テスラ社は2003年に、電気自動車の将来性を証明したい、という数名のエンジニアが立ち上げた企業。だから、同社は電気自動車だけではなく、クリーンエネルギーを発電、蓄電する製品も製造している。「モデルY」はテスラ社にとって、「モデルS」「モデルX」「3」「Semi」に次ぐ5番目のEVとなる。日本では2022年6月から注文受付を開始し、昨秋になって日本で納車が始まった、テスラ初のミッドサイズSUVは、後輪駆動の「RWD」と、デュアルモーターの「パフォーマンス」が用意された。注文はいまでもインターネットで24時間、365日受け付けている。
アフターサービスの新しさを実感
ボルボが「XC40」「60シリーズ」「90シリーズ」のラインアップを一新、先進機能を拡充
「モデルY」の特徴は、EVメーカーとして一から設計された低重心、高剛性構造なボディと大きなクランプルゾーンによる乗員保護性能にある。もちろん、EVでの航続距離は、ベースグレードのRWDモデルでも507km(WLTCモード)を達成している。
テスラ車がスゴいのは、アフターサービスの新しさだ。もともと、EVはエンジンやオイル系プラグなどがないので、故障も少なく、点検も時間がかからない。トラブルが発生すると、クルマとサービスセンターがサーバーを介してつながっているので、サービスアドバイザーが即座にトラブル個所を診断する。応急処置が必要ならば、サービススタッフが来て、その場で修理する。車を預かるバレーサービスも行なう。
さらに、定期的に新機能も追加した時は、ワイヤレスソフトウェアアップデートが配信される。これで自分の所有するテスラは、最新のソフトウェアを搭載したクルマになる。テスラのスタッフは、販売したクルマの1台ずつの走行データをコンピューターで見ることができる。そこから、メンテナンスが必要かもわかる。その人の運転習慣もつかむことができる。
充電に関しても、テスラ独自のスーパーチャージではステーションでわずか数十分で充電が完了する。もちろん、そのほかにCHAdeMoでの充電も可能だ。今回、試乗したのは高性能なデュアルモーターを搭載した「パフォーマンス」で走行2800kmの新車だった。
ボディーは、5ドアハッチバッククーペスタイルのSUV。サイズは全長4.75m、全幅1.92m、全高1.62m、ホイールベース2.89mmなので、全幅が広いハリアーに近い。1クラス上のSUVの「モデルX」は、リアドアはハネ上げ式のガルウイングだったが「モデルY」は通常の前ヒンジドアだ。
広々とした室内空間と独自の操作性
試乗に出る前に室内をチェックすると、室内は前、後席ともに広く、ガラスルーフも大きく、明るい。前席はやや高めの着座位置で、前、後方ともに見やすい。若干、左前方のAピラーが太いのが気になるぐらいだ。
後席は着座は高くないが、その分、頭上のスペースはたっぷり。ガラスルーフは頭上まで拡がっている。足元もフラットで広く、小さな子供なら寝てしまいそうな広さ。背もたれは3分割でき、リクライニング機構も組みこまれている。前倒すれば、ラゲージスペースと床面が面一になる。
ラゲージスペースはリアだけではない。フロントにも小型のキャリーバッグが入るスペースが確保されている。テスラらしいのはこうしたラゲッジスペースリッドのロック解除は、前席中央になる大画面のモニターで行なうこと。
試乗前にクルマに乗り込む時も、キーはカードかスマホをBピラーにタッチする。操作系のすべてが、スマホやパソコン感覚だ。スタートはコラムのシフトレバーをDにする。Pはレバーの頭部スイッチを押す。メルセデス・ベンツと同じ方式だ。Dにシフトし、アクセルペダルを踏みこむと、音もなく、しかも俊敏に、タイムラグなく加速を開始する。
試乗車は前後軸にモーターを搭載したツインモーターの4WD、「パフォーマンス」グレード。テスラは公式にはバッテリー総容量などを公開していないが、1モーターの「RWD」で220PS、350Nm。動力性能は最高速が217km/h、一充電航続距離が507km(WLTCモード)、0→100km/h加速が6.9秒と発表されている。
デュアルモーターでは最高速が250km/h、0→100km/hが3.7秒と発表されている。実際にデュアルモーターの試乗車で0→100km/hが4秒だった。テスラの場合、EV性能が話題の中心になりがち。ハンドリングに関してはあまり触れられていない。初期モデルは硬さだけが印象に残ったが「モデルY」では、モード(コンフォート/標準/スポーツ)による差別化もできている。
標準モードでは直進性は重めの操舵力を維持、カーブでは切り込んだ時の抵抗はあるが素直なハンドリングを実現している。乗り心地は全域でソリッドな硬さはある。スポーツセダンと割り切れば十分に耐えられる硬さだ。最新のテスラ「モデルY」は、インパネやドアの建てつけ、サンバイザーの厚みなど、品質面での高さが感じられるようになった。
デビュー当初、800万円台(パフォーマンス)も、2023年1月に一気に750万円台に値下げ、3月時点で754万4600円(シングルモーター、後輪駆動は583万4600円)と、欧州メーカーのEVより安めの価格設定も魅力だ。
■関連情報
https://www.tesla.com/ja_jp/modely
文/石川真禧照(自動車生活探険家) 撮影/萩原文博
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みんなのコメント
批判してる奴が大間違いだったと言うことが証明されました
スーパーチャージャーもアメリカの標準化してしまって
トヨタのEVもアメリカで売るためにはテスラのスーパーチャージャーを使わざる得ない
インフラなんて車屋がすることじゃないとか言ってた奴も大間違いでして
全てイーロンマスクが正しかったことになりましたとさ
220kW≒299PS