ホスピタリティハウスで行われるレッドブル・ホンダのドライバーの会見は、指定された時刻より遅れて始まることが多い。しかし、シンガポールGPの予選後、23時30分からスタートする予定だったマックス・フェルスタッペンの英語の囲み会見は6分も早くスタートした。その前に開かれていたオランダ語の囲み会見が早々に切り上げられたからだった。
金曜日のフリー走行での予選シミュレーションでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に次ぐ2番手。しかも、そのタイムはセクター3で渋滞に引っかかって出したものだっただけに、フェルスタッペンが「予選ではセカンドロー以上のポジションを期待していた」のも当然だった。
F1シンガポールGP予選:覚醒したルクレールがポールポジション奪取。レッドブル・ホンダはライバル勢に及ばず
ところが、Q1の1セット目のタイヤでのアタックを終えた段階で、フェルスタッペンのポジションは3番手。レッドブル・ホンダにとってショックだったのは、フェルスタッペンより速かったのがメルセデスではなく、フェラーリ勢2台だったことだった。それはこの後、続くQ2とQ3でレッドブル・ホンダはメルセデスだけでなく、フェラーリとも戦わなければならないことを意味していた。
「コースに出てすぐ、僕たちはフェラーリとメルセデスがすごく速いということに気づかされた。金曜日の段階では、僕たちもまだ余力はあったけど、彼らは僕たち以上の力を残していたようだ」(フェルスタッペン)
フェルスタッペンの予想は的中した。Q1を5番手で通過したフェルスタッペンは、Q2の1セット目でのアタックで、Q1のベストタイムを約1.5秒更新するタイムを叩き出すが、フェラーリ勢2台はそれを上回るタイムをマークして、1-2体制を築く。さらにQ2の2セット目のタイヤでのアタックで自己ベストを更新できなかったフェルスタッペンは、ハミルトンにも先行され、Q2を4番手で通過した。
この段階で、フェルスタッペンは「今日の僕たちにはポールに挑むほどのペースは残っていなかった」ことを悟ったという。
Q3の1セット目のタイヤでのアタックで、フェルスタッペンはQ2の自己ベストをコンマ3秒更新したが、フェラーリ勢2台には及ばず、暫定3番手で1回目のアタックを終える。最後のアタックでフェルスタッペンは渾身のアタックを披露したものの、自己ベストを1000分の4秒刻むだけにとどまった。
一方、フェラーリはシャルル・ルクレールが1回目の自己ベストをコンマ4秒上回ってポールポジションを獲得。ハミルトンも1秒更新して、予選2番手にジャンプアップ。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は自己ベストを更新できなかったが、1回目のアタックでフェルスタッペンを大きく上回るタイムを記録して、予選3番手を堅持。この結果、フェルスタッペンのシンガポールGP予選結果は4番手に終わった。
「フロントローを争うためにここに来たから、4番手というのは正直ちょっとがっかりな結果。こういった(市街地)サーキットでは僕たちはもっと速いと期待していたからね」
そう言うと、フェルスタッペンは英語での囲みも早々に切り上げてホスピタリティハウスの中へ消えていった。メルセデスのハミルトンだけでなく、フェラーリ勢2台にも完敗したフェルスタッペンに、予選を語る気分には最後までなれなかった。
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