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日本は下品なランボルギーニ・カスタムだらけ? 日本一の上質めざしたアヴェンタドール発見

掲載 更新 66
日本は下品なランボルギーニ・カスタムだらけ? 日本一の上質めざしたアヴェンタドール発見

スーパーカー違法改造/迷惑行為が急増

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

【画像】ホントに12cmも幅広に? 「違和感」アリ?/ナシ?【標準車と比較】 全110枚

近年、東京オートサロンをはじめ国内主要カーショーにおいてはアヴェンタドールを中心にド派手なカスタムを施したランボルギーニの出展が目立っている。

爆音マフラーやストロボライト等、公道走行ができない仕様のクルマを公道で見かける機会も多い。

展示のみならそれほど深刻な問題でもないだろうが、改造ランボルギーニを中心としたスーパーカーのマナーの悪さが社会問題化している。

人が多く集まる繁華街や高速SA/PAや商業施設の駐車場などに許可なく集まり、爆音を轟かせ、本来駐車できない大型車スペースを通路まで埋め尽くすなどの行為だ。

これらの迷惑行為によって首都高速大黒PAもたびたび閉鎖されている。

今年1月3日は10時半頃から夕方まで、2月18日は夜9時から翌朝4時半まで閉鎖された。とくに18日夜は大黒PA内の神奈川県警のパトカーが「ランボルギーニ帰りなさい!」と名指して大型スペースから退出させており、その後、トイレとコンビニだけが使える状態で小型車スペースは7時間以上にわたって閉鎖され利用できなかった。

迷惑行為を繰り返す超高級スポーツカー軍団を「令和の暴走族」と呼ぶ人もいる。絶滅危惧種となった昭和の暴走族と同じで自分たちが迷惑を掛けているという意識は恐らく全くない。

このような傾向は、本当にランボルギーニを愛し、長年大切に乗って来た真のファンにとっても非常に不快で腹立たしいものだ。

「同類に見られるのがイヤだからもうランボに乗るのはやめた」という人も少なくないという。

下品なランボルギーニは欧米でも有名

「一部の下品で横暴な低俗なランボルギーニ乗りのせいで、わたしたちまで同類と思われて大変迷惑。なぜ単純にランボルギーニに乗っていることだけで後ろ指を指されなくてはいけないのか」

「イベントで爆音を出し、出禁になることをむしろ勲章だと思っている人たちです。彼らと一緒にされたくありません」

このように嘆くオーナーは少なくない。

一部の非常識なオーナーによる悪行はユーチューブなどの動画共有サイトを通じ、「悪事千里を走る」の言葉どおり世界に広まりつつある。

「日本のランボルギーニはなんであんなにクレイジーなのか?」

「センスが悪く迷惑なカスタムばかり。いつから日本はこんなになってしまったのか」

「不要な『空ぶかし』がエンジンにダメージを与えることを知らないのか?」

海外からも批判の対象となっている日本のカスタムランボだが、この批判と疑問にこたえるべく立ち上がった人がいた。VeilSide代表の横幕宏尚氏である。

映画ワイルド・スピードに登場したRX-7 Fortuneを筆頭にシリーズに登場する多数の日本車をカスタマイズしたことで、世界にその名を知られる。

その横幕氏にEARTH(株式会社EARTH CORPORATION)がアヴェンタドールの美しいラインを崩さずにワイドボディKitを作りたいと持ち掛け、手掛けたアヴェンタドールが東京オートサロンに出展され話題となった。

VeilSideのオートサロン出展は2014年以来、実に7年ぶり。北ホールの一角にEARTHとVeilSideが隣同士で出展していた。

ちなみにVeilSideの展示車はA90スープラで国際カスタムカーコンテストのドレスアップカー部門で最優秀賞、EARTHのアヴェンタドールはインポートカー部門で優秀賞を受賞している。

カスタム界のレジェンド、横幕氏はどのような思いでこの1台を作ったのだろうか?

純正カスタム? 違和感の無さめざす

「純粋にノーマルのアヴェンタドールを美しく上質にカスタムして乗りたいと思っている人も少なからず存在しています」

「その声に応えられるランボルギーニが日本にはない。海外のお客さんからも『日本は素晴らしいカスタムカーを数多く世界に送り出してきた。ミスター・ヨコマクは作らないのか?』そんな声もいただくようになり、じゃあ、作ってみようと」

「一見するとこれ、どこが変わってるの? という印象を持たれる方もいるでしょう。実際は全幅が2030mm→2150mmのワイドボディになっていますが、ゴテゴテしたエアロではなくアヴェンタドールのきれいなラインをいかしながらデザインしました。」

なるほど確かに、単体で見るとまるで純正のカスタムコンプリートのように違和感なく上質な仕上がりになっていると筆者は感じた。

外観もさることながら、内装のこだわりにも要注目だ。

「ボディカラーと内装色の組み合わせでインテリアにもファッショナブルな世界を表現したかった」(横幕氏/EARTH)

ワニ革の最高級品「ポロサス」を採用

そして何よりも驚くのは自動車の内装には通常使われることはない「ポロサス」という最高級のワニ革をシートやコンソールの一部をはじめ随所にあしらっていることだろう。

超高級車の世界では使用された例もあったかは定かではないが、ポロサスをアヴェンタドールの内装に使用したのは、世界初か、さもなければ非常にレアなケースだろう。

ポロサスとはエルメス、グッチなど世界の有名ブランドがこぞって使用するスモールクロコダイルの革で独特の網目模様が非常に美しく世界中にたくさんのポロサス愛好家も存在している。

ちなみにポロサスを使ったエルメスのバーキン(ハンドバッグ)は数百万円~高いものでは3000万円超の価格が付くものもある。

しかし、クルマの内装に使うのは技術的にむずかしいとされてきた。

「革が硬く、伸びにくい特性の為、3D縫製が非常に難しいのです」

「クロコダイルの皮にはランクがあり、エルメスのバックや財布等の最高級ラインは最高ランクのクロコダイルが使われています」

「このアヴェンタドールにはエルメスと同等ランクのポロサスを使用しており、最高級コンプリートカーとしての品格を醸し出しています」

「細部にまで手を抜かないエレガントデザインに仕上げました」(横幕氏/EARTH)

「近年の日本のカスタム業界はギスギスした雰囲気がありますね。もっと自由にマナーを守りながら楽しむのがカスタムカーの神髄だと思います」

「数千万円もするクルマなのに、幼稚な技術力でチリも合っていない改造車も目立ちます。そこで、大人の優雅な遊びとしてアヴェンタドールを選び、オリジナルの美しいデザインを崩さないボディキットを具現化したく、ランボルギーニへの敬意も込めて世界的に名のあるVeilSideの横幕氏へ依頼しました」(EARTH)

「オートサロンでは『SVJに乗っているけど、このキットを組み合わせたアヴェンタドールを購入すればSVJは要らないね。こっちの方が迫力もあって美しい』『一見なにもやってなさそうだけど100%やっているとこが良い』などのお声を頂戴しました」とも。

カスタムカー界のレジェンドが手掛けたアヴェンタドールはすでに欧米のランボオーナーの間でも高評価を得ている。

カスタム王国日本の名誉も挽回されつつあるのかもしれない。

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みんなのコメント

66件
  • 下品なランボルギーニカスタムって、あの、なんちゃら一家のことですかね??
  • とりあえずランボルギーニとかフェラーリとかは、下手にカスタムするよりはノーマルのままの方がかっこいいと思う
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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