1960年代に生まれ80年代まで作り続けられた日産のA型エンジン。ツーリングカーレースの主役でもあった名機は、ストックの状態で今なおファンの心を掴んで離さない。そんなA型エンジンを搭載した名車の1台が、ここで紹介するサニークーペだ。(ホリデーオート2018年10月号より)
丈夫なエンジンだからボディだけの修復で済んだ
“日産 GT-R 50”、これがGT-Rの最終形なのだろうか!?
初代サニーは1966年に発売され、その数カ月後にライバルであるカローラに追走される。プラス100ccの余裕がカローラの売り文句だったが、排気量差を感じさせないほどサニーのエンジンは力強かった。
ファストバックスタイルのクーペは、セダン発売の66年から2年経った68年に発売された。撮影車のオーナーS氏は、当時このスタイルが一発で気に入って購入した。その後は8年で16万kmも走った。その間トラブルはなく、実に丈夫なエンジンでもあった。
サニーの思い出が蘇ったのは1995年のこと。それまで新車登録から10年以上を経た古いクルマは車検の期間が1年だった。それが95年に改正されて2年に戻されたことで、古いサニーを維持できると考えたのだった。
再び手に入れたのは、新車で買った当時と同じクーペのデラックス。そのまま乗り出したがボディのサビが目立つ状態で家族からブーイング。そこで一念発起、自分で修復することにした。
錆びた部分を露出させ、サビを変換するPORという液剤を塗り込む。乾燥する前にガラス繊維を貼り付けボディラインを再現した。さすがに塗装は難しいので、知人の塗装工場で全塗装してもらった。
それから早くも20年以上経ったが、今でもこのサニーは輝くようなコンディション。古いクルマの場合、雨の日は走らせないオーナーが多いのだが、S氏は気にせず走ってしまう。自分でサビ処理したことが自信になっているのかもしれない。
また、ボディもさることながら、これはエンジンが丈夫だからこそ。譲り受けた時点で7年ほど車検が切れた状態だったのだが、キャブレターのオーバーホール程度でアッサリ蘇った。それからというもの、若い頃のように16万kmも走る勢いではないが、今なおエンジンは調子を崩すことはない。
古い設計のOHVだからか、まるで壊れる気配がしないというのもA型エンジンの魅力のようだ。
(文:増田 満/写真:井上雅行)
サニークーペ 主要諸元
●全長×全幅×全高:3770×1445×1310mm
●ホイールベース:2280mm
●重量:675kg
●エンジン型式・種類:A10型・直4 OHV
●排気量:988cc
●最高出力:60ps/6000rpm(グロス)
●最大トルク:8.2kgm/4000rpm(グロス)
●燃料供給装置:2バレルキャブレター
●燃料タンク容量:38L
●トランスミッション:4速MT
●駆動方式:FR
●タイヤサイズ:5.50-12-4PR
●価格:50万円(1968年当時)
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