この記事をまとめると
◾️サーキットでスポーツ走行をするには油温計と油圧計の装着が推奨される
タワーバー・マフラー・ダンパー! クルマの定番チューニングは実際何が変わる?
◾️油温計によって適切なオイル粘度やオイルの交換時期を判定できる
◾️油圧計を使って油圧管理をすることでエンジンブローのリスクが低減する
社外の追加メーターの必要性とは
なぜ追加メーターが必要なのか。それは「クルマのコンディションを把握するため」というのが答えだが、いまどきクルマの状態はクルマ側から知らせてくれる。水温が上がりすぎれば赤いランプが付くし、エンジンが冷えているときには青いランプが付いて、点灯中はアクセル全開で走らないように制御してくれる。
街乗りと高速道路だけならば、それらで十分である。しかし、サーキットでスポーツ走行をするならやはりオススメしたいのが追加メーターの装着だ。
追加メーターでとくにオススメするのがエンジンオイルの油温と油圧を見るメーターだ。GR86のように純正ディスプレイに油温が表示できる車種もあるが、ほどんどの車種では見られない。基本的に油温が上がるときはクーラントの温度も上がるので、水温さえ見ていればエンジンが壊れることはまずない。だからこそ、水温計と警告ランプがあれば大方事足りるわけだが、エンジンオイルの油温がわかれば適正なオイル粘度選びに活かせる。
エンジンオイルの粘度は自動車メーカーから指定されているが、「5W-30もしくは10W-40」というように指定に幅があることがある。どちらでもいいのだが、粘度が低いほうが燃費はよくなる傾向がある。しかし、油温が高くなるのであれば粘度が高いほうが保護効果は高い。
そのように迷ったときに、実際の油温がわかれば参考にできる。最高油温が100℃前後なら5W-30で十分。もし、夏場や走行フィールドで120℃に迫るようなら10W-40にしておこう、という判断ができる。
また、油温によって交換時期の目安も予測できる。サーキット走行などで油温が高くなったときはオイルを早めに交換したいものであるが、実際に日産GT-Rの例では 油温が110℃を超えなかったとき=15000kmまたは1年毎 油温が110~130℃になったとき=5000km 油温が130℃を超えたとき=すみやかに交換 と定められている。エンジンオイルは温度が高くなるほど劣化するので、その交換時期の判断材料にできる。逆にいえば、サーキット走行をする人でもオイルクーラーなどで適切な油温に管理されていれば、走行会に行くたびにオイル交換をする必要はないのだ。
エンジンブローは油圧管理で防げる!
そして、油圧計はエンジンを壊さないための保険的な存在。油圧は下がることに問題がある。もし油圧が下がると、エンジン内部を潤滑できなくなり、金属が摩耗して最終的にエンジンが壊れてしまう。油圧が下がる原因としては、オイルラインからオイルが漏れてしまうことや、最近よく耳にするのはオイルパンのオイルを吸い上げられなくなってしまうことだ。
エンジンオイルは国産車で一般的なウエットサンプ方式の場合、ポンプで汲み上げられてヘッドなど各部に供給される。そこから重力で落下してオイルパンに戻ってきて、再びオイルポンプに吸われて循環される。このときにオイルパンに溜まっているオイルの量が少ないと、オイルポンプが吸い上げられず各部にオイルが供給されない。このときに油圧が下がるのである。
この油圧ドロップの原因はオイルの量が少ないことのほかに、サーキット走行で強い前後左右のGがかかって、オイルがオイルパンの内部で片寄ってしまい吸えなくなってしまうことが挙げられる。
こういった現象は油圧計がなければわからないため、油圧計の存在は重要というわけだ。さらに、コーナリング中はメーターを見る余裕もないので、油圧が下がったときにアラートが鳴るタイプがオススメ。水温や油温は数値が高くなったときにアラートが鳴ればいいが、油圧だけはその逆だ。
サーキット走行でエンジンを壊す原因としてかなり多いのがこのGによる油圧低下だ。慢性的な油圧低下は純正メーター内にもアラートが出るが、一瞬の油圧低下では光らないことが多い。その油圧低下の積み重ねでクランクメタルなどが焼き付いてしまうことがあるのだ。
そのため、追加メーターさえあれば防げるトラブルである。もし、コーナリングやブレーキング時に油圧が下がるようであれば、多めにオイルを入れるとか、もっと低い粘度のオイルを入れて早くオイルパンに戻るようにする、オイルパンバッフルを装着するなどで対策ができる。
ぜひとも追加メーターを有効活用して、未然にトラブルを防いでいただきたい。
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