現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止

ここから本文です

MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止

掲載 7
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止

 5月6日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とドルナスポーツは、2027年からロードレース世界選手権のMotoGPクラスにおけるマシンレギュレーションを変更すると発表した。2012年に1000cc化して以来の大きな変更となり、この規則はより安全で、より持続可能で、さらに見ごたえのあるスポーツとなるように定められた。

 2027年からはMotoGPクラスのエンジン排気量は1000ccから850ccとなり、最大ボア径は81mmから75mmに減少して性能も制限される。4ストロークのみ、4気筒は変更されない。また、シーズン中に使用できるエンジン数は7基から6基に減る。(1シーズン20レースあたり6基、21~22レースの場合は7基)

MotoGPカザフスタンGPが洪水被害で延期。2024年後半戦での開催を目指し調整へ

 コンセッションランクDのメーカーは引き続き、シーズンごとにライダー1人につき2つの追加エンジンを使用できる。これにより、トップスピードが低下し、スポーツの安全性が向上し、燃費も向上し、より効率的で持続可能なものになる。

 燃料は2024年時点で40%以上の非化石燃料が使用されているが、すでに発表されている通り2027年には非化石燃料が100%使われる。そして、燃料タンクは22リットルから20リットルとなり、スプリントレースでは11リットルの使用が許可されることになった。

 空力パーツは使用禁止とはならなかったが、50mm削減される。フロントフェアリング上部の最大許容幅は600mmから550mm、リヤは1250mmから1150mmに縮小され、ノーズは50mm後方に移動する。これによりより接近したレースが展開され、オーバーテイクが増えることが期待される。

 マシンの後部の空力パーツも、エアロボディの一部としてホモロゲーションを受ける必要があり、シーズンごとに1回のアップデートが許可される。

 また、レーススタート時のみ作動する『ホールショットデバイス』を含める、車高調整デバイスを装備することは禁止される。そして、MotoGPクラスの最低マシン重量は153kgとなる。2024年時点では157kgだ。

 さらに、条件を公平にするために、各セッションの終了時に、すべてのライダーのGPSデータがすべてのチームに公開されることになる。すべての競技者にデータを提供することで、パフォーマンスの低いチームやライダーにも進歩の機会を提供することができるためだ。このような幅広いデータへのアクセスは、スポーツをより安全なものにし、世界中のファンが利用できる洞察力のレベルも向上させるだろうとされている。

 コンセッション(優遇措置)においては、2023年シーズン終了後に導入された現行のコンセッション制度は継続されるが、2027年に新テクニカルレギュレーションが施行されるため、全メーカーはランクBでシーズンをスタート。もし、2026年にレースに参加していないメーカーがあった場合は、2027年シーズンをランクDでスタートすることになり、全メーカーがシーズン中盤にランクが決められる。

