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アウディが新型EV「Q8 e-tron」を発表! e-tronの後継を担う新フラッグシップSUV

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アウディが新型EV「Q8 e-tron」を発表! e-tronの後継を担う新フラッグシップSUV

SUV/スポーツバックの両ボディで3種類の異なるパワーユニットを設定。高性能版のSQ8 e-tron は3モーター仕様で、合計503ps/973Nmを発揮

11月9日、アウディは新型電動SUV「Q8 e-tron」「Q8スポーツバックe-tron」を発表した。11月中旬からオーダーが可能になり、2023年2月末にドイツおよび主要なヨーロッパ市場で販売が始まる予定。そして4月末には米国市場に導入される見通しだ。

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アウディは、この新型モデルをQ8と呼称することにより、Q8 e-tronがアウディの電動SUV/クロスオーバーのトップモデルであることを明確に示している。Q8 e-tronとQ8スポーツバックe-tronは、ひとめ見ただけで電気自動車であることが分かる。これは、アウディの電気自動車を定義するデザイン言語をさらに推し進めた、新しいフロントおよびリアデザインによるものだ。Q8 e-tronは、アウディのプレステージ電動SUVモデルとして、エクステリアに採用された2次元デザインのアウディのフォーリングスによって、新しいコーポレートアイデンティティを表現。Bピラーにあしらわれた、Audiロゴを配したモデル名エンブレムも新しくなった。

ボディサイズは全長4915×全幅1937×全高1633(SUV)/1619(スポーツバック)mmで、最高レベルのスペースと快適性を提供する。高性能版となるSQ8 e-tronとSQ8スポーツバックe-tronは、全高が2mm低く、全幅が39mm拡大している。ホイールベースは2928mmで、後席の足元にも十分なスペースが確保された。荷室容量は569ℓ(SUV)、528ℓ(スポーツバック)と十分な容量を備えている。また、フロントには、いわゆる“フランク”と呼ばれる62ℓの追加ラゲッジスペースが設けられた。

Q8 e-tronQ8 e-tronQ8 e-tronSQ8スポーツバックe-tronSQ8スポーツバックe-tronSQ8スポーツバックe-tronQ8 e-tronはどちらのボディを選択しても、電動4輪駆動システムを備えた3つのドライブトレインから選べる。ベースモデルの「Q8 50 e-tronおよび「Q8 50スポーツバックe-tron」は、2基の電気モーターを搭載し、ブーストモードで340ps/664Nmを発生。WLTPモードによる航続距離はSUVが最大491km、スポーツバックが最大505kmとなっている。

Q8 e-tron「Q8 55 e-tron」および「Q8 55スポーツバックe-tron」にも2基の電気モーターを搭載し、ブーストモードで408ps/664Nmを発生。航続距離は、SUVが最大582km、スポーツバックが最大600km(WLTPモード)。最高速度は電子的に200km/hとされている。

SQ8 e-tron そして、トップエンドモデルの「SQ8 e-tron」および「SQ8スポーツバックe-tron」には、3基の電気モーターを搭載。ブーストモードにおける出力は503psで、最大トルクは973Nm。Sモデルの航続距離(WLTPモード)は、SUVが最大494km、スポーツバックが最大513kmで、最高速度は210km/hと発表された。

SQ8 e-tronQ8 e-tronでは、リヤアクスルの非同期モーターの仕様が変更された。電磁場を生成するコイルが、従来の12個から14個に増加。その結果、この電気モーターは、同じ電力でより強い磁場を生成し、より多くのトルクを発生する。つまり、より少ないエネルギーで、従来の電気モーターと同じトルクを発生することができるようになったわけだ。これにより、電力消費量が削減され、航続距離が延びるメリットを生み出している。

アウディは、e-tronシリーズのSモデルに市販車としては初めて3モーターコンセプトを採用した。このコンセプトは、新型SQ8 e-tron用に改良が施された。フロントアクスルには、出力124kWの電気モーターが搭載されています。リヤアクスルには出力169psの電気モーターが2基搭載され、それぞれ左右別々に後輪を駆動する。これにより、最大503psのブースト性能を達成する。駆動トルクは、3基の電気モーターを通じて、瞬時に各ホイールに配分される。

バッテリーは2種類。Q8 50 e-tronのバッテリーの正味エネルギー容量は89kWh(総容量95kWh)で、Q8 55 e-tron、およびSQ8 e-tronは、正味エネルギー容量106kWh(総容量114kWh)の、より大きなバッテリーを搭載している。急速充電ステーションを使用した場合、最大150kWの出力で充電することが可能だ。Q8 55 e-tronおよびSQ8 e-tronは、最大出力170kWの充電に対応している。この大容量バッテリーは、理想的な条件下で、10~80%までを約31分で充電可能であり、最大420kmの航続距離に相当する(WLTPモード)。AC充電ステーションまたはウォールボックスで充電する場合は、最大11kWの出力に対応。さらにアウディは、出力約22kWの充電に対応するオプションも提供している。

理想的な条件下では、Q8 50 e-tronは交流を使用して約9時間15分(22kW:約4時間45分)でフル充電することができる。大容量バッテリーの充電時間は、出力11kWで約11時間30分、22kWで約6時間だ。

