現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ダイハツの新世代クルマづくり「DNGA」の新技術を公開! まずは7月発売の新型タントから

ここから本文です

ダイハツの新世代クルマづくり「DNGA」の新技術を公開! まずは7月発売の新型タントから

掲載 更新
ダイハツの新世代クルマづくり「DNGA」の新技術を公開! まずは7月発売の新型タントから

 クルマの進化だけでなく生産性なども大きく向上する

 ダイハツ工業は、新世代のクルマづくりとして掲げている「DNGA(Daihatsu New Global Architecture/ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を用いた新技術を公開した。これらは7月に発売を予定している新型タントに搭載されている。

【緊急会見】トヨタがダイハツを完全子会社化しグローバル戦略で一本化

 このDNGA新技術は、「良品廉価」「最小単位を極める」「先進技術をみんなのものに」という3つの価値をユーザーへ届けるために開発。DNGAの新技術の概要は下記となる。

 1:軽自動車から小型車まで設計思想を共通化させた「一括企画開発」 2:車両/パワートレーン/先進安全の3つの進化 3:将来の電動化やコネクトサービスの実現を含む「CASE対応を見据えた設計思想」の織り込み

 となっている。では、具体的にどのような技術が採用されているのか見ていこう。

 新型プラットフォームは、軽自動車を基軸に新興国向けのBセグメント車輌までの展開を視野に入れている。「小は大を兼ねる」という考えもと、まずは軽自動車から投入される。サスペンションジオメトリーの変更をはじめ、ボディ着力点結合化、アンダーボディ骨格のスムースな結合を実現。これによりサスペンション応答性の最適化や10年先を見据えた安全/強度/NV性能を織り込んでいる。

 これにより、ボディの曲げ剛性は約30%向上し、軽量高剛性ボディのおかげで車両全体で約80kgの軽量化を実現した。これらは各部の板厚最適化や部品点数の削減、アッパーボディのハイテン率10%向上、樹脂部品の活用などが貢献している。

 将来の電動化なども見据えたプラットフォームに

 パワートレインにも新技術がふんだんに盛り込まれている。エンジンは従来のタイプをさらに磨き上げて進化。そのなかでも注目すべきは日本初のマルチスパーク(複数回点火)の採用だろう。これによりシリンダー内での燃焼速度が早まるため、ノッキングの抑制やEGR量拡大により燃費性能が向上するというメリットがあるという。

 また、組み合わせるCVTも進化。「D-CVT」と名付けられ、従来のベルト駆動に加えてギヤ駆動もプラス。低速では従来どおりのベルト駆動でスムースな発進加速をもたらし、高速時はギヤ駆動も加わり、伝達効率を約8%向上させている。150N・mまで許容しているので、軽自動車のみならず小型車にも搭載が可能だ。

 これにより高回転時はCVTの回転数も低く抑えることが可能なので、高速時のエンジン音も抑えられる。もちろん燃費にも貢献し、定地走行燃費は60km/hで約12%、100km/h時は約19%も向上するという。

 先進安全の進化は、従来のスマートアシストIIIがさらに進化。全車速追従機能付きACCや駐車枠の白線を検知するスマートパノラマパーキングアシスト、車線の逸脱を防止するレーンキープコントロールなどを搭載。そのほかにも車線逸脱抑制制御機能や対向車を検知して対向車部分だけ自動遮光するアダプティブドライビングビームを搭載した。

 DNGAはクルマに搭載される技術のみではない。生産ラインを車種専用から汎用ラインとできることでコストも削減可能。ダイハツのクルマづくりにも大きく貢献することになるという。将来の電動化やコネクトサービスの実現といった、CASE技術の織り込みを想定したプラットフォームとなっている。今後の展開に注目したい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
motorsport.com 日本版
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
日刊自動車新聞
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

145.2185.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.090000.0万円

中古車を検索
タントの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

145.2185.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.090000.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村