 このシステムは、初日からメーカーの成績が考慮されることを意味し、新時代の幕開けに際し、可能な限り公平な競争環境を維持することを意味する。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキ「ワゴンR“スマイル”」改良モデルが公開! 両側スライドドア&丸目ライトがイイ! 3年ぶり顔面刷新の「新モデル」何が変わったのか
スズキ「ワゴンR“スマイル”」改良モデルが公開! 両側スライドドア&丸目ライトがイイ! 3年ぶり顔面刷新の「新モデル」何が変わったのか
くるまのニュース
周冠宇、F1復帰を諦めず「中国GPの開催契約が延長されたのは素晴らしい。シート獲得のモチベーションになった」
周冠宇、F1復帰を諦めず「中国GPの開催契約が延長されたのは素晴らしい。シート獲得のモチベーションになった」
motorsport.com 日本版
カー・オブ・ザ・イヤーのリベンジ!? マツダ「CX-80」が「オートカラーアウォード2024」を受賞…メルティングカッパーメタリックが生まれた過程とは
カー・オブ・ザ・イヤーのリベンジ!? マツダ「CX-80」が「オートカラーアウォード2024」を受賞…メルティングカッパーメタリックが生まれた過程とは
Auto Messe Web
「かわいい」と「カッコいい」が刺激的に競演。スズキ 東京オートサロン2025への出品を発表
「かわいい」と「カッコいい」が刺激的に競演。スズキ 東京オートサロン2025への出品を発表
Webモーターマガジン
「bB」復活!? トヨタ『KAYOIBAKO』コンセプトに量産化の噂…鼻が伸びて大人気予想
「bB」復活!? トヨタ『KAYOIBAKO』コンセプトに量産化の噂…鼻が伸びて大人気予想
レスポンス
クルマはコラボの宝庫! グッチにヴェルサーチにビームスまで「ファッションブランド×自動車メーカー」で誕生したモデル4台
クルマはコラボの宝庫! グッチにヴェルサーチにビームスまで「ファッションブランド×自動車メーカー」で誕生したモデル4台
WEB CARTOP
一歩間違えれば「違反行為」の可能性も! 仲間とのツーリングでのありがちトラブル5選
一歩間違えれば「違反行為」の可能性も! 仲間とのツーリングでのありがちトラブル5選
WEB CARTOP
”伝説のF1ドライバー”が抱える愛と葛藤。Netflix『セナ』視聴のススメ
”伝説のF1ドライバー”が抱える愛と葛藤。Netflix『セナ』視聴のススメ
motorsport.com 日本版
たまに見かける!「クルマに垂れ下がった謎のゴム」冬の重要アイテムだった過去
たまに見かける!「クルマに垂れ下がった謎のゴム」冬の重要アイテムだった過去
乗りものニュース
盗難車の「ランクル」 輸出間近「ギリギリ摘発」に称賛の嵐! “最後の砦”横浜税関の「ファインプレー」に「ナイス!」「よく見つけた!」の声 「告発したワン!」事件内容を公表
盗難車の「ランクル」 輸出間近「ギリギリ摘発」に称賛の嵐! “最後の砦”横浜税関の「ファインプレー」に「ナイス!」「よく見つけた!」の声 「告発したワン!」事件内容を公表
くるまのニュース
「三元豚180gロースカツ」は食べ応え抜群! 東名高速「港北PA」
「三元豚180gロースカツ」は食べ応え抜群! 東名高速「港北PA」
バイクのニュース
変革に取り組んだダンロップの確かな手応え。ニュルで培った技術が生きたスーパーGTの戦い
変革に取り組んだダンロップの確かな手応え。ニュルで培った技術が生きたスーパーGTの戦い
AUTOSPORT web
スマホの置くだけ充電みたいなEVの駐車するだけ充電! 存在するのに普及する気配がない理由とは?
スマホの置くだけ充電みたいなEVの駐車するだけ充電! 存在するのに普及する気配がない理由とは?
THE EV TIMES
[15秒でニュース]カストロール&テイン、東京オートサロン2025に共同出展
[15秒でニュース]カストロール&テイン、東京オートサロン2025に共同出展
レスポンス
爆発寸前!? SHOEIが「J-Cruise 3」に追加するNEWグラフィックモデル「INSPIRED」を公開
爆発寸前!? SHOEIが「J-Cruise 3」に追加するNEWグラフィックモデル「INSPIRED」を公開
バイクのニュース
角田裕毅のレッドブル昇格チャンスは潰えたわけではない? ホーナー代表「必要となれば彼に頼ることができると思う」
角田裕毅のレッドブル昇格チャンスは潰えたわけではない? ホーナー代表「必要となれば彼に頼ることができると思う」
motorsport.com 日本版
816馬力を誇る“史上最強”のパフォーマンスモデル登場! メルセデスAMG「SL63 SEパフォーマンス」の価格は3350万円
816馬力を誇る“史上最強”のパフォーマンスモデル登場! メルセデスAMG「SL63 SEパフォーマンス」の価格は3350万円
VAGUE
【カナダ】日産が新型「ムラーノ」初公開! 4代目は“全幅1.98m”の「超ワイドボディ」&パワフルな「ターボ」搭載! 斬新「横一文字」テールライト採用で出展へ!
【カナダ】日産が新型「ムラーノ」初公開! 4代目は“全幅1.98m”の「超ワイドボディ」&パワフルな「ターボ」搭載! 斬新「横一文字」テールライト採用で出展へ!
くるまのニュース

みんなのコメント

7件
  • まぁぼぉ!
    排気量に関しては分からないが、今のMotoGPの取ってつけたような空力パーツは、お世辞にもあまりカッコいいとは思えない。
    効果は、あるんだろうけど、もっとカウルと一体感があるようなデザインにして欲しいと個人的には思います。
  • no1********
    新レギュでは前年の優遇措置は引き継がれないから状態の良くないホンダは継続参戦するなら27年に向けた開発に重きを置いた方が無難な気がする。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村