Q8スポーツバックe-tronQ8 e-tronには、減衰力をコントロールできるエアスプリングサスペンションが標準装備されている。このサスペンションは、走行状況に応じて、車高を76mmの範囲で変化させることが可能だ。コーナーにおけるダイナミクスを最適化するために、エアスプリングのチューニングは見直されている。さらに、エレクトロニックスタビリティコントロール(ESC)により、特にタイトコーナーでの操縦性をさらに向上させている。また、プログレッシブステアリングの改良により、さらに俊敏な走りを提供。同時にステアリングのギア比も変更され、繊細なステアリング操作でも優れたステアリングレスポンスを実現している。

ダイレクトなステアリングレシオの効果は、剛性が強化されたフロントアクスルのサスペンションベアリングによって、さらに高められている。これにより、ステアリングの動きがよりダイレクトにホイールに伝達され、ステアリングに反応する路面からのフィードバックも改善した。

Q8スポーツバックe-tronQ8 e-tronでは、エアロダイナミクスに磨きをかけることが最優先された。これにより空気抵抗係数(Cd値)はQ8スポーツバックe-tronでは0.26から0.24に、Q8 e-tronでは0.28から0.27に向上した。アンダーボディに装着されたホイールスポイラーは、ホイール周りのエアフローを整える。また、フロントアクスルのスポイラーは拡大され、Q8スポーツバックe-tronでは、リヤホイールにもスポイラーが装備された。SQ8スポーツバックe-tronでは、リヤアクスルのみにスポイラーが装着されている。一方、フロントグリル周辺では、クーラーを自動的に閉じる電動シャッターに加え、アウディで初めてセルフシーリングシステムを採用。このシステムは、車両前部のエアフローをさらに最適化し、損失を防止する役割を果たす。

Q8 e-tronQ8 e-tronには、オプションでデジタルマトリクスLEDヘッドライトを装備することができる。例えば、高速道路を走行中に、オリエンテーションライトが車線内の車両の位置をマーキングすることで、ドライバーは狭い車線でも中央を維持して安全に走行することができる。さらに、3つの新機能(強化された交通情報システム、方向指示付きレーンライト、郊外用オリエンテーションライト)が利用可能となった。

Q8 e-tronインフォテイメントシステムは、すべてのラグジュアリークラスのアウディモデルと同様、MMIタッチレスポンス オペレーティングシステムを採用。このシステムでは、従来のほぼすべてのスイッチ類に代わり、ふたつの高解像度大型ディスプレイ(上部は10.1インチ、下部は8.6インチ)が装備されている。ふたつのタッチディスプレイによる操作に加え、日常会話にも対応したボイスコントロールシステムを使用して、数多くの機能を操作することができる。

Q8 e-tronのデジタルディスプレイと操作コンセプトには、フルHDアウディバーチャルコックピットも標準で含まれている。専用グラフィックは、充電状態から航続距離に至るまで、電気自動車のすべての重要な情報を表示。オプションで、ヘッドアップディスプレイを追加することもできます。ドイツ市場では、Q8 e-tronにMMIナビゲーションプラスが標準装備される。このメディアセンターは、高速データ通信規格のLTE-Advanced(LTEアドバンスト)に対応し、乗員のモバイル機器を接続できるWi-Fiホットスポット機能を備えている。ナビゲーションシステムは、以前に走行したルートに基づいて、目的地をインテリジェントに推奨する。さらに、Audi connectナビゲーションおよびインフォテインメントパッケージには、car-to-Xサービスが含まれている。

Q8 e-tronQ8 e-tron空調コントロールは、2ゾーンオートマチックエアコンディショナーが標準装備され、4ゾーンオートマチックエアコンディショナーおよびエアクオリティパッケージも用意されている。3段階に調整可能なベンチレーションシートにより、外気温度が高い場合でも快適に座ることができる。これは、標準装備されるパフォレーテッドレザーシートで利用可能だ。様々なポジションに調整可能なコンツァーシートは、インテリアオプションのハイライト。このシートは、座面と背もたれの空気圧調整機能に加えて、マッサージ機能もオーダーできる。

SQ8スポーツバックe-tronすべての装飾トリムには、木目のあるアッシュ材やシカモアといったウッドパネルやアルミニウムをオプションで設定。SラインおよびエディションSラインバージョンでは、カーボンファイバー製トリムが装着される。

SQ8スポーツバックe-tronそして新たに、ライトブラウンのクルミ材に加え、リサイクルされたペットボトルを部分的に使用した、持続可能なテクニカル素材が用いられたのもニュースだ。インテリアでは、断熱材と制振材、およびカーペットにリサイクル素材を使用。Tech Layerと呼ばれるディスプレイ上部のインレイは、部分的に再生ペットボトルを使用した、アンスラサイトカラーの新しいテクニカル素材を使用。Sラインパッケージでは、スポーツシートの素材は合成皮革とDinamica(ダイナミカ)マイクロファイバーを採用している。Dinamicaには、リサイクルされたペットボトル、使用済みテキスタイル、繊維の端材などから再生されたポリエステル繊維が最大45%含まれている。

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