-90の具体的なボディサイズは公表されていませんが、ボディやフェンダーのワイド化、ホイールベースの延長を図ったことが明らかにされており、CX-60の全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mmよりも、全長・全幅がさらに大きくなることは間違いなさそうです。
さらに、パワートレインにも違いがあります。
日本ではクリーンディーゼルエンジンの人気が強いとされており、CX-60では新開発の3.3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D」とマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドと組み合わされます。
北米などではハイパワーが求められるとし、新型CX-90では340馬力・369lbftを誇る3.3リッター直列6気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、マツダの量産ガソリンエンジン史上最高出力になるといいます。
■“オシャさ”がウリの「CX-60」 最上級なCX-90はより高級?
北米マツダが2023年2月1日に初公開した新型フラッグシップSUV「CX-90」ですが、日本で発売されているCX-60に対し、パワートレインやパッケージング以外にも異なる部分がいくつかあります。
エクステリアではマツダのデザインテーマ「魂動」の採用や、インテリアで日本人の感性を活かした上質な空間をイメージした点については共通しています。
とはいえ、先述の通り北米などの市場では存在感が求められるということもあり、CX-90ではフラッグシップSUVらしくフロントフェイスも迫力のあるものへと変更されており、たとえばロアグリル周辺にはCX-60には装備されないメッキ加飾が追加されています。
サイドはスカート部に「MAZDA」刻印入りのメッキ加飾が追加されたほか、前後フェンダーを見るとCX-60が比較的スマートに収まっているのに対し、CX-90では大きなふくらみを持ち、より大胆でワイドなデザインとなっています。
また、ホイールもCX-60では最大20インチになるのに対し、CX-90では21インチを採用することで迫力と高級感を高めています。
リアはスポーティで引き締まったデザインのCX-60とくらべ、CX-90では全体的に少し丸みを帯びた形状となり、またフロントやサイド同様にリアバンパーロアにメッキ加飾が追加となっています。
エクステリアではフラッグシップらしい存在感を増したものとなりましたが、一方でインテリアデザインは、日本的な美意識をイメージした素材選定や「かけ縫い」などのステッチ採用などはCX-60と共通。
インテリアの装備では、3列目シート用のUSB充電ポートやエアコンダクトを備えていることなどの違いにとどまります。
※ ※ ※
新型CX-90とCX-60をくらべると、主に動力性能やエクステリアデザインで差異があり、CX-90では最上級モデルらしい進化を遂げているようです。
なお、日本市場では今後3列シート車のCX-80の導入が予定されており、厳密にいえばそちらのほうがCX-90と近いクルマとなる模様です。
とはいえ今回の新型CX-90とCX-60を比較することで、日本市場向けのCX-80がどのようなモデルとなるのか、大きな手がかりとなるかもしれません。
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みんなのコメント
全長5100mm、全幅1994mm、全高1745mm、ホイールベース3120mmだよ。
くるまのニュースの記者って楽な仕事だねー。