CBR1000RR-Rに初代の白トリコロールが来る?!〈YM未来予想:ホンダCBR-RRシリーズ30周年記念モデル〉
●文:ヤングマシン編集部
GBとレブル、人気車2台の血統がひとつに!? 親玉らしい味わいもアリ
「アフリカツインのエンジンを採用した、日本市場専用の新作ビッグネイキッド」。そんな噂が『ヤングマシン』誌スクープ班に舞い込んできた。
情報はそれだけで、詳細はまったくの不明。しかしながら、アフリカツインの水冷パラツインを積んだネイキッドらしきフレームの特許が、’18年8月にホンダから出願されていた。さらに’21年、アフリカツインの心臓を用いたレブル1100がリリースされたばかり。次の派生モデルとしてネイキッドがリリースされるのは不思議な話ではないだろう。
―― ホンダが出願したフレームの特許。心臓はアフリカツインで、メインフレームは鋼管トレリス。サブにアルミを用いる。
そして今の時代、”国内向けのネイキッド”と言えば、懐古的スタイルのネオクラシックが鉄板。近頃リリースされたホンダのネオクラで、真っ先に浮かぶのは「GB350/S」だ。
ならば、と我々が想像したのが「GB1100(仮称)」。270度クランクの並列ツインは、レブルと同様にリッターオーバーらしい鼓動感を堪能でき、GB350のシングルを上回るテイストでライダーを酔わせてくれるハズ。スポーティさも兼ね備え、懐の深いGBのキャラにもピタリとハマる。車体はやはり新設計だろう。
価格にも期待大だ。レブル1100の110万円(セミオートマのDCT仕様は121万円)と同程度の、身近な価格帯に収まると予想したい。ただし発売は1年以上先になりそう。アフリカツイン派生モデルのツアラー・NT1100が欧州にて先行発表されたからだ。
GB350/レブル1100という大人気を博す2台の血統を合わせたサラブレッドのGB1100。これはもうヒット間違いなしでは? と予想。
〈YM未来予想その1〉’23? GB1100/DCT:大人気350の兄貴分としてスケールアップ
GB350のフォルムはそのままに、1100ccパラツインを載せてスケールアップ。レブル兄弟と同様に、多彩な排気量にシリーズ展開されるか? なお、アフリカツインエンジンの派生車としてはNT1100が’22モデルとして発表されたため、本当にGB1100が存在するのであれば、登場は’23モデル以降?
―― 【’23? HONDA GB1100/DCT|IMAGE CG】
―― 【HONDA GB350/S】もともと「GB」とは’80年代に活躍したネオクラシリーズのこと。250から500まで存在したが、’97年で終売した。この名称が’21年、GB350として復活。GBらしいオーソドックスなデザインと戦略価格が受け、ヒット中だ。■空冷4スト単気筒OHC2バルブ 348cc 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm ■180kg/178kg シート高800mm 15L ■タイヤF=100/90-19 R=130/70-18(150/70R17) ●価格:55万円/59万4000円
―― 【ベース兄弟車:HONDA REBEL 1100/DCT】CRF1100Lアフリカツイン譲りの270度クランク1082cc水冷パラツインを独自フレームに搭載。オートクルーズなどの電脳も満載する。スタイル/足着き性/気軽なスポーティさなど、シリーズの美点を継承しつつ魅力を増している。■水冷4スト並列2気筒OHC4バルブ 1082cc 87ps/7000rpm 10.0kg-m/4750rpm ■223/233kg シート高700mm タンク容量13L ■タイヤF=130/70B18 R=180/65B18 ●価格:110万円/121万円
トラディショナルなヨーロピアン=ホーク仕様もイケる!?
