2023年F1第14戦オランダGPの予選が終わり、日曜決勝の暫定グリッドが発表された。ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だが、2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、4番手にアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が並ぶ、通常とは少し異なるラインアップだ。
角田裕毅(アルファタウリ)は、Q2に進み、予選14番手を獲得した。しかし、Q2のターン13でルイス・ハミルトン(メルセデス)に対して不必要な妨害を行ったと判断され、3グリッド降格ペナルティを受けた。これにより、角田は、土曜に発表された暫定グリッドでは17番グリッドを与えられている。
フェルスタッペンが今季9度目のPP。ノリスが2番手、アルボンが4番手【予選レポート/F1第14戦】
「角田は、ファストラップに備え、ターン13出口でドライのレーシングライン上を走り、完全にスピードが上がっていなかったため、ハミルトンを妨害することになった」とスチュワードはペナルティの理由を述べている。
「角田は、他のマシンに抜かれたため、前とのギャップを取り戻すために低速での走行を続けたと説明した。スチュワードの意見では、角田はラインから外れることが可能であることは明らかであり、そのため、この妨害は不必要なものだった」
ハミルトンはこの時、最後のプッシュラップ中だったが、十分な改善ができず、13番手にとどまり、Q2で敗退した。
ハミルトンに対する妨害に関しては、Q1でのランス・ストロール(アストンマーティン)の行為も審議対象になった。スチュワードは、調査の結果、「ハミルトンは妨害されたものの、ストロールの行為は、レギュレーションで規定される“不必要な妨害”のレベルには達していなかった」として、ストロールにはペナルティを科さないことを決めた。
なお、予選中にカルロス・サインツ(フェラーリ)がオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に対して危険な行為を行った疑いで調査された結果、サインツにはドライビングについての戒告、フェラーリには5000ユーロ(約79万円)の罰金が科された。
サインツはピットから出てきた時、ピアストリの直前でコースに入り、その後、ターン2への進入でピアストリを芝生の方に押し出す形になった。
「サインツは、チームから、ピット出口で白線を越えないよう警告を受けたが、ピアストリについては、彼に並びかけるまで警告を与えられなかった」
ストロールとサインツは、今回の審議ではグリッドペナルティを受けなかったため、それぞれ、11番グリッドと6番グリッドを維持している。
2023年F1第14戦オランダGPは日本時間8月27日(日)の22時にスタートする。
■2023年F1第14戦オランダGP 暫定グリッド
Pos.No.DriverTeam11M.フェルスタッペンレッドブル24L.ノリスマクラーレン363G.ラッセルメルセデス423A.アルボンウイリアムズ514F.アロンソアストンマーティン655C.サインツフェラーリ711S.ペレスレッドブル881O.ピアストリマクラーレン916C.ルクレールフェラーリ102L.サージェントウイリアムズ1118L.ストロールアストンマーティン1210P.ガスリーアルピーヌ1344L.ハミルトンメルセデス1427N.ヒュルケンベルグハース1524周冠宇アルファロメオ1631E.オコンアルピーヌ1722角田裕毅アルファタウリ1820K.マグヌッセンハース1977V.ボッタスアルファロメオ2040L.ローソンアルファタウリ
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後2点で1年間のスチュワード出場停止です。