IMSAのジョン・ドゥーナン代表によると、同団体とACOフランス西部自動車クラブが共同発表した“LMDhプラットフォーム”のレギュレーションは「非常に良好な状態」にあるが、経済界でビジネスが再開されるまでは、草案は公表されないだろうと述べた。
当初この草案はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権と、WEC世界耐久選手権の併催イベントである3月の『スーパーセブリング』で発表される予定だった。
しかし、新型コロナウイルスの大流行によって大会の開催が見送られ、その後も北米シリーズとACOが共同開発した新しいプロトタイプ・プラットフォームの詳細についての発表は延期されている状態だ。
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なお、現行のDPi規定に代わる存在であるLMDhは、ウェザーテック・スポーツカー選手権で2022年から、WECでは2021/2022年シーズンにデビューする予定となっている。
水曜日にRS1で行われた『ミッドウィーク・モータースポーツ』の独占インタビューなかで、ドゥーナンは新規定について話をし、IMSAとACOの技術チームが実質的に毎日ミーティングを実施し競技規則の仕上げを行っていると語った。
「コミニュケーションのパイプラインは素晴らしく、継続的だ。私はそのことを誇りに思っている」とドゥーナン。
「ピエール(・フィヨンACO会長)、ジェラール(・ヌーブWEC CEO)、ティエリー・ブーベ(ACO)、エド・ベネット(IMSA CEO)、サイモン(・ホジソンIMSAコンペティション担当副社長)、私自身、そしてミスター・フランス(ジム・フランスIMSA会長)とともに適切なタイミングで、最適なことを行うためのコミニュケーションをとり続けてきた。この場での感性の向上が、その効果を発揮するんだ」
「技術チームは毎日ミーティングを行っている。彼らは日々、規則の草案を改善しようとしている」
「セブリングの週末の金曜日には確かに(発表を行う)準備ができていたが、この延期は私たちに、草案をさらに洗練するための時間を与えてくれる」
「彼らは(マルチマチック、ダラーラ、オレカ、リジェの)4つの承認されたコンストラクターと電話で話をしている。新しい規則は本当に良い形になっているよ」
また、ドゥーナンはいくつかのOEM(LMdhに関心を抱く自動車メーカー)から積極的な関与が続いていると明かし、当該メーカーでは在宅勤務にシフトしながらもエンジニアリングスタッフが研究を続けているという。
これに加えて、LMDhの技術規定の発表がさらに遅れることについて、はっきりと確認することはできなかったが、ドゥーナンは関係者全員にとって適切なタイミングでなければならないと強調した。
「我々はすべての中核事業がいくつかの課題に直面していることを認識している。そのため、適切なタイミングで規則案をOEMに提供したいと考えている」とドゥーナンは述べる。
「明らかに、単一サプライヤーによるハイブリッドシステムの供給に関して、サイモンとマット・クードック(IMSA技術システム担当ディレクター)によって開始された長いプロセスがある」
「我々には明らかなバッテリーのサプライヤーがいて、この他の共通部品も持っているんだ」
■経済危機にもかかわらず、自動車メーカーはまだ「非常に熱心」
ドゥーナンは今後の経済的課題を認識しつつも、LMDh規則に対する関心と、OEMの関与レベルについては楽観的な姿勢を維持している。
彼は「OMEがテクニカルワーキンググループに参加し続けていることを考えると、人々はこの分野に非常に熱心に取り組んでいると思う」と言う。
「私たちは引き続きOEMと協力し、意思決定に必要な情報を彼らに提供し続ける考えだ」
「しかし、彼らのコアビジネスは“コロナショック”によって多大な影響を受けている。もっとも重要なことは従業員とスタッフの安全を確保することだ」
「我々は賢明である必要がある。ビジネスが再開すれば人々は適切な決定を下せるようになる」
「契約と熱意は確実に止まっておらず、すべてのOEMパートナーと連絡をとることができた」
「今後のタイムラインを予測することは困難だが、デイトナで発表したことに対する私の熱意は今も健在だ」
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