さて、GBスタイルの提案に続いて、別バージョンとして「ホーク」仕様も妄想してみたい。
ホークとは、’77年にデビューした空冷2気筒のミドルネイキッド。直4を搭載したCB400フォアの後継機としての役割を担い、軽量なツインとダイヤモンドフレームなど当時の最新技術を注入したスポーツモデルだ。
膨張室付きマフラーの独特なサウンドから「バブ」の愛称で知られ、ヤンチャ系の旧車ファンから支持がアツイ。中古車相場は100万円超、中には200万円を超えるタマもある。何より新作ネイキッドとホークには、2気筒ネイキッドという共通項がある。
ネオクラという観点から見ても、国内で”ホーク復活”はインパクト十分だろう。またホンダはホークの商標を日本でのみ登録中。’12年に更新を申請し、’23年4月まで商標は有効だ。これもホーク仕様の可能性を裏付けると言える。
―― 【日本でのみ登録継続】ホンダは’90年6月に「HAWK(ホーク)」を日本で商標出願し、93年4月に登録。商標は登録から10年で終了するが、更新すれば期限が10年伸びる。ホンダはこれまでに2回更新し、ホークの名称にこだわりを見せる。
スタイルに関しては…、悩ましい。ホークは初期型のヤカンタンク/角タンク/CB750F/900F風のホークIIIなどスタイルが様々だからだ。我々が推したいのは、ホークIII系。現在のネオクラはトラディショナル系が全盛だが、ヨーロピアンスポーツの出で立ちはライダーの目に新鮮に映るだろう。’20年春のショーでホンダが提示したCB1000Rベースの「CB‐Fコンセプト」は未だ登場していないが、いよいよそのデザインを活かした市販版が登場することにもなる。
この国内専用の次世代ネイキッドが登場すれば、ファイナルエディションとなった空冷直4ネオクラ=CB1100の後釜も担うハズ。ヨンフォアの後継がホークだったように、現代でも4気筒→2気筒へと世代交代されるのかもしれない。また、150万円超で直4のCB1300SFとの棲み分けも明確になる。いずれにせよ、リーズナブルな新生ツインネイキッドの登場が待ち遠しい!
◆ホークとは?:250cc&400ccが存在した2気筒CB
ホークは、高コストだった直4のCB400フォアに代わるミドルとして開発された。ショートストロークのパラツインは、250&400とも吸気のみ2バルブの3バルブ。400は当時クラス最高の40psを発生した。ダイヤモンドフレームやコムスターホイールなどの最新技術を与えつつ、価格も手頃だった。
―― 【’77 HONDA HAWK II CB400T】最初に発売されたのは400のホークII。やや遅れて250が登場した。ともに丸みを帯びた”ヤカン”タンクが特徴。■空冷4スト並列2気筒OHC3バルブ 395cc 40ps/9500rpm 3.2kg-m/8000rpm ■181kg
―― 【’78 HONDA HAWK-II CB400T】角張ったタンクと減衰力が可変するFVQダンパーを導入。DCTの先駆けであるホンダマチック仕様も400に追加した。
―― 【’78 HONDA HAWK-III CB400N】’78で派生モデルを追加。CB‐F系の外装を与え、前輪Wディスク/6速化などで走りも強化した。翌年250版も登場。
〈YM未来予想その2〉’23? GB1100/DCT:スクエアなホークIIIスタイル
―― 【’23? HONDA GB1100/DCT|イメージCG】ホークIIIのCB-F系デザインで再現。新鮮な印象で、2気筒を抱いても違和感ナシ。CB-Fコンセプトはリヤモノサスだったが、ツインショックが似合う!
―― 【未登場のCB-Fコンセプト】’20年春のWEBショーで、水冷直4のCB1000RをベースにしたCB750/900Fイメージの「CB-Fコンセプト」が披露。市販間近と思われたが、未だ音沙汰がない。ホンダ内部では次期CBのあるべき姿として様々な案が検討され、CB-F案はお蔵入りの可能性が噂されていた。が、ここに来てツインでF復活の可能性も出てきた?
〈YM未来予想その3〉’23? GB1100TT:カフェタイプも存在するか?!
ノンカウル版に加え、ロケットカウル/低いハンドル/上級な足まわりなどを与えたスポーツ仕様が存在する可能性も。ホンダは17年秋のミラノショーでコンセプト車「CB4インターセプター」を出展。これもCB-Fコンセプトと同様にCB1000Rがベースだったが、未だ発売されていない。GB1100をベースにカフェレーサーとして仕上げれば、一粒で2度美味しいハズだ。
―― 【’23? HONDA GB1100TT|イメージCG